マラソンシューズってそんなに大事なの
ジョギングをしている方が最近増えているように思います。
書店に行けばマラソンやジョギングの雑誌がずらりと並び,週末のたびにマラソンや駅伝のテレビ中継が放送されています。
正月の箱根駅伝がまさにそうです。
世はマラソン,ジョギングブームなのではないでしょうか。
自分も多少マラソンの手前くらいのジョギングをしていますので参考になれば。
特にマラソンシューズの大切さを実感している者として。
走るきっかけ
走るきっかけ1
自分が走るようになったきっかけはとても後ろ向きです。
昔は運動が苦手で,疲れることも嫌い,ジョギングをしている人を見ると,この人物好きだななどと思ったりしていました。
そんな自分が走ることに目覚めたのは何といっても定期健康診断の結果でした。
そんなに良くはない数値が続いていたのですが,ある年がどんと悪い結果になり,ショックを受けてしまったのです。
そういえば最近疲れやすく,ちょっと走っただけでぜーぜーなるしな,という自覚症状もありました。
よし,ということで一念発起,ちょっと走ってみようかなと思いったったわけです。
走るきっかけ2
もう一つ走らなければならない事情がありました。
それは子どもの運動会です。
子どもの小学校には保護者の出る地区対抗リレーなるものがありました。
自分の住んでいる地区は人数も少なく,男の親御さんで出ることのできる家庭もさらに少なく,必然的に自分が選手として出ることになるわけです。
しかし,子どもの学年が上がるにつれ,一緒に走るお父さんの年齢も下がっていき,抜かれる場面が増えてきてしまいました。
子どもから,お父さん遅いねと言われるととてもショックで,ここは何とか体力をつけなければと,またまた一念発起したわけです。
走り始めてみたものの
走り始めてみたのはいいのですが,最初はほんの数百メートル走っただけで,ぜーぜー息は上がるし,足は痛いし,胸や息は苦しいし,なんでこんなことをしないといけないのかなとすぐにあきらめてしまいそうになりました。
しかし,子どもや家族の手前,始めてすぐにやめましたではカッコつかないなとも思いました。
とりあえず1~2kmくらいをだらだらと走る日々続きました。
走れそうな気がしてきたが
調子に乗って
一か月もすると本当に人間の体とはすごいもので,なんと慣れてくるんですね。
1~2kmの距離なんてへっちゃらくらいの感じで走れるようになりました。
走れるようになるとこれも人間というのはげんきんなもので,もっと長い距離を,もっと速く走りたいとなるわけです。
激痛が
ある日,いつものように走っていると膝に違和感が出ているのに気づきました。
ああ,いつものことだと思いそのまま走って次の日のことでした。
駅の階段を勢いよく上がっているとき,昨日違和感のあった方の膝に激痛が走りました。
今まで経験したことのない痛みで,痛いというより何なんだこの痛みは,という驚きの方が強かったです。
それから数日は歩くのもやっとという感じでした。
痛みが治まってからまた走り始めるのですが,すぐに同じところに痛みが現れ,走っては痛み,治まっては走り,走っては痛み,の繰り返しでした。
これはおかしいなということで病院にいって,みてもらいました。
結果は足の筋が骨に擦れて痛みが出ているとのこと。
マラソンをする人によく出る症状だそうです。
直し方はと尋ねると,特にないとのこと。
安静にして腫れや痛みが引くのを待つしかないとのことでした。
では,また痛まないようにするにはどうすればいいのか尋ねると,膝の周りの筋肉を鍛えて,筋肉をサポーターのようにするしかないねと言われました。
が~んです。
さらに鍛えないといけないわけです。
体力をつけるために走る。
そして走るために膝を鍛える。
ああ,自分はなんのために走っているのかわからないなという気分でした。
中敷きで変わる
走っているときの靴,量販店で売っている普通の運動靴が擦り切れてきたので,靴を買うことにしました。
何の気なしに大型のスポーツ用品店に行ってみました。
マラソンシューズのコーナーに行くと,ものすごい数のシューズに圧倒されてしまいました。
また,値段の高いこと高いこと。
しばらく眺めていると店員さんが,お探しですかと声をかけてきました。
そこで,自分は走っていること,膝が痛くなること,シューズを買い替えようとしていることなどを話しました。
すると店員さんがシューズを持ってくるかと思いきや,シューズの中敷きをいくつか持ってきました。
あれれという感じでした。
自分はシューズを買いに来たのに。
店員さんいわく,中敷きで劇的に変わりますよ,とのことでした。
アスファルトの上を走るなら,なおさらしっかりとした中敷きを使わないとすぐ膝にきますよと言われました。
ためしに今はいているシューズで合わせてもらい,ちょっと走ってみるとなんということか,跳ねるように走れるのです。
しかも,着地しても痛みがあまりなく,逆に地面から押し戻されて,足を運ぶのにあまり力が要らないのです。
本当に驚きでした。
はいているのは普通の運動靴なのですから。
さすが専門家の言うことだ,ということで納得して,今度は足に合うシューズを探してもらいました。
足の大きさを紙の上に落としたり,長さを測ったりかなり綿密に調べたうえで,これですかねともって来てくれたシューズにあのおすすめの中敷きを入れて,はいてみました。
走ってみるとまるで異次元です。
足が軽く,しかも足への負担をまるで感じないのです。
即決でシューズと中敷きを買いました。
値段はまあそれなりですが,何とか自分のお財布の範囲内でしたので。
早速家に帰って,新しいシューズと中敷きで走ってみました。
この時は走る前は痛みは出ないのですが1kmも走ると膝が痛くなり,あとはゆっくりか歩きでというかんじだったのですが,この日は別でした。
普通に走ってもなんともなく,なんと10kmをすんなり走りきることができました。
まるで魔法のようでしたが,でも現実でした。
次の日に痛みが出るのかなとも思いましたがなんともなく,また走ることができました。
先述の病院に行ったときにその話をすると,確かにシューズで変わることはありますよ,と言われました。
なるほど,やはり専門家に見てもらって,それなりの道具を,それなりの金額をかけないといけないのかなと実感させられました。
その後は走る距離もだんだんとのび,今では週末は20kmは走れるようになってきました。
膝の痛みはほとんどなく,順調に体を鍛えるという目的に向かって走ることができています。
運動会
子どもの運動会にもそのあと,数回参加させてもらいました。
普段走っているおかげで,劇的に速くとはいきませんが,余裕をもって次の方に渡せたり,調子に乗って前の走者を追い抜いたり,まわりの方が足がもつれてコケるのを横目にスムーズに走れたりと,とても調子よく子どもの前で雄姿を見せることができました。
これもしっかりとした練習のたまものかなと思います。
健康診断でも数値が随分いい方に変わっていって一安心です。
まとめ
なんとなく体を鍛えたい,走ることにちょっと興味があるという方におすすめです。
道具はとても大事です。
マラソンシューズだけでなくウエアーやキャップもそうです。
専門家にしっかりアドバイスをいただいて,自分にぴったりのものを探してみてください。
今持っている力の何倍もの力が引き出せて,自分てこんなにできるのか,と自信をもつことができますよ。