バッシュと共に過ごした青春時代、そして今でも忘れる事のないバッシュの音
私は学生時代バスケットボール部に所属していました。
小学生の時いくつか習い事をしていた中で、学校の休み時間にするバスケットボールがとても面白く、小学校高学年からミニバスを習い始めました。
そして中学生になっても3年間バスケを続けたのですが、私が体験したバッシュに関するお話をこれからしていきたいと思います。
初めて見るバッシュ
私は小学生の頃、学校から帰ってくるとよく家の前で弟とキャッチボールをしていました。
野球の習い事もしていた為キャッチボールをよくしていたのですが、本当は家でバスケがしたくてウズウズしていました。
私の家にはバスケットリングが無く通っていた学校も遠かった為、学校の休み時間にやるバスケがとても待ち遠しくもっとしたいなといつも思っていました。
そんな時いつものようにキャッチボールをしていると、近所に住んでいる私より5つ程歳の離れたお兄さんが部活帰りに家に寄ってくれました。
彼はバスケットボール部に所属していて通学自転車のかごの中にバッシュを入れて帰っている途中でした。
とてもやさしいお兄さんで、私がかごの中に入っている靴かっこいいね!
と言うと、これはバッシュって言うのだよと教えてくれました。
その時私は初めてバッシュの存在を知り、目にする事になりました。
その初めて見たバッシュはとてもかっこよく、普段学校指定の上履きでバスケをしていた私にとって、とても輝いて見えました。
自分もいつかバッシュを履いてバスケをしたい、そう思うようになり親に頼んでミニバスをやらせてもらう事になったのです。
野球からミニバスへ
私は小学校1年から続けていた野球を辞め、5年生からミニバスを始めました。
私の頭にはバッシュを履いてバスケをプレイしている自分の姿しかなく、本当に嬉しい気持ちでミニバスへ行きました。
初めてのミニバスの練習の日、私はまだバッシュを買ってもらう事ができておらず学校指定の上履きを持って行きました。
親からはうまくなったら買ってやると言われ、私は本気でがんばろうと思いました。
しかし、実際に練習に参加すると同学年の子達は皆バッシュを履いており、私が上履きで練習に参加していた事をからかわれたりしました。
そしてどうせ始めたばかりでうまくないのだろと言わんばかりの空気感で接してこられ、私はみんなのバッシュがとても羨ましくそしてとても悔しい気持ちになりました。
絶対に一番うまくなってバッシュを履いたかっこいいプレイを皆に見せてやると拳を握りしめたのを今でも覚えています。
やっと買ってもらえたアシックスのバッシュ
それから私は一年程上履きでバスケを続け、親にも認めてもらいバッシュを買ってもらう事ができました。
スポーツ品店へ行き、沢山あるバッシュを見てどれにしようか悩んでいる時はとても至福の時でした。
今まで頑張ってきてよかった、明日からバッシュでプレイできると思うと、体を震えるほど嬉しさがこみ上げてきました。
初めてのバッシュ選びはもの凄く迷いました。
どれも良さそうにみえ、全部ほしいぐらいの勢いでした。
バッシュを見ながら悩んでいた時、私は近所のお兄さんが履いていたバッシュを思い出しました。
彼はアシックスのバッシュを履いており、私も同じメーカーのものにしようと決めました。
赤色が好きだったため、赤いアシックスのバッシュを購入し家路につきました。
その日の夜は、嬉しさのあまりバッシュを抱きかかえるようにして寝たのを覚えています。
バッシュを履いてプレイするバスケのおもしろさ
私は今まで上履きでしかバスケをした事が無く、初めてバッシュを履いてプレイした時は本当に驚きました。
とても動きやすく、すぐに止まる事ができいつもより高く飛ぶ事ができました。
上履きとは全く違いバッシュの凄さを体全体で体感しました。
バッシュを履いてプレイする私の姿を見て、周りのみんなからも認められました。
バスケをチームプレイの為、皆の反応も以前とは違いバスケをする楽しさが何倍にも膨らんだのです。
自分の気に入ったバッシュでこれからもバスケを毎日頑張ろうと心から思い、厳しい練習に耐えました。
音フェチ
私は初めてミニバスの練習場に行った時、体育館から聞こえてくるバッシュの音に全体が反応したのを覚えています。
あのキュッキュという音がたまらなく好きでした。
そして初めてバッシュを履いてプレイをした時、体育館の床と私のバッシュがこすれるキュッキュとした音を聞き、なんだか体のそこから力が湧いてくるようなゾクゾクした気持ちになり鳥肌が立ちました。
バッシュの音を聞いている時は私にとって本当に至福の時で、あの音を聞くだけでつらい練習も頑張ろうという気持ちになれました。
中学校でもバスケを続ける
私は小学校を卒業し、2年間通ったミニバスを辞め中学校の部活動でバスケをする事になりました。
入学初日にバスケ部へあいさつに行くと、体育館から聞こえてくるバッシュの音の迫力が全く違いました。
私は圧倒されると同時にとてもわくわくしました。
早くここでバスケがしたい、そしてもっともっとうまくなりたいと思いました。
入部手続きを済ませ、次の日から練習に参加させてもらいました。
私が買ってもらったバッシュは一年程しか履いてなかったのですが、毎日の練習からボロボロになり、そして身長も伸びた為サイズも合わなくなっていました。
中学でバスケ部に入部すると同時に、私は2足目のバッシュを買ってもらうことができました。
そして3年間そのバッシュを履き、毎日練習に励みました。
エアジョーダン!スラムダンクに影響されて
私の中でバスケの漫画と言えばスラムダンクです。
小学生の時も、中学の時も何度となく読みました。
本当に胸が熱くなり、自分もこんな風になりたいといつも思っていました。
そして2足目のバッシュを買いにお店に行った時、私はスラムダンクに出てくる桜木花道が履いていたモデルのバッシュを購入しました。
名前はエアジョーダンです。
赤と黒の色が使われているバッシュで、まさに私の好みのバッシュでした。
スラムダンクが好きな人にはぜひおすすめのバッシュです。
バッシュの儀式
2足目のバッシュを持って中学校へ行き、練習に参加した時、私は衝撃を受けました。
なぜかと言うと、バスケ部の先輩たちが私の新品のバッシュを何回も踏むのです。
私はとても焦り、なぜこんな事をするんだこれはいじめなのかと不安がっていると、優しい先輩がこれはバッシュの儀式だよと教えてくれました。
新しいバッシュは、一緒に練習する仲間から踏んでもらう事にとって、その人が怪我をしないというお守りの意味が込められていました。
私も後輩が出来た時は、この儀式をし、チームの結束の大事さや気持ちを繋ぐ大切さを学びました。
まとめ
小学校中学校とバスケを習い、様々な事を学びました。
そして、バッシュの鳴る音を聞くと今でも鳥肌がたち、やる気を引き起こしてくれます。
バッシュはわたしにとっての青春であり、沢山の影響を受けました。
学生時代に履いていたバッシュ2足は今でも部屋に飾り、大事に持っています。
そして、バッシュを眺めながら青春時代の思い出を振り返り、余韻に浸る時間を作っています。
私にとってバッシュとはかけがえの無い物です。
ずっと大切に持っていたいです。