大切なランニングシューズを履きこなし長持ちさせよう
朝晩や休日にさっそうとランニングコースを走っている人を見かけて、自分もやってみよう!
と思い立った人はぜひ始めてみることをおすすめします。
ランニングを始めるためにはまず、ランニングシューズについてよく知らないといけません。
気に入ったシューズを購入した後、じょうずに履きこなし、メンテナンスする方法をご紹介します。
ランニングシューズの履き方、間違っていませんか
よくやってしまう方法は、ひもをほどかずに足を突っ込み、つま先でトントンと合わせておしまい、という方法です。
簡単ですがランニングに適した履き方ではありません。
これでは足がシューズにフィットしていないのです。
走っている途中で足のホールド不足を感じて走りにくくなったり、シューズが脱げたりする危険もあるのです。
足にフィットさせる方法
1、ランニングシューズのひもを全部緩め、座って足を入れます。
2、足を入れたらかかとをトントンと、地面に3回ほど軽く打ち付けます。
足の位置はつま先で合わせるのではなく、必ずかかとで合わせてください。
3、シュータン(ひもの下のベロ)をまっすぐ伸ばして足の甲に合わせます。
かかとがついている状態のまま、緩めておいたひもを締めていきます。
4、最後まで結んだら立ち上がりましょう。
少し走ってみて窮屈すぎず、ゆるすぎないことを確認します。
快適にランニングを楽しみたい人は、このような履き方をおすすめします。
足のフィット感がおどろくほど向上し、足が軽くなったように感じます。
実際、走ってみると軽やかに走れ、疲れにくくなります。
タイムの向上も期待でき、走ることががぜん楽しくなりますよ!
日頃のメンテナンス
泥などがついて乾いているなら、専用のブラシや柔らかめの歯ブラシで払い落とします。
ランニング後のシューズは汗や外の水分を吸って湿気を含んでいます。
ですから、すぐに下駄箱にしまったりしないでください。
除菌スプレーを吹きかけ、風通しの良い日陰で乾燥させてください。
下駄箱の中でも隣の靴と間隔を少し開けて保管するのが最善です。
長く使っていると外も中も汚れてきて「洗いたいな」と感じる時があります。
洗う際にはひもとインソールをはずして別々に洗います。
シューズ用の洗剤または中性洗剤をぬるま湯に溶かし、しばらく漬け置きします。
その後、表面を痛めない強さでたわしでこすって汚れを落としてください。
やわらかめの歯ブラシを使って細かい奥の汚れを取ることもできます。
洗い終わったら水でよくすすぎ、日陰で乾燥させます。
時間がかかるのは我慢しましょう。
早く乾かそうとして、シューズをもんだり絞ったりすると変型します。
また乾燥機やドライヤーを使うと、ソールのクッションの接着部分が熱で剥げてしまう恐れがありますので、これらの方法はやめましょう。
お気に入りのランニングシューズを大切に使いたいなら、乾燥させた後、専用のクリームやオイルを塗っておくことをおすすめします。
失われた油分を補給することができ、劣化のスピードを抑えることができます。
また、防水スプレーもおすすめします。
水汚れから表面を保護してくれます。
交換時期のめやすは
ランニングシューズには大きな力が加わるため、使用を続けていれば必ず寿命が来ます。
まず、シューズの底(ソール)が変形しているかどうかです。
一部分がすり減っていて中のクッションが見えているなら交換時期といえます。
擦り減っている部分は体の力が一番大きくかかる場所です。
そのまま履き続けていると、どんどん摩耗していって、とても走りにくくなります。
ケガにもつながるので、買い替え時期と判断しましょう。
走ることを楽しむレベルを卒業し、タイムを上げたくなったり、レース出場のため練習強化したいと考えるなら買い替え時です。
ランニングスピードを上げたい人にはソールが少し薄めのシューズをおすすめします。
ソールが少し薄くなると、足が地面についたときの反発力が強くなり、足が前に出やすくなります。
またクッションの厚さがある程度保たれているので、ひざの負担もそれほど増加しません。
薄いソールのシューズはレース専用で、プロ・セミプロ向けです。
初心者は手を出さないほうが良いでしょう。
また逆に、無理する走りはやめて、ゆっくり走りたいという人には厚いソールのシューズをおすすめします。
衝撃吸収力が高く、ひざや腰の負担を低減してくれます。
まとめ
トップ選手は良い道具を持ち、大切にします。
じっくり時間をかけて選んだシューズです。
一番適した使い方を知ってランニングに打ち込みましょう。
長く大切に使うには日頃のメンテナンスを心がけましょう。
ランニングシューズのコンディションは走りの質に直結します。
ランニングをずっと長く楽しむためにもランニングシューズを愛する気持ちをもって大切に扱いましょう。