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椎間板ヘルニア手術でのコルセット利用について

      2016/06/18

手術

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椎間板ヘルニアの手術はいろいろ

椎間板ヘルニアは基本的にはまず、鎮痛剤・湿布・コルセットなどを使った保存療法で2,3ヶ月様子を見ます。改善が見られなければ、硬膜外ブロック注射・選択的神経根ブロック注射を行います。それでも改善が見られない場合、手術が検討されます。

椎間板ヘルニアは、神経を圧迫する部分や椎骨の状態などに応じていくつかの手術法があります。また、手術によって術後のコルセットを着ける期間が変わってきます。椎間板ヘルニアを改善するための手術として以下のものがあります。

  • ラブ法
  • 顕微鏡下椎間板切除術
  • 内視鏡下椎間板切除術
  • 経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術

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手術後のコルセット利用について

手術をすると、程度の差こそあれ、皮膚・筋肉・椎骨・靭帯などを切る、切除する作業が発生します。このため、手術後は、安静にしたうえで手術箇所を固定しておく必要があります。このとき、コルセットが使われます。コルセットは手術の種類や切除範囲の大きさなどにより、硬性コルセットと軟性コルセットが使い分けられます。切除範囲が大きい場合や、脊椎固定術などを併用した場合は硬性コルセットが使われます。一方、切除範囲が小さい場合や内視鏡を使った手術の場合は軟性コルセットが使われます。

各手術におけるコルセットの利用について

ラブ法とコルセット利用

ラブ法は、椎間板ヘルニアに対する手術療法をとしては最も基本的なもので、現在も改良を加えられながら広い範囲で行われている手術法になります。ラブ法では、背中の中央・ヘルニアのある位置で縦に3,4cm切開し、開創器で筋肉を押し広げます。その後最小限の範囲で椎弓けずり、黄色靭帯も取り除きます。これにより椎弓に窓が開いたようになり、椎間板の飛び出しによる神経圧迫状況が直に見えるようになります。これを目視で確認しながら、飛び出した椎間板を切除します。手術は30分程度です。

術後はベッド上で安静にする必要がありますが、翌日から食事や車いすでの移動が可能になります。手術した部分を保護することを目的として、コルセットは手術の2日後から着けます。コルセットを着ければ2日後から歩行を開始することができます。手術の1週間後から10日後に抜糸とともに退院となりますが、コルセットはそのまま着用します。術後の患部が回復するまで、退院後2ヶ月程度コルセットを着けておき、患部の痛みがおさまったらコルセットをはずします。

顕微鏡下椎間板切除術とコルセット利用

顕微鏡下椎間板切除術は、顕微鏡で除きながら手術を行います。ラブ法同様、皮膚を切開して椎弓と黄色靭帯を一部削ります。ただし、ラブ法では目視で患部を確認しますが、顕微鏡下椎間板切除術では、手術用顕微鏡を使って患部を確認します。まず、背中を縦に2.5cmから3cm切開し、レトラクターと呼ばれる円筒形の開創器を挿入しスペースと視野を確保します。レトラクターは直径1.8cm程度で、この中を通して患部を確認するとともに、手術器具を通してヘルニアの切除を行います。顕微鏡を通してみることで患部を拡大して確認できること、両目で確認できるため奥行を把握できること、内視鏡を通さなくてよいので、手技が行いやすいことなどの利点があります。手術は1時間から1.5時間で終わります。

術後1日目から軟性コルセットを着用し、ベッド上で体を起こすことができます。歩行器を使った方向や車いすでの移動も可能です。術後1週間から10日で抜糸を行い退院となります。コルセットはその後2ヶ月まで着けておきます。

内視鏡下椎間板切除術とコルセット利用

内視鏡下椎間板切除術は、内視鏡を使って手術箇所を確認しながらヘルニア摘出を行う手術になります。背中を2cm程度切開し、顕微鏡下椎間板切除術と同様にレトラクター(円筒形の開創器)を挿入します。レトラクター内に内視鏡を入れると手術箇所がモニターに映し出されます。手術はモニターの画面を確認しながら、レトラクター内に手術器具を通してヘルニアの切除を行います。平面画像での確認となるため、三次元での状況をイメージしながらレトラクターを通して手術を行う技術と経験が必要です。手術時間は1時間弱です。

コルセットは顕微鏡下椎間板切除術と同様に手術翌日から装着できます。歩行も可能です。術後1週間から10日で抜糸し退院するのも顕微鏡下椎間板切除術と同様です。退院後のコルセット着用については3ヶ月が目安になります。術後の痛みが少なく、治ったと勘違いする患者がいるので、3か月間は運動を禁止しコルセットを着用して患部が修復するのを待ちます。

経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術とコルセット利用

超小型カメラを使った極細内視鏡を使います。経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術では、神経根が通る椎弓と椎弓の隙間である椎間孔から内視鏡と手術器具を進入させ内部を確認しながらヘルニアの摘出を行います。まず、ヘルニアがある位置の背中中央から外側に10cm程度の箇所に役8mmの切開を行います。ここに、カニューラと呼ばれる直径約8mm円筒形の器具を患部まで挿入します。カニューラ内を直径6mm程度の極細内視鏡を通して患部をモニターに移します。内視鏡には手術器具を通す直径約4mmの空洞が確保されており、内視鏡同様極細の手術器具をここに通してヘルニアの摘出を行います。手術時間は40分前後です。高度な設備と特殊な技術が必要で、実施できる病院が限られています。

手術直後は安静にしていますが、数時間後からは歩行や食事が可能です。翌日には退院となります。コルセットは軟性のものを4週間つけます。

まとめ

椎間板ヘルニアを改善する手術は常に改良が続けられ、より患者に負担の少ない方法が出てきています。これに伴って術後のコルセット着用についても、期間が短い手術もありますので、手術を検討する場合は、それぞれの特徴を理解して医師と相談しましょう。


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