足への衝撃が大きくなる! ランニングシューズのクッション性が低下する3つの原因とは?

ランニングシューズは、ランニングする際の足への衝撃を軽減してくれます。

そのため、基本、ランニングシューズは他のシューズよりもクッション性が優れています。

しかし、クッション性の高さはいつまでも持続する訳ではありません。

クッション性が低下すると足へ加わる衝撃は大きくなり、怪我をするリスクが高まるので注意が必要です。

では、ランニングシューズのクッション性が低下する原因とは、どのようなことなのでしょうか?





原因1.ソールが削れることでクッション性が低下する

ジョギングやランニングなどでランニングシューズを履いていると、シューズのソールは徐々に削れていきます。

ソールが削れていけば、当然クッション性は低下していきます。

ソールはランニングシューズのクッション性に大きく関わっている部分で、基本、ソールが厚いほどクッション性は高くなります。

ランニングでは着地の際、脚に衝撃が加わりますが、その衝撃をソールが軽減してくれます。

衝撃が軽減されることで足へかかる負担は少なくなり、怪我をするリスクを少なくすることができます。

そのため、走る脚ができていない多くのランニング初心者は、厚底のランニングシューズを履いています。

また、クッション性の高い厚底ランニングシューズは、ベテランランナーの普通のジョグ用として使われることも多く、初心者から走るのが速いランナーまで幅広く履かれています。

ランニングシューズのクッション性はとても大事な機能ですが、ソールが削れることで低下してしまいます。

ランニングシューズの底にあるソールは、走っている時地面に接地する部分なため、ランニングの動作による着地や蹴り出しによってソールは徐々に削れてしまいます。

走り方によっては削れやすくなる

ランニングシューズのソールは、走り方によっては削れやすくなります。

ソールが削れやすい走り方というのは、足の裏を擦るような感じで着地する走り方です。

走り方の癖や疲れなどによって地面を擦って走る方がいますが、着地の時に地面を擦るとシューズの裏には大きな摩擦が発生し、ソールが削れやすくなります。

そのため、地面を擦るような走り方をしていると、ランニングシューズの寿命は短くなってしまいます。

寿命が短くなれば、当然ランニングシューズを買い替える頻度は多くなり、お金がかかってしまいます。

また、着地の時に地面を擦って走っていると、地面を擦る分ブレーキがかかってしまい、スピードがでなくなります。

効率的に走るためや、ランニングシューズの寿命を短くしないためにも、地面を擦るような走り方は避けることをおすすめします。

アスファルトは特に削れやすい

アスファルトの道はかなり硬く、硬い路面で走るほどソールは削れやすくなります。

そのため、アスファルトの道でのランニングは、土や芝生、陸上競技場のタータンの上でのランニングよりもソールは削れやすくなります。

ですから、ソールの削れを遅らせたいという方は、アスファルトの道は避け、土や芝生など比較的柔らかい地面で走ることをおすすめします。

比較的柔らかい路面で走れば、ソールが削れにくくなるだけでなく、脚へかかる負担は小さくなります。

脚へかかる負担が小さくなれば、怪我をするリスクは低くなるため、怪我を予防する意味でも、硬いアスファルトよりも土や芝生、タータンの上で走ったほうが良いでしょう。





原因2.経年劣化でクッション性が低下する

ランニングシューズのクッション性は、年月が経過することでも低下してしまいます。

年月が経過することで劣化することを経年劣化といいますが、年月が経過してソールが劣化すれば、クッション性が低下してしまうのは仕方がないことです。

経年劣化でもクッション性が低下することから、あまり履いていない綺麗なランニングシューズでも、古ければクッション性は低下しています。

では、作られてからどのくらい経過すると劣化するのかというと、だいたい3、4年くらいです。

履いていなくても経年劣化することで寿命を迎えるため、綺麗に見えるランニングシューズでも古ければソールは劣化し、クッション性は低下しているので注意しましょう。

原因3.頻繁に履くことでクッション性が低下する

ランニングシューズは、頻繁に履くことでもクッション性は低下します。

そのため、毎日同じランニングシューズを履いて練習すれば、当然そのランニングシューズのクッション性は低下しやすくなります。

クッション性の低下をなるべく遅らせたいのなら、ランニングシューズを複数持ち、ローテーションして履くことが大切です。

3~5足のランニングシューズをローテーションして履くことにより、その日に履いたランニングシューズを休ませることができます。

また、1つのシューズにかかる負担は小さくなるので、クッション性の低下を遅らせることが可能になります。

タイプが違うランニングシューズを用意しよう

クッション性の低下をなるべく遅らせるためには、ランニングシューズを複数持ってローテーションして履くことが大切ですが、タイプが違うランニングシューズを持っておくことも大切です。

ランニングシューズは大きく分けると3タイプあり、初心者用と上級者向けレース用、その2つタイプの間をとったものがあります。

初心者用はクッション性に優れたタイプのシューズで、普段のジョグやLSDなどに最適です。

そして上級者向けレース用は軽量性を重視しているタイプで、クッション性は他の2つのタイプのものよりも劣りますが、非常に軽くなっており、上級者のレースや大会などに最適なシューズです。

初心者用とレース用の間に位置するシューズは、上級者向けレース用よりもクッション性があり、初心者用よりも軽いので、スピード練習や中級者が大会で履くのに最適なシューズです。

3つのタイプのランニングシューズを持っておくことにより、効率的に練習することができたり、レースで実力を発揮しやすくなることが可能です。

クッション性がかなり低下したら買い替えましょう

クッション性がかなり低下し、脚にかかる負担が大きくなったら買い替えましょう。

クッション性がなくなったランニングシューズを履いていると、着地の時、足に大きな衝撃が加わってしまいます。

足に大きな衝撃が加わり続けると、脚の筋肉だけでなく足首や膝なども痛めてしまうので、クッション性がかなり低下したら買い替えることが大切です。

また、ソールが大きく削れた場合も買い替えるようにしましょう。

ソールが大きく削れているランニングシューズを履いて走っていると、走っている時のバランスやランニングフォームが崩れる原因になります。

それらが崩れると脚には大きな負担がかかり、怪我に繋がる場合もあります。

また、走りにくくなってしまうので、ソールが大きく削れた時もランニングシューズを買い替えることをおすすめします。

走行距離も買い替えの目安にしましょう

クッション性がかなり低下したら、怪我を防ぐためにも買い替えた方が良いですが、クッション性で買い替えを決めるのは難しいという方もいることでしょう。

そのような方におすすめな買い替えの目安は走行距離です。

一般的に、ソールが厚い初心者用は800~1,000kmくらい、薄底のレース用は300kmくらい、初心者用と薄底のレース用の間をとったタイプは600~700kmくらいが買い替えの目安となっています。

走行距離を目安にすると分かりやすいので、クッション性で買い替えの判断をするのが難しいという方は、走行距離も買い替えの目安にすると良いでしょう。

まとめ

ランニングシューズを履いて走ると、足を前に運びやすくなり、着地の時の衝撃を軽減してくれます。

そのことから、ジョギングやランニング、マラソンなどでランニングシューズを履くことは大切ですが、クッション性がかなり低下していると、ランニングシューズを履いている意味がなくなってしまいます。

ですから、もったいないからといってクッション性がなくなったランニングシューズをいつまでも履くことは良くありません。

クッション性がなくなったり、走りにくさを感じたら速やかに買い替えましょう。