快眠のカギを握る自分に合った枕を選ぶときのポイントとは
毎日の睡眠は健康を維持するためにとても重要です。
しかし、ただ睡眠を取ればいいというわけではありません。
質のいい睡眠をしっかりととることが健康的な生活を送るうえで重要になってきます。
そして、質のいい睡眠を取るにあたって重要なのが頭の位置を調整する枕です。
今回は自分に合った枕を選ぶために大切なポイントを紹介していきます。
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枕選びの重要性
枕選びは質のいい睡眠をとるためにとても重要になってきます。
睡眠時に頭に対して体重の約8%近くの負荷がかかっています。
そのため、枕にはその負荷を軽減する役割も持っており、負荷がかかり続けると首痛の原因にもなります。
しっかりと枕で負荷を軽減して首を痛めないようにすることが重要になってきます。
また、睡眠中一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因になるため、枕は自分に合ったものをしっかりと選ぶ必要があります。
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理想の枕とは
頭と首にかかる負荷を軽減するにあたって理想的な枕とは、頭と首に負荷がかからないような体勢で眠ることができる枕です。
またそれだけではなく、楽な姿勢で眠れるかも重要になってきます。
寝ているときの理想的な姿勢はまっすぐ立った時と同じと言われており、どこかに負荷をかけることなく眠ることができます。
枕を選ぶにあたって、まずは立った姿勢と同じ体勢で眠れることを意識しながら選ぶのが一番になってきます。
高さが一番重要
理想の枕についてわかったところで、枕選びにおいてまず注目するべき点は枕の高さです。
高すぎる枕、低すぎる枕共に体に対して大きく負荷をかけることになり、首の痛みだけではなく顔のむくみや不眠症の原因にもなります。
そのため、しっかりと自分の寝る姿勢に合った高さの枕か確かめて購入する必要があります。
横向きに寝て背骨がまっすぐになっているかチェック
枕の高さがあっているか確認するにあたってポイントになってくるのが横向きに寝た時に背骨がまっすぐになっているのかチェックすることです。
またそれと同時に、仰向けに寝て頸椎が緩やかなS字カーブを描き、あごの先端が額よりも5度程度下がっている状態がちょうどいい高さになります。
横向きに寝た姿勢は肩幅も関わってくるため、猫背の人や肩幅の広い人は高めの枕を、女性や子供は低めの枕を選ぶのがおすすめです。
枕のサイズもポイント
枕を選ぶにあたって高さの次に重要なのが枕のサイズです。
人間は寝ているときに一晩で30回程度寝返りを打つといわれています。
そのため、寝返りを打った時も常に同じような体勢で寝れるようにしておく必要があるため、寝返りを打っても大丈夫なように左右にゆとりがあるサイズが理想的です。
日本では寝返りを打った時にちょうどいい63cm×43cmの枕が標準的なサイズになっています。
標準よりも大きいサイズの枕は寝返りが打ちやすいですが寝ているときに包まれた感覚になるため、その感覚が苦手な人は標準のサイズもしくは小さめのサイズの枕を選ぶといったように寝やすさでサイズを選んでも大丈夫です。
中の素材も選ぶ基準に
枕は高さをつけるために中に詰め物がしてあります。
その詰め物は10種類以上あり、そば殻や綿などが有名です。
素材によって寝心地が大きく変わってくるため、素材選びも重要になってきます。
最近増えてきている枕専門店では中に詰めるものを自由に選べるようになっており、素材の特性を知っておくと枕選びで困りません。
また、中の詰め物は定期的に交換する必要があり、素材によっては水