しっかりお手入れしないとバッシュの寿命が縮む!バッシュのメンテナンス方法まとめ
バスケを楽しむプレイヤーのほとんどが所有しているバッシュですが、正しいメンテナンス方法を知っている人はそう多くありません。
バッシュの寿命はメンテナンス次第で大きく変わりますし、思わぬ怪我の防止にも繋がります。
部分ごと、素材ごとに異なるバッシュのメンテナンス方法を正しく理解して、大切なバッシュを長く使う方法をご紹介します!
メンテナンスしないで使い続けるとバッシュの寿命を縮める
個人差はありますが、バッシュの寿命はおよそ半年~1年ほどだと言われています。
練習用なら2~3年持つこともありますが、試合用に使うバッシュは激しい動きでダメージを受け続けるため、1年も持たないのが普通です。
何も考えずに使っていると、ほとんど使い捨てのように交換されてしまうバッシュですが、メンテナンス次第ではもっと長持ちする可能性があります。
しかし普通の靴よりも壊れるのが早いため、購入してから壊れるまで全くメンテナンスを行っていないというプレイヤーも多いようです。
バッシュのメンテナンスは、ただ洗えば良いというものではありません。
部位によって、素材によってメンテナンスの方法は変わってきます。
しっかりとメンテナンスを行ったバッシュは、使いっぱなしのバッシュよりもはるかに長持ちします。
大事なバッシュほど、小まめにメンテナンスを行うことをおすすめします。
バッシュのメンテナンスをすることは怪我の防止にも繋がる
バッシュのメンテナンスをすることは、怪我の防止にも繋がります。
実は、バスケの試合時の怪我の原因のひとつとして、バッシュの故障によるものが考えられるためです。
バッシュを定期的にメンテナンスしておけば、シューレース(靴紐)のほつれや、ソールのすり減りなどの異変にいち早く気付くことができます。
あらかじめバッシュの不調を知っておくことで、試合時の思わぬ事故を減らすことができるのです。
また、シューレースのほつれなどの簡単に修復できる異変なら、メンテナンス時に修復しておくことで事故を未然に防ぐことができます。
メンテナンスはバッシュを長持ちさせるだけでなく、プレイヤーの安全のためにも大切な作業なのです。
バッシュのメンテナンス方法
ここからは、バッシュの簡単なメンテナンス方法についてご紹介しましょう。
バッシュのメンテナンスは、部分ごとに分けて行う必要があります。
単に丸ごと水洗いすれば良いというわけではありません。
普通の靴と同じように水洗いすること自体が悪いわけではありませんが、まとめて洗うとバッシュの細かい異変に気付きにくくなります。
メンテナンスを通して、細かいキズやほつれを確認しておくため、バッシュのメンテナンスは最低でも3つの部分に分けて行いましょう。
メンテナンスが必要なバッシュの部分は、「アッパー」「ソール」「シューレース」の3ヶ所です。
その他の部分は、この3ヶ所のメンテナンスの時にキズなどが無いかチェックしながら、クリームなどでふき取って清潔に保つようにしましょう。
「アッパー」「ソール」「シューレース」の3ヶ所の詳しいメンテナンス方法は以下の通りです。
アッパーのメンテナンス
アッパーとは、バッシュの足の甲にあたる部分を言います。
細かい定義はありますが、バッシュの上部分の革を全体的にアッパーと呼ぶと思ってください。
アッパーのメンテナンスは、スポーツシューズ用のクリーナーと靴クリームを使って行います。
まず、使い古したTシャツなどの布にクリーナーを取り出し、アッパー全体に薄く塗ります。
汚れが浮いてくるので、そのままバッシュを傷つけない強さで擦って汚れを落とします。
あらかた汚れを落としたら、次に靴クリームを全体に塗っていきます。
靴クリームは、バッシュの色に合ったものを選びましょう。
白いバッシュなら白い靴クリーム、黒いバッシュなら黒い靴クリームを使い、それ以外のカラフルなバッシュなら透明な靴クリームを選びます。
靴クリームを塗り込めるように磨いていけば、アッパーのメンテナンスは終了です。
こうして靴クリームでコーティングされたバッシュは、汚れが直接つきにくくなります。
また、ツヤが出て光を反射するため、細かい傷があった場合はすぐに確認することが出来るようになります。
バッシュに靴クリームを塗りながら、キズがないか確認していくのも大切な作業です。
ソールのメンテナンス
ソールとは、バッシュの靴底にあたる部分です。
怪我を防止するためには、ソールのメンテナンスが最も重要になってきます。
バッシュで最も早く寿命を迎えるのが、ソールです。
ソールはプレイヤーの体重を全面で支えているため、摩擦で擦り減ってしまうのです。
そこで、ソールは小まめに確認し、溝が無くなっていないかチェックしておく必要があります。
