ランニングの時に着用するランニングタイツ、これには加圧シャツのような加圧効果もあるの?

ランニングの時にタイツを着用して走る人の姿は、珍しくなくなりました。

明らかに機能性のランニングタイツを履いている人が中心ですが、また多分これは普通のタイツだろうと思われるものを履いている人も、勿論います。

かなりランナーたちに受け入れられてきたランニングタイツですが、さてこの機能性のランイングタイツには、加圧シャツと同じ様な効果も期待できるのでしょうか。



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加圧という言葉を聞くと思い出すのは

加圧と言われると思い浮かぶのが、加圧シャツですね。

着ることによって身体に負荷をかけて、通常生活の動きもちょっとした運動と同じ様なエネルギー消費が出来る、すぐれものです。

ダイエットに使っている人もいますし、筋トレに使用している人もいます。

軽い筋トレの時に着用すれば、かなりの効果が見込めるということで、こちらも使用者は増え続けています。

この加圧シャツに使用されているのが、スパンデックスという素材です。

このスパンデックス、古くからあるストレッチ布地ですが、これを強めに効かせることで圧をかけているわけです。

しかしこのスパンデックス、何も加圧シャツ専用のものではありません。

ストレッチの必要なウエア、タイツやレオタード、サイクル用のウエアなど色々と使用されています。

勿論ランニングタイツにも、このスパンデックスが使われているのですね。



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ではスパンデックスの使用されている衣服は圧が

ということは、スパンデックスの使われているウエアや洋服は、全て圧がかかっているということになるのでしょうか。

ある意味では正解ですが、普通の洋服や動きやすさをメインに作られたウエアの場合、圧はせいぜいストレッチ分だけと言っていいでしょう。

強いストレッチ布地は、こういった動きやすさを主目的にしたものには使われません。

時にそれが目的で、少々強いストレッチのかかったウエアも販売されていますが、特殊目的以外では使用されていません。

身体を動かすということ自体、何よりも動きやすさが求められるからです。

また特にバレエなどの場合、ストレッチ布地の使用されたレオタードなら身体にフィットしてくれます。

つまり自分の身体がよく見えますので、歪みなどの訂正が楽にできるというメリットもあります。

そういった用途が、実はスパンデックスのメインの用途だったのです。

ストレッチがよく効くということは

とはいえ、ストレッチがよく効くということは、少しきつめの衣服でも着ることが可能だということでもあります。

小さめの、もしくは部分的に小さく作られた衣服の場合、これが普通の布地なら勿論着るのは不可能です。

たとえ着られたとしても、いささか見た目が良くないのも事実です。

しかしストレッチの効いた布地なら、多少のサイズの問題は解決されます。

布が伸びてくれるのですから、着ることが可能なのですね。

しかし無理をしていることもまた事実なので、着ることが出来ても動きづらいという問題が出てきます。

動きづらいということは、取りも直さず、動くのに余分なエネルギーが必要になるということです。

つまり圧がかかって、運動量が増えるということですね。

機能性のランニングタイツだと結構着るのが大変

さて専門店などで、サイズをしっかりと合わせて購入したランニングタイツ、でも履くのに慣れるまでちょっと苦労するのも事実です。

引っ張り上げるのにも、関節部に合わせながらしっかり引き上げ無いと、折角の機能が発揮できません。

結構着脱に力も必要ですが、ここで焦ると布地を台無しにする危険性もあります。

なので慣れないうちは時間をかけて、慎重に着脱ということになりますね。

この時に、あれこんなに苦労するということはかなり圧がかかっているのだから、これって加圧シャツと同じ効果が、と期待することはありませんか。

ひょっとして、ランニングタイツを履いているだけで、運動量が増えてエネルギー消費も大きくなるのでは、と期待してしまいますよね。

実際にかなり強いストレッチの効いているランニングタイツです。

そう考えても無理はありません。

目的がちょっと違う圧なので

ランニングタイツのみならず、ストレッチの効いた布地で作られたウエアは、それなりに圧がかかっています。

でもそれ、何に利用するためなのか、そこが問題になってきます。

目的が違う圧なので

加圧シャツの場合は、加圧トレーニングの理論を使用して、身体に圧を効率的にかけてエネルギー消費を促します。

着ているだけで、普段の洋服に重りを入れて動いている、というのはちょっと違うかもしれませんが、まあそんな感じです。

しかしランニングタイツの加圧は、これは脚の筋肉のサポートがメインの役割です。

生脚でのランだと、どうしても筋肉の揺れは防げません。

この余分な揺れが原因のエネルギーロスを防いでくるのが、ランニングタイツの着圧の主目的なのです。

運動量を上げるための圧と、余分なエネルギー消費を抑えるための圧、似ているようで違った目的であることも心に留めておいてください。

何故その違いが生まれるのか

加圧シャツの場合、普段の生活での使用がまずメインです。

それほど過酷に動くことは、まず無いという前提で作られています。

これを着たまま筋トレなどすると効果的ではありますが、決して長時間の運動にはなりません。

ランニングタイツの場合、長いと4時間以上のランで使用します。

長時間の連続した運動ですので、下手に消費を大きくしたら、途中でへばってしまいます。

これを避けるためにも、サポートの意味での圧をかけていることになります。

また部分的に圧をかけて、関節部のサポートと言う効果も、ランニングタイツにはあります。

同じスパンデックス、同じ圧という言葉で一括りにされてしまいがちですが、目的の違いで効果も大きく違ってくることを忘れないでください。

ではやはり加圧シャツのような利用は出来ない

目的自体が違うのですから、加圧シャツと同じ様な効果は期待しないほうが賢明です。

実際、そういった効果も期待して、ちょっと小さめなサイズのランニングタイツを購入する、という人もいないではありません。

しかし正直な所、これはおすすめが出来ないのです。

小さめのサイズの場合、脚への締め付けが強くなりすぎて、長時間それを持続させていると血流にも問題が起きてきます。

適度な加圧だからこそ、脚へのサポート能力があるのがランニングタイツです。

決して強い圧をかけて、長時間走るための設計はされていません。

脚を細くしようと考えて、小さめのランニングタイツでというのは、やめておくことをおすすめします。

ランニングタイツにはランニングタイツの役割が

人それぞれというように、こういった機能性のウエアにも、それぞれの目的があります。

同じ、圧のかかったしかも同じ素材のものでも、その目的が違えば製法も違っています。

正しく使用してください、と説明書にも勿論書かれているのです。

目的を違えずに、使用することが第一ですね。

まあそれでも、実際の所ランニングタイツを初めて履いた時には、ちょっと動きづらい走りづらいという感覚があります。

サポートだけでなく、まあある程度の負荷もかかっているということです。

そのあたりで満足して、後はランニングタイツのサポート能力を楽しんでください。

まとめ

同じ着圧でも、やはり目的が違えばそこはその目的に従いたいものです。

また長時間の運動になるのが、ランニングです。

そこに使用するランニングタイツですので、負荷がかかりすぎないようにすることも、これは大事なことですランニングタイツの圧と加圧シャツの圧では、目的が違っています。

そこも充分に踏まえて、どちらも正しく使用していってください。