ランニングシューズの選び方は?4つの注目ポイント
ランニングをするときは、シューズの選び方が重要になってきます。
きちんと自分に合ったシューズを選んでおかないと、怪我をしてしまうこともあるので、適当に選んだりしてはいけません。
しかし、ランニングシューズにもさまざまな種類があるため、初めて選ぶときは困ってしまうものです。
そこで、初心者向けに選び方のポイントを紹介していきましょう。
足の形
ランニングシューズ選びで失敗しないためには、自分の足の形を、改めて確認してみてください。
どんな形であっても、足が入らないということはありませんが、怪我などを防いで快適に使うためには、必ず確かめておかなければなりません。
というのも、人間の足の形は、主に3種類あり、それぞれ注意点が異なるのです。
では、3つの種類と注意点を説明しましょう。
スクエア型
スクエア型の特徴は、5本の足指の長さが、ほとんど揃っていることです。
それにより、指の並びが凸凹にならず、きれいに一直線になっており、足先が四角に近い形になることから、スクエアと呼ばれています。
この形の注意点は、先が細くなったシューズを履いたとき、小指が圧迫されてしまうことです。
足先が四角に近い形なので、つま先の細さによっては、とても履きづらいものになってしまいます。
無理に使っていると、痛みを感じることもあるので、楽に履けるものを選ぶようにしましょう。
エジプト型
エジプト型は、日本人では最もよくある形であり、親指が一番長いことが特徴です。
親指から順にだんだん下がっていき、小指が最短になるため、足先が斜めになっています。
この場合の注意点は、親指がつま先に当たりやすくなってしまうことです。
足先が斜めなので、スクエア型と違い、つま先まで指が到達しやすく、窮屈に感じてしまいます。
そのため、なるべくつま先に余裕がある商品を選ぶようにしましょう。
合わないものを履き続けていると、外反母趾になる恐れもあるので、要注意です。
ギリシャ型
ギリシャ型の特徴は、最も長い指が人差し指である点です。
このタイプは、スクエア型やエジプト型と違って、あまりデメリットがありません。
必要以上に指が圧迫されたりしないので、ほとんどのランニングシューズをすんなりと履くことができるのです。
とはいえ、横幅が合っていないと窮屈に感じてしまうため、適当に選んでもよいわけではありません。
サイズ合わせは必ず行わなければなりませんが、変に小さいものを使ったりしなければ、大抵は問題なく履けるので、ギリシャ型の人は選択肢が広くなります。
サイズ
自分に合うランニングシューズを選ぶのであれば、サイズをきっちり測ることは、とても重要です。
サイズが合っていない場合、足の形を考慮して選んだとしても、快適に使うことはできません。
あまり小さいと足が痛くなってしまい、大きすぎれば脱げてしまう可能性もあります。
そうしたトラブルによる怪我を防ぐためにも、必ず適切なサイズを選ばなければならないのです。
ただし、普段の靴のサイズで選ぶのはやめましょう。
カジュアルなスニーカーや革靴などと、ランニングシューズのサイズは、同じではありません。
いつもと同じサイズの商品を選んだとしても、ランニングシューズでは合わなくなってしまうことが多いのです。
普段履く靴を選ぶために正確なサイズを測っているならともかく、そこまで突き詰めて選んでいない場合は、あまり参考になりません。
失敗を防ぐのであれば、まずは正確なサイズを把握しましょう。
自分で測るときの注意点
足のサイズは、お店で測ってもらうこともできますが、もし自分で測るのであれば、いくつか注意すべき点があります。
まず、長さと周囲の2種類を測ることです。
足の長さは、一番長い指から踵までの長さであり、エジプト型は親指、ギリシャ型は人差し指を基準に測ることになります。
また、足の周囲は、最も幅の広い部分を測らなければならないので、親指と小指の付け根にメジャーを当ててください。
この2つを両方測ることで、正確なサイズがわかります。
ただし、左右でサイズが違うということはよくあるので、片足だけ測って満足してはいけません。
しっかりと左右のサイズを測っておくようにしましょう。
そして、測るときは、ソックスも着用しておくと、よりベストです。
走るときに使うソックスの厚さを含めて測れば、より正確なサイズを知ることができます。
シューズのタイプ
ランニングシューズ選びでは、足の形やサイズなど、自分自身の体について知ることも大切ですが、シューズのタイプをよく見ることも、忘れてはいけないポイントになります。
一口にランニングシューズといっても、商品によって異なる特徴があるものです。
例えば、クッション系のランニングシューズは、衝撃を吸収してくれるので、足にかかる負担が少なく、楽に走ることができます。
レース系は、とても軽くなっており、スピードを重視するなら最適なタイプです。
また、軽さと衝撃吸収機能をどちらも備えた、トレーニング系の商品もあります。
このように、それぞれが優れた特徴をもっているので、自分に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
初心者ならクッション系
ランニングシューズのタイプを考えたとき、初心者に最もおすすめなのは、クッション系になります。
走りやすさという点では、軽いレース系でも問題はなさそうに思えますが、走ることに慣れていない場合は、あまり向いていません。
レース系は、軽さを優先するために、クッション性にはそれほど力を入れていない場合が多いのです。
走り始めたばかりの人は、体がついていかないことで怪我をしやすくなってしまいますが、クッション性が低いものでは、それを防ぐことができません。
慣れてきたらレース系にするのもよいですが、最初はクッション系から入るようにしましょう。
それなら、初心者でも安心して使うことができます。
外見だけで決めない
初心者がランニングシューズを選ぶとき、ぜひ注意してほしいのが、見た目のカッコよさや可愛さに惑わされないことです。
おしゃれでスタイリッシュなランニングシューズを見ると、それだけで欲しくなってしまうものですが、本当に使いやすいものを選ぶなら、外見ばかりを優先すべきではありません。
いくらカッコいいデザインでも、自分の足の形に合わないものでは、快適に走れなくなってしまいます。
どんなに可愛いシューズでも、サイズが合わなかったり、クッション性が低かったりすると、怪我をする可能性もあるのです。
したがって、外見だけで決めるのではなく、使うときのことをしっかり考えて、自分に合うものを見極めるようにしましょう。
これは、デザインを無視するということではありません。
好きなデザインかどうかは、モチベーションにも影響してくるので、ランニングシューズを選ぶときの大切なポイントのひとつです。
ただし、そこだけを見て安易に決めたりすると、失敗してしまいます。
偏った考え方をするのではなく、いろいろな要素に目を向けて、総合的に考えるようにしてください。
そうすれば、あとから後悔するようなことはありません。
まとめ
ランニングシューズは、走るときにとても役立つアイテムですが、どんなものを履いてもよいわけではありません。
適当に選んだものが、自分に合わないシューズだったりすると、さまざまなデメリットが発生してしまうのです。
せっかくランニングシューズを履くなら、ここで紹介したポイントを押さえて、自分にぴったりな商品を選ぶようにしましょう。
最適なものを履けば、余計なストレスを軽減することができます。