溝は滑り止めとしての役割をもっているため、ソールがツルツルの状態まで擦り減って溝が無くなっていた場合はバッシュの寿命です。
溝が残っていることを確認したら、ソールを水拭きします。
水拭きでホコリや砂粒などの微細な汚れをふき取っていくわけです。
水拭きが終わったら、今度は乾いた布で水気を完全にふき取ります。
ソールが濡れっぱなしだとバッシュの劣化が早まりますし、スリップなどの事故が起きやすくなります。
次は、布で拭き取っても落ちなかった汚れを除去していきます。
ソールの溝にたまった汚れは、たいてい布拭きだけでは落ちないため、歯ブラシなどを使って落としましょう。
乾いた歯ブラシで落ちない場合は、水で濡らして汚れを浮かせてから擦っていきます。
ソールを濡らす場合は、必ず最後に乾いた布で拭き取りましょう。
全ての汚れが落ちたら、最後に滑り止めスプレーをかけておきます。
滑り止めスプレーはバッシュのスリップ防止効果を上げてくれるほか、ストップが容易になり変なところに体重をかけずに済むのでバッシュの寿命を延ばしてくれます。
ただし、滑り止めスプレーも水分には違いないため、全体にスプレーをかけた後はかならず水気をふき取りましょう。
シューレースのメンテナンス
シューレースとは、バッシュの靴紐の部分を言います。
シューレースのメンテナンスで最も大切なのは、使用前は必ずキズやほつれが無いかを確認しておくことです。
一見してどこも切れていない状態でも、試合になると激しい動き耐えられなくなったシューレースが切れ、転倒事故に繋がる可能性があります。
もしも一部分でも切れかかっているようなら、ただちにシューレースを交換しましょう。
シューレースは、結びっぱなしにしておくのも良くありません。
一度固く結んで、そのまま脱ぎ履きするプレイヤーも少なくありませんが、結びっぱなしだと同じ部分に摩擦がかかり続けるため切れやすくなってしまいます。
バッシュは脱ぎ履きする度にシューレースを結び直し、その度にキズやほつれが無いかをチェックしましょう。
素材によってもメンテナンス方法は違う
バッシュのメンテナンスは、素材によって少しずつ方法を変えるのがおすすめです。
ソールとシューレースに関しては、ほとんどのバッシュで同じ素材が使われているのでメンテナンス方法に違いがありません。
しかし、アッパーの部分などは革の種類に違いが出ることがあります。
合成皮革の場合
合成皮革は、布地をベースに合成樹脂を合わせることで天然皮革の質感に似せた素材です。
比較的安価で生産することが出来るため、合成皮革で形作られたバッシュも多く存在します。
合成皮革は少ないメンテナンスでも汚れが付きにくく扱いやすい素材ではありますが、一度劣化が始まると一気にボロボロになってしまうという側面もあります。
ソファーや自転車のサドルなどが破れてカサカサになっているのを見たことがあるでしょうか?
あの現象が、合成皮革が劣化した状態です。
メンテナンスせずに放っておくと、バッシュでも同じことが起こり得るのです。
合成皮革の場合は、一般的なクリーナーと靴クリームを使ったメンテナンスを行ってかまいません。
ある程度の水分と油を与えることで、合成皮革は一気に長持ちさせることができるのです。
天然皮革の場合
天然皮革は、本物の動物の皮をなめして作られたレザー地のことです。
合成皮革に比べれば少ないものの、バッシュにも天然皮革で作られたものがあります。
天然皮革は、合成皮革よりもひび割れやすく扱いにくい素材です。
水に濡れたまま放っておくとすぐにシワがついたり、柔らかくなってキズができたりします。
そのため、天然皮革のバッシュは合成皮革よりも小まめに靴クリームで保護する必要があります。
ソール部分には水をつけて手入れして構いませんが、全体が水に弱いため、丸洗いは控えたほうが良いでしょう。
合成繊維の場合
軽量化されたバッシュなどに多くなってきたのがこの合成繊維です。
合成皮革や天然皮革に比べて軽く、手入れが簡単なのが特徴です。
合成繊維で作られたバッシュは、靴クリームを塗りこめるとシミになってしまう可能性があります。
基本的に靴クリームは革製品に使うものなので、メッシュ地の多い合成繊維のバッシュには向いていません。
合成繊維のバッシュは、固く絞った布で水拭きする程度でも十分メンテナンスになります。
ただし、耐久力に欠けるモデルが多いため、無理な力をかけて擦ると表面の繊維がほつれてしまう可能性があるので注意しましょう。
まとめ
バッシュのメンテナンスはちょっと複雑に見えますが、実際にやってみるとそう難しくはありません。
今回ご紹介したメンテナンスは、できれば週に1度、少なくとも月に1度は行うことをおすすめします。
それだけでもバッシュの寿命はかなり違うはずですよ!
楽しく怪我のないバスケットライフを楽しむために、ぜひお試しください!