スプリングマットレスを長持ちさせるにはどうする? 劣化を防ぐための5つの方法

マットレス・敷き布団

スプリングマットレスは、高い体圧分散効果を発揮する優れた寝具ですが、劣化には注意しなければなりません。

内部にスプリングが入ったものは厚くて大きいため、定期的な天日干しが難しくなり、劣化を早める可能性があります。

しかし、天日干しができないからといって、何も手段がないわけではありません。

ここでは、スプリングマットレスに有効な劣化対策について、詳しく説明していきます。



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裏表を入れ替える

厚めのスプリングマットレスを天日干しにするときは、移動させるために大変な労力を費やすことがあります。

日当たりのよい場所まで運びたくても、自分だけで動かすことが難しいものだと、そう簡単に天日干しはできません。

しかし、干すことは乾燥のために必要な作業であり、それができないとなれば、湿気の蓄積が心配です。

あまり湿気がたまりすぎると、カビやダニが活発に繁殖を始めてしまいます。

劣化を防いで長持ちさせるためには、そのような事態は避けたいところです。

そこでおすすめなのが、ときどき裏表を入れ替える方法になります。

同じ敷き方のまま長く使っていると、通気性がよくない裏面には、どうしても湿気がこもりやすくなるものです。

それを防ぐには、ときどき入れ替えを行い、裏になる面を固定しないように使ってください。

裏になっていた面が表になれば、空気に晒されることで、こもっていた湿気を軽減できます。

天日干しが難しい場合でも、こうした工夫はしっかり行うようにしましょう。

常に湿気が少ない状態を維持できれば、ひどく劣化が進むようなことはありません。

へたりを防ぐ

裏表を入れ替えながら使う方法には、湿気の蓄積を抑えるだけでなく、スプリングのへたりを防ぐ効果もあります。

体を乗せる面がいつも固定されていると、同じところにだけ荷重をかけることになるため、へたりが起きやすくなってしまうものです。

スプリングがへたったマットレスは、本来の体圧分散効果を十分に発揮することができません。

また、寝るときの姿勢に悪影響を与えるため、体を痛める危険もあるのです。

へたることによるデメリットを防ぐためには、なんとかして荷重を分散させ、スプリングにかかる負担を減らす必要があります。

そのためにぴったりな方法が、裏表の入れ替えです。

裏と表が逆になれば、体を乗せる部分も変わることになるため、荷重が偏る心配はありません。

常に一方だけを酷使するのではなく、どちらの面も同じくらいの頻度で使っていけば、極端な劣化を防ぐことができるのです。



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ベッドパッドを利用する

天日干しが難しいマットレスの湿気を減らすためには、敷き方を変えるだけでなく、便利なアイテムを使う方法にも注目してみましょう。

マットレス単体ではなく、ベッドパッドをセットで使うようにすると、湿気が染みこむことを防いでくれるので、劣化を防ぐには効果的な対策になります。

ここで重要になってくるポイントは、「寝汗をどう防ぐか」ということです。

マットレスの湿気が増加してしまう原因のひとつには、睡眠中の発汗があります。

寝るときは大きな動きがないため、ほとんど汗をかかないようなイメージもありますが、実際にはそれほど少ないわけではありません。

多いときには、コップ1杯に匹敵する量の汗が出ることもあります。

それがマットレスに染みこんでいけば、どうしても湿度が上昇してしまうため、寝汗は無視できない問題なのです。

ベッドパッドを敷いておけば、汗の染みこみを軽減することができるので、定期的に干せないときは積極的に使っていきましょう。

交換は忘れずに

ベッドパッドで湿気を防ぐときは、ずっと同じものを使い続けたりせず、きちんと交換してください。

寝汗をたくさん吸収したベッドパッドは、敷いていてもあまり効果がありません。

それどころか、ベッドパッド自体が湿ることで、マットレスへ湿気を移してしまう可能性があります。

常に効果の高い対策をするためには、複数のベッドパッドを用意して、交換しながら使うのがベストです。

定期的に交換して、しっかり湿気を防いでいきましょう。

除湿シートを敷く

湿気を軽減するためには、除湿シートをマットレスの下に挟む方法もあります。

除湿シートも、天日干しができないときの湿気対策で重宝されるアイテムです。

マットレスの下に敷くことで、染み出してくる湿気をどんどん吸い取ってくれるため、内部への蓄積を軽減できます。

ただし、ベッドパッドと同じように、交換は必ず行ってください。

湿気で満杯になった除湿シートは、吸収する力が著しく低下します。

そんな状態では、いくら使ってもよい対策にはなりません。

除湿シートは、乾かしてリセットすれば、再びその機能を取り戻すことができるので、きちんと交換しながら使っていきましょう。

色の変化で交換のタイミングがわかるようになっているので、効果を弱めないためには、ときどき確認しておくことをおすすめします。

マットレスを踏まない

スプリングマットレスを劣化させないためには、雑な使い方を避けることも大切です。

子供はマットレスの上で飛び跳ねたりしますが、そのように余計な衝撃を加えていると、内部のスプリングには大きな負担がかかります。

頻繁にそんなことが起こるようだと、最終的には破損してしまう可能性が高いのです。

また、大人であっても使い方には注意が必要です。

高いところにあるものを取りたいときは、何か踏み台になるものを探すことになりますが、そこでマットレスを選ぶのはよくありません。

大人が踏み台代わりに使った場合、体重が重い分、子供よりも強い力が発生し、スプリングの負担を増大させてしまいます。

マットレスはあくまでも寝具なので、おかしな使い方をせず、寝るときだけ使うようにしてください。

無駄に負担を増やすようなことをしなければ、劣化が早くなったりはしません。

クリーニングに出す

厚くて大きいスプリングマットレスは、まるごと洗濯することができません。

スプリングがなく水洗いがOKなものは、自宅の浴槽を使って洗濯することもできますが、天日干しのための移動が難しくなるほど大きいサイズでは、それも不可能です。

したがって、劣化を防ぐためにしっかり洗浄したいなら、クリーニング業者に任せることが最適な方法になります。

クリーニング業者であれば、自力ではできないような手入れも行ってくれるため、隅々まできれいになります。

あまり頻回に利用すると出費が大変なことになりますが、ときどきはクリーニングに出して、すべての汚れを落とすようにしましょう。

出張がおすすめ

クリーニングを利用するときは、出張と宅配のどちらかを選ぶことになりますが、大きなスプリングマットレスであれば、出張の方が適しています。

出張クリーニングだと、業者が家まで来てくれるので、大きくて動かしにくいものでも安心です。

乾燥まで行うには約3時間かかるので、少し長く感じることもありますが、1週間くらい必要な宅配クリーニングと違い、その日だけですべてが終わります。

クリーニングできれいになると、気分もリフレッシュできるので、快適に使うためにも、ぜひ利用してみてください。

まとめ

スプリングマットレスのように大きいものは、なかなか干せないために困ってしまうものですが、そんなときは、ここで紹介した方法を思い出してください。

干すことが困難なものでも、劣化を防ぐ方法はいろいろとあります。

負担をかけない使い方や、クリーニングを利用する方法なら、劣化を進行を遅らせ、長く使うことができるのです。