トレイルランニングシューズの選び方は?初心者でも失敗しないための4つのポイント
ランニングにもいろいろなやり方がありますが、未舗装の山道を走るトレイルランニングでは、専用のランニングシューズが必要になります。
通常のランニングシューズではなく、トレイルランニングシューズを履くことで、山道でも安全に走ることができるのです。
ただし、そのためには、きちんと自分に合ったものを選ばなければなりません。
では、初心者が選ぶときのポイントを説明していきましょう。
自分の足に合っているか
トレイルランニングシューズを選ぶとき、何よりも重視しておきたいのが、自分の足にぴったりであることです。
普通のスニーカーなどでも、自分の足に合っていることは大切なポイントになりますが、トレイルランニングをするときは、より重要になります。
というのも、トレイルランニングで走ることになるのは、未舗装の山道だからです。
足場が悪い場所もたくさんあるので、普通のアスファルトを走るときよりも、危険が多くなります。
そんな場所を合わないシューズで走ったりすると、転倒して怪我をする可能性が高くなってしまうのです。
したがって、自分の足との相性を軽視してはいけません。
きちんと足の形に合うものを選んで、安全にトレイルランニングを楽しみましょう。
試着する
自分の足にぴったりなトレイルランニングシューズを見つけるためには、必ず試着をしてください。
見た目や値段だけで選んでしまうと、実際に使うときになって合わないことに気づき、後悔することになってしまいます。
そんな失敗をしないためにも、試着してフィット感を確かめるようにしてください。
特にチェックしておきたいのは、かかとの部分です。
かかとが合わないときは、自分の足と相性が悪い証拠であり、すぐに脱げてしまったり、足首に負担をかけたりします。
それでは怪我を防ぐことができないので、必ずかかとを合わせて、間違いなくフィットするものを選ぶようにしましょう。
また、幅にも注意が必要です。
幅が合わないシューズを選ぶと、親指や小指の付け根が必要以上に圧迫されてしまうため、履いているうちに痛くなってきます。
試着したとき、あまり強く絞めつけないものを選ぶようにしてください。
靴下込みで考える
トレイルランニングシューズを試着するときは、靴下を含めて検討することが大切です。
ここで必要になるのは、実際にトレイルランニングをするときの厚手の靴下になります。
トレイルランニング用の靴下は、普通の靴下よりもかなり厚いので、それを履いた状態で試着してみないことには、本当に自分に合っているかわかりません。
普通の靴下で履いたときはちょうどよくても、トレイルランニングの靴下ではきつすぎるという結果になることも、十分に考えられるのです。
そのため、試着するときは、必ず走るときの靴下で試してみることをおすすめします。
実際に使う靴下を履き、それに合わせて考えるようにすれば、失敗することはありません。
普段より少し大きめで
トレイルランニングシューズを購入するときは、余裕をもって大きめのものを選んでおかないと、失敗してしまうことがあります。
これは、坂を下るときに重要となるポイントです。
トレイルランニングでは山道を走るので、坂を駆け抜ける場面も多くあります。
そのとき、あまりぴったりと締めつけるようなシューズを履いていると、つま先が強く圧迫されてしまうのです。
すると、指や爪を痛めてしまうことがあります。
こうした失敗を回避するためには、普段よりも1.5cmくらい大きめのものから選ぶようにしてください。
試着したとき、つま先の方に少し余裕があるものなら、走って坂を下るときも安心です。
アウトソールのグリップ力
トレイルランニングシューズを選ぶときは、グリップ力に注目して考えることも大切です。
山道を走るトレイルランニングでは、ぬかるんだ場所や岩場などを駆け抜けるようなことも多いため、グリップ力の高さはとても重要なポイントになります。
グリップ力の弱いもので悪路を走ったりすると、どんなに自分に合ったものを履いていても、転んでしまう可能性が高くなるのです。
そのため、安全性の高いトレイルランニングシューズを購入するなら、地面をしっかりとらえる高いグリップ力に注目して選ぶようにしましょう。
凸凹が深いものを
グリップ力の高いものを見極めるためには、アウトソールの凸凹をチェックしてみましょう。
アウトソールとは、地面と接する底の部分であり、そこにある凸凹した突起が、グリップ力に大きく影響してきます。
凸凹が深くはっきりしているものほど、高いグリップ力を発揮してくれるのです。
そのようなシューズであれば、足を取られそうな場所でも、しっかりと走り抜けることができます。
凸凹が浅くなっているものは平らな場所に適しており、山を走るときにはあまりよくないので、注意して選ぶようにしましょう。
かかとのクッション性
初心者がトレイルランニングシューズを選ぶなら、クッション性の高さも外せないポイントのひとつです。
まだ走り慣れていない初心者の場合、着地で足に負担をかけてしまうことが多く、しっかりしたクッション性があるものを選ばないと、痛めてしまう可能性があります。
特に、山道を走るトレイルランニングでは、足への負担も大きくなるので、クッション性の高さを軽視するわけにはいきません。
そこで注目したいのが、かかとの厚さです。
かかとが厚いと、足に伝わる衝撃を和らげることができるため、初心者にありがちな怪我を防ぐことができます。
軽さよりクッション性を
クッション性が高いものは、安全面では優秀ですが、少し重くなってしまうというデメリットもあります。
しかし、初心者であれば、多少重くてもクッション性の方を優先すべきです。
かかとの薄い軽量なシューズは、一見すると走りやすそうですが、それで本当に走りやすさを実感できるのは、トレイルランニング中級者になります。
薄くて軽いものは、地面の凸凹を感じやすいため、速く自然な走り方ができるため、走り慣れた人がペースを上げるためには、とても役立つものです。
ところが、そのようなシューズを初心者が履いた場合は、足を痛める可能性が高く、メリットよりもデメリットの大きくなってしまうのです。
まずはクッション性の高い厚いシューズから始めて、トレイルランニングに慣れてきたら、少しずつステップアップしていくようにしましょう。
剛性があるか
トレイルランニングシューズを選ぶときは、剛性のチェックも忘れずに行ってください。
シューズの剛性は、足を守るための重要な要素なので、しっかり確かめておくべきです。
トレイルランニングでは、さまざまな方向から力がかかるため、それに耐えられるような剛性をもったシューズを選ぶようにしましょう。
そのためには、シューズを少しねじってみることをおすすめします。
ねじって力を加えることで、どれくらいの硬さがあるシューズなのかよくわかります。
また、自分の体重を考慮することも大切です。
重い人なら剛性の高いもの、軽い人なら低いものが適しているので、自分に合ったものを探してみてください。
自分に適した剛性を備えたものなら、足に余計なダメージを負うことはありません。
安全にトレイルランニングを楽しむためにも、購入する前にきちんと確認しておくようにしましょう。
まとめ
トレイルランニングシューズは、山道を走るときには欠かせないアイテムですが、本当に役立つものを選ぶには、ここで紹介したようなポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。
自分に合わないものを使っていると、怪我の原因になってしまいます。
そのため、値段や見た目だけで安易に決めたりしないでください。
ポイントを意識して選べば、よいシューズを見つけることができるのです。