アロマオイルで作れる自作入浴剤で腰痛を改善する方法
じくじくと身体をむしばむ腰痛の辛さは、日々の生活を憂鬱にする厄介な存在ですよね。
しかし、病院に行ってもこれといって原因が分からないので改善しようがない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたい入浴方法に、アロマオイルを使用した自作入浴剤をつかったものがあります。
種類によってさまざまな効果が得られるアロマオイルの中には腰痛改善効果を促せるものも沢山あり、お風呂でしようすれば腰痛の痛みを軽減できるかも。
今回は自分で作れるアロマオイル入浴剤について、作り方や効果的なアロマオイルの種類、ブレンドレシピについて解説していきます。
アロマオイルで作れる自作入浴剤とは
世の中では、数多くの入浴剤が販売していますがいまいち自分に合った入浴剤が見つけられないという人もいるのではないでしょうか。
そんな方へおすすめな入浴剤が、アロマオイルを使用して自分で作る自作入浴剤です。
特に、入浴療法で緩和が期待できる辛い腰痛は、アロマオイルの身体にもたらす効果と相性抜群。
腰痛が辛くて、お風呂で何とか症状を改善したいと思っている方はアロマ入浴剤を作ってお風呂でゆっくりとくつろいでみてはいかがでしょうか。
一つ注意点として、アロマオイルは西洋医学において代変医療に用いられています。
医学界への導入も進んでいますが、その薬理効果は確実に証明されたものではないため、使用する際には自己責任のもと、使い方・使用量を守るようにしましょう。
さて、アロマオイルを入浴剤として利用するには、以下の2通りの方法がおすすめです。
簡単に作り方を説明するので、ぜひご自身で作ってみましょう。
アロマオイルで作るオイル入浴剤
アロマオイルを入浴剤にする場合、必ずキャリアオイルに混ぜてから肌に優しいバスオイル入浴剤を作ってからお風呂に入れるようにしましょう。
バスオイルの作り方はキャリアオイル5mlに対してアロマオイルを1~6滴加え、良くかき混ぜるだけです。
これをお風呂の中に入れることで、肌の刺激を減らしながらオイルの効果を受けることができますよ。
アロマオイルで作るバスボブ
バスボムはお風呂に入れると泡が出る見ていて楽しい入浴剤です。
ちょっと手間はかかりますが、入浴時間が楽しくなるのでぜひチャレンジしてみましょう。
材料は「精油1~6滴・重曹大さじ1・クエン酸小さじ2・グリセリン小さじ半分・天然塩小さじ2」です。
まずは重曹とクエン酸と塩を混ぜ合わせてから、精油・グリセリンを加え均等に混ざるまでよく混ぜてください。
混ざったらラップに移し、丸くなるように形を整えて崩れないようにギュッと圧縮すればできあがりです。
腰痛に効果的なアロマオイル4選
それでは続いて、腰痛の症状改善に効果的と言われるアロマオイルを4種類ご紹介します。
どのアロマオイルも香りが良く、痛みの改善だけでは無く気持ちをリフレッシュさせてくれるものばかりなので、いくつか用意して気分によって使い分けてみるのもおすすめです。
ローズマリー
料理に使われることもあるローズマリーは、爽やかですっきりとしたハーブの匂いが特徴的なアロマオイルです。
このオイルには心臓の働きを強める効果があり、停滞している血流改善に効果があると言われています。
また、筋肉強壮効果によって疲労した筋肉を元気にする効果もあり、腰痛の原因となる血行不良や筋肉疲労にアプローチします。
マジョラムスイート
マジョラムスイートは地中海沿岸が原産のハーブで、かすかにウッディが薫る甘いやわらかな香りのアロマオイルです。
マジョラムスイートには身体の冷えを緩和する効果と鎮痛作用があるとされています。
また、利尿作用も強く身体の老廃物を外に流してくれるため、老廃物と冷えが原因で血行不良になっている場合におすすめのアロマオイルです。
ペパーミント
ペパーミントは清涼感のある少し甘いミントの香りが特徴的なアロマオイルです。
オイルに含まれたメントールには身体を温める効果があり、保温による血行促進が期待できます。
また、メントールの鎮痛効果、筋肉弛緩作用が辛い腰痛の痛みと腰回りの筋肉硬直を緩和し、腰痛改善を促すでしょう。
ジュニパーベリー
ジュニパーベリーは針葉樹になる球果から抽出されるアロマオイルで、甘苦いウッディ調の香りが特徴的です。
このオイルは体内の熱源に作用する力が強く、体内の冷えを取り除いてくれます。
新陳代謝を高める効果もあるため、体内からむくみや老廃物を取り除いて血のめぐりを改善します。
原因別腰痛に効くアロマ入浴剤レシピ
単体で使ってもいい香りと効果を感じられるアロマオイルですが、効果が違う種類をブレンドすることでより強く腰痛改善の効果をもたらせると言われています。
以下に、腰痛に良いとされるアロマオイルを使ったブレンドレシピを紹介するので、アロマ入浴剤を作る時の参考にしてみてください。
蓄積されたダメージによる腰痛に効く入浴剤レシピ
慢性的な腰痛は、日頃の生活で前傾姿勢が多く腰に負担が蓄積されることで起こるケースがあります。
こういった場合、まずは腰への肉体疲労を軽減する必要があるのですが、仕事や家事をしているとそういうわけにもいきませんよね。
そんな、蓄積されたダメージによる腰痛には「ジュニパー」をつかったブレンドレシピがおすすめです。
材料は「ジャスミン・ジュニパー・ライム」の3種類で、それぞれ2滴ずつ混ぜ合わせましょう。
このオイルはそれぞれ、筋肉の痛みに対する鎮痛効果を持つアロマオイルです。
それに加えて、ライムには抗炎症効果があるため腰痛の痛みがひどい時にもおすすめ。
ただし、肝臓障害を持っている方はジュニパーの使用はお控えください。
運動不足による腰痛に効く入浴剤レシピ
意外なようですが、運動不足も腰痛の原因になり得ます。
適度な運動を怠ると、全身を巡る血流が滞り腰回りに十分な血液が行き届かなくなることで、老廃物の蓄積・筋肉の緊張が起こり、腰痛が引き起こされるのです。
軽い運動を生活に取り入れると同時に、以下のレシピで症状改善を促しましょう。
材料は「マジョラムスイート・ローズマリー・レモン」の3種類です。
割合は、2滴:1滴:3滴と少しレモンの比率が高めになります。
この3種類のアロマオイルには、体を温める効果や、血流を促進させる作用が含まれています。
マジョラムスイートとレモンには利尿効果もあるので、体内に蓄積された老廃物も流し出してくれるでしょう。
急性腰痛に効く入浴剤レシピ
慢性的な腰痛は辛いものですが突然腰に激痛が走る、いわゆるぎっくり腰と呼ばれる急性腰痛も非常に辛い症状ですよね。
急性腰痛は蓄積した筋肉疲労が臨界点を突破し、突然無理な姿勢で腰を酷使することで起こるとされていますが確実な原因は究明されていません。
急性腰痛に効くアロマオイル入浴剤のブレンドレシピは以下のようになりますが、一つ注意点として患部が熱を持っている場合や発症した直後の入浴は避けておきましょう。
炎症が起こっているので、温めるとさらに症状がひどくなる場合があります。
材料は「ペパーミント・ティトゥリー・レモン」の3種類で、それぞれ2滴ずつ使用します。
ペパーミントとティトゥリーに含まれたメントールが強い鎮痛効果を発揮し、炎症を抑える働きがあります。
全身に鎮痛湿布の効果を与えているようなものだと考えましょう。
清涼感があるので、気持ちもリフレッシュできそうですね。
アロマ入浴剤を使用する注意点
原液を直接触れないようにする
アロマオイルは植物由来の成分を濃縮してつくられています。
そのため、原液を肌に直接ふれると、肌荒れやかぶれの原因となることがあります。
アロマ入浴剤を作る時には薄手のゴム手袋をつけるなど、原液が肌に触れない工夫をしましょう。
妊娠中・病気中の方は使用を避ける
アロマオイルはその成分によって身体にもたらす効果が異なります。
中には、妊娠中の方や特定の病気を患っている方にとってはあまりおすすめできない効果をもったアロマオイルも存在します。
そういった場合には、アロマオイルの使用を控えめにして安全なものだけを使用するようにしましょう。
どのオイルを使っていいかわからないという場合は、必ず専門家に相談してくださいね。
濃すぎる濃度のアロマで入浴しない
アロマ入浴剤はアロマオイルをお湯に溶かして使用するため、肌への影響は少ないとされています。
しかし、効果を期待するあまり混ぜる濃度を高くし過ぎると、肌や粘膜に悪影響を与える場合があります。
アロマオイルは量を増やしたからといって症状緩和の効果が強まるわけではないので、レシピ通りの分量を守って使用しましょう。
まとめ
アロマオイルは症状の改善を促すだけでは無く、香りで精神的な疲れを取りリフレッシュ効果を促すこともできます。
腰痛は痛みによってストレスが溜まりがちで、気持ちも落ち込むことが多いので自分の好きな香りを見つけて入浴時間で気分転換できるようにしましょう。
市販の入浴剤もいいけれど何かいつもと違うことがしたいなという時には、今回の記事を参考にアロマオイル入浴剤に挑戦してみてくださいね。