どこが違う?ランニングシューズとスニーカーの5つの違いとは?
「痩せるためにジョギングを始めようかな」などと思っていても、ランニングシューズがないと困りますね。
ランニングシューズがないことでスニーカーで走ってしまう方もいますが、スニーカーでジョギングやランニングをするのは良くありません。
1日しか走らないのであれば問題ないかもしれませんが、ジョギングやランニングを続けるにはランニングシューズが必要になります。
ここでは、ランニングシューズとスニーカーの違いを紹介していくので、これからジョギングを始めようと思っている方は、ぜひご覧ください。
クッション性の違い
ランニングという運動は着地と蹴り出しを繰り返しますが、着地をする時に自分の体重の3倍ほど衝撃が加わるといわれています。
体重が60kgの方なら着地の時、着地した足に180kgほどの衝撃が加わることになります。
その衝撃は1回だけではなく、着地をするたびに加わるため、ランニングという運動はかなり足を酷使するスポーツだということが分かります。
そして、足に加わる衝撃により膝にも負担がかかります。
そのため、走る身体ができていないランニング初心者などがクッション性の低い靴を履いてジョギングをすると、膝を痛める原因になります。
また、股関節にも負担がかかるため、股関節痛を起こしてしまう場合もあります。
したがって、ジョギングやランニングをする際は、クッション性の高い靴を履く必要がありますが、それに適したものがランニングシューズです。
ランニングシューズは、長い時間走ることを考えて設計されているため、基本クッション性は高くなっています。
クッション性が高いことにより、着地の時の足への衝撃が軽減され、怪我の予防になるだけでなく疲労の軽減にも繋がります。
スニーカーはクッション性を重視していない
基本スニーカーはクッション性を重視していないため、ランニングシューズよりもクッション性は劣ります。
そのため、スニーカーでジョギングやランニングをすると、足や関節にかかる負担は大きくなり、怪我をするリスクは高まってしまいます。
1回くらいなら怪我をしないかもしれませんが、スニーカーでジョギングを続けることにより、足へのダメージが蓄積し、怪我をするリスクがどんどん高まっていきます。
ブレを抑える性能の違い
ランニングシューズ以外の靴で走ると、着地の際、足がブレやすくなります。
そのブレによって脚に負担がかかってしまい、疲れやすくなる原因になります。
また、ブレることで走りにくさを感じてしまいます。
しかし、多くのランニングシューズは、そのブレを抑えることを考えて設計されているため、着地の際のブレを抑え、脚にかかる負担を減らすことができます。
そして、蹴り出す際の力を、効率的に前へ進む力へと変換してくれるのです。
一方、スニーカーは走る際のブレを抑える性能は低く、ランニングシューズと比べるととても走りにくいです。
そのことにより、スニーカーでジョギングをするとマメができやすくなります。
ランニングシューズでもマメができる場合がありますが、スニーカーはランニングシューズよりもマメができやすいと言えます。
反発性の違い
長時間快適に走り続けるには、着地の際の地面からの反発力を前へ進む力に変えることが大切です。
そのような性能がランニングシューズには備わっており、前に一歩一歩スムーズに脚を運ぶことを手助けしてくれます。
着地の際の地面から受ける反発力を利用するため、疲労の軽減に繋がり、長い時間走り続けやすくなります。
また、脚をスムーズに前へ運べることにより、ランニングフォームは安定しやすくなり、そのことも疲労の軽減に繋がります。
では、スニーカーの反発性はどうなのかというと、スニーカーは長時間のランニングのことを考えて設計されている訳ではないため、ランニングシューズよりも反発性は低くなっています。
そのため、ランニングシューズよりも前へ進む力は低くなります。
そのことから、スニーカーではジョギングやランニングはしにくいと言えます。
重さの違い
ランニングをする時は、重いシューズよりも軽いシューズの方が足が動きやすく走りやすいため、ランニングシューズは軽めに作られています。
軽いことで走る時のスピードが出やすく、脚への負担が少なくなるため、疲労が蓄積しにくくなります。
ですが、ランニングシューズといっても様々な種類があり、ランニングシューズの重さはそれぞれ違ってきます。
片足320gくらいの重めのシューズもあれば、片足150gくらいの軽めのシューズもあります。
そのため、全てのランニングシューズが軽いとは言えませんが、基本スニーカーよりもランニングシューズの方が軽くなっています。
ですから、スニーカーでランニングをすると、重さにより足をスムーズに動かすことができず、思うようなスピードが出ず、疲れやすくなります。
通気性の違い
ジョギングやランニングをすると、シューズの中で熱がこもりやすくなります。
そのため、通気性に優れていないシューズでランニングをすると、靴の中に熱がこもってしまい、快適に走ることができなくなる場合があります。
シューズ内に熱がこもることは、汗により湿気が溜まる原因にもなります。
シューズ内に湿気が多く溜まってしまうと、シューズの劣化や足にマメができる原因にもなります。
そのため、ランニングをする際は、通気性に優れたシューズを履くことが大切ですが、多くのランニングシューズは通気性に優れた素材が使用されているため、通気性が高くなっています。
一方、スニーカーは、ランニングシューズよりも通気性は高くありません。
そのため、スニーカーよりもランニングシューズの方が、ランニング時のシューズ内の環境が良く、快適に走ることができます。
スニーカーはランニングには向いていない
スニーカーの中にも走りやすそうなものもありますが、ランニングシューズの代わりとして使用するのはおすすめできません。
多くのスニーカーはデザイン性が良く、見た目がオシャレですが、ランニングするには重すぎたり、走る際のフィット感が低いものもあります。
スポーツタイプのスニーカーも中にはありますが、そのスニーカーでジョギングやランニングをするのもおすすめできません。
比較的短い距離を走ったり、買い物に出かけたり、カフェに行ったり、デートしたり、ちょっとした運動をする時などにスニーカーを履いていても問題ありません。
しかし、ランニングのように比較的長時間走り続けることには向いていません。
ジョギングやランニングを続けるのなら、ランニングシューズは必需品なのです。
ランニングシューズの種類
ジョギングやランニングに最適なランニングシューズには、様々な種類があります。
ランニングシューズは、基本、クッション性・ブレを抑える性能・通気性・フィット感・軽さなどに優れていますが、種類によってそれらの性能の高さは違ってきます。
ランニング初心者に最適なランニングシューズは、基本クッション性は高くなっていますが、その分ソールが厚く、重量は重くなっています。
そのようなシューズはだいたい片足320gくらいありますが、クッション性が高いため、脚へかかる負担は少なく、怪我をしにくいものになっています。
そして、一般的に上級者が履くレース用として販売されているシューズは、クッション性よりも軽さを重視しており、重さは片足130g~180gくらいになります。
軽い分クッション性が低いため、初心者が履くと怪我をする原因になります。
ランニングシューズの中には、スピード練習兼レース用として販売されているものもあり、そのシューズのクッション性や重さは、初心者用と上級者のレース用シューズの真ん中くらいになります。
まとめ
ランニングシューズとスニーカーとでは性能が全く異なり、ジョギングやランニングをするならランニングシューズを履いた方が良いです。
ランニングシューズには様々な種類があるので、自分のレベルに合った、練習する場所に合った、状況に合ったランニングシューズを選ぶと良いでしょう。
それでは、ランニングをする時はスニーカーではなくランニングシューズを履き、ランニングを頑張ってください。