ランニングで薄底の上級者向けランニングシューズを履くメリットとデメリット
ジョギングやランニングに最適なランニングシューズですが、ランニングシューズには底が厚いものや薄いものなど様々な種類があります。
そして、初心者用や上級者向けのものもあり、ランニングシューズを選ぶ時は自分に合っているものを選ぶことが大切です。
市民ランナーの中には、速く走りたい思いから、薄底の上級者向けランニングシューズに興味のある方もいることでしょう。
そこでここでは、ランニングで薄底の上級者向けランニングシューズを履くメリットとデメリットを説明していきます。
目次
そもそも薄底の上級者向けランニングシューズとは
ランニングシューズはソールの厚さや重さなどによって、種類を3つに分けることができます。
ソールが薄く非常に軽いランニングシューズ・ソールが厚く重めのランニングシューズ・ソールの厚さと重さが程よくあるランニングシューズです。
その中の、ソールが薄く非常に軽いランニングシューズは、一般的に「上級者向けレース用ランニングシューズ」といわれています。
薄底の上級者向けランニングシューズは軽さを重視して作られており、厚底の初心者用ランニングシューズと比べるとサッパリとしたフォルムをしています。
軽い分クッション性は比較的低く、他のタイプのランニングシューズよりも足に負担がかかります。
そのため、走る身体ができていないランニング初心者が履くと、脚を痛めてしまう場合は多くあります。
ベテランランナーでも、薄底のランニングシューズを毎日履いて練習していると、怪我をするリスクは高まります。
そのため、多くの人は、大会など大事な時だけに履いています。
薄底の上級者向けランニングシューズを履くメリット
先程も言いましたが、薄底の上級者向けランニングシューズの大きな特徴は、他のタイプのランニングシューズよりも軽いことです。
軽いことで脚を上げやすく、速く脚を動かすことができます。
では、なぜシューズが軽いと脚が動かしやすいのかというと、例えば、鉄下駄を履くと重すぎて足を動かすこと自体大変です。
ですが、何も履いていなければ、脚に重みがないため、楽に脚を動かすことができます。
その何も履いていない状態に近いのが、薄底の上級者向けランニングシューズです。
薄底の上級者向けランニングシューズは、凄く軽いもので片足120gくらいで、重めのものでも180gくらいなので非常に軽く、何も履いていない状態というとオーバーかもしれませんが、そのくらい軽く感じるランニングシューズです。
速いタイムがでやすい
薄底の上級者向けランニングシューズは非常に軽いため、パフォーマンスを発揮しやすいといえます。
フラットな道はもちろん、上り坂でも脚が前にでやすく、スムーズに身体を運ぶことができます。
走る距離が長くなればなるほど、足はだんだん重く感じていきます。
そのため、重いシューズを履いていると更に足が重く感じてしまいます。
シューズが軽ければ、レース後半での足が重く感じる場面でも、足が前へ出やすくなります。
そのことから、薄底のランニングシューズは速いタイムがでやすく、レースで自己ベストを更新したい人、優勝や入賞を狙いたい人など、脚がしっかり鍛えられている上級者ランナーにおすすめです。
薄底の上級者向けランニングシューズを履くデメリット
薄底の上級者向けランニングシューズは、軽いことで脚が動かしやすいというのが大きなメリットになりますが、軽さを重視していることからデメリットが生まれてしまいます。
では、そのデメリットとはどのようなことなのでしょうか。
他のタイプのランニングシューズよりもクッション性が低い
薄底の上級者向けランニングシューズは、軽さを追求しているため、クッション性に大きく関わっているソールは薄くなっています。
基本、ランニングシューズはソールが薄いほどクッション性は低くなっています。
クッション性が低いほど、着地の際、足に加わる衝撃は大きくなります。
特に、硬いアスファルトの路面では大きなダメージを受けてしまいます。
脚に大きなダメージが加わりやすいということは、脚を痛めやすいということです。
そのため、多くのランナーは、薄底のランニングシューズは毎日履いていません。
ランニング初心者には向いていない
薄底の上級者向けランニングシューズは、他のタイプのランニングシューズよりもクッション性が低いことから、走る身体のできていないランニング初心者には向いていません。
ランニング初心者は長い距離を走るための筋力が弱いため、ランニング初心者が履くと、かなり高い確率で脚を痛めてしまいます。
そのため、ランニング初心者が薄底のランニングシューズを履くのは良くなく、練習だけでなく大会で履くのも良くありません。
ランニング初心者は、長い距離を走れる身体ができてレベルアップしたら、大会などで履くようにしましょう。
他のタイプのランニングシューズよりも寿命が短い
薄底の上級者向けランニングシューズは、軽さを追求して作られているので、初心者用ランニングシューズのようにゴツイ作りをしていません。
そのため、初心者用やトレーニング兼レース用などと比べると、寿命は短くなっています。
では、薄底の上級者向けランニングシューズの寿命はどのくらいなのかというと、一般的に300km~400kmといわれています。
初心者用が900kmくらいで、トレーニング兼レース用が600kmくらいなので、それらに比べるとかなり短いといえます。
そのため、履く回数が多いと、すぐにダメになってしまいます。
薄底のランニングシューズはクッション性が低いため、履く頻度が多いと怪我をするリスクが高くなります。
そのため、履く頻度は少なくなりますが、他のタイプのランニングシューズよりも寿命が短いことはデメリットといえるでしょう。
薄底の上級者向けランニングシューズを履く適した場面
前述した通り、薄底の上級者向けランニングシューズは、他のタイプのランニングシューズよりもクッション性が低いため、毎日履いたり、頻繁に履いたりすると怪我をする原因になります。
そのため、速く走りたい重要な場面の時だけ履くことをおすすめします。
では、速く走りたい重要な場面とは、どのような場面なのかというと、それはレース(大会)やスピード練習の時などです。
レースは、今までの練習の成果を出す場面で、なるべくパフォーマンスを発揮したいものです。
薄底のランニングシューズは軽いため、自分の実力がだしやすく、他のタイプのランニングシューズよりも速く走ることが可能です。
そのため、薄底のランニングシューズはレースに最適なシューズです。
そして、スピード練習にも薄底のランニングシューズはピッタリで、スピードが出やすいことでスピード練習の質を上げることが可能です。
しかし、スピード練習の頻度が多い場合、毎回スピード練習で薄底のランニングシューズを履くことはおすすめできません。
また、アスファルトでの練習で薄底のランニングシューズを履くこともおすすめできません。
それは、多い頻度で履くと脚を痛めやすくなり、硬い路面で走る場合は、薄底のランニングシューズだと大きいダメージを受けるからです。
レースの時は、「速く走るためにアスファルトでのダメージは望むところ」という感じになりますが、練習はレースのために行うので、アスファルトで大きいダメージを受けることはありません。
それなりのダメージは覚悟しましょう
薄底の上級者向けランニングシューズを履く場合は、それなりの脚へのダメージは覚悟しておきましょう。
前述した通り、薄底のランニングシューズは比較的クッション性が低いため、脚に負担がかかりやすくなります。
そのため、薄底のランニングシューズを履くと、脚にはかなりのダメージが蓄積してしまいます。
ですから、薄底のランニングシューズを履いてレースに出たり、練習をした場合は、その後のケアをしっかり行うようにしましょう。
まとめ
薄底の上級者向けランニングシューズは、軽い分クッション性が低くなっているので頻繁に履くものではなく、大会など大事な場面で履くことが大切です。
また、ランニングによってある程度脚が鍛えられていないと怪我をしてしまうので、ランニング初心者が履くことはおすすめできません。
それでは、薄底の上級者向けランニングシューズを大会で履いて、今までの練習の成果を十分に発揮しましょう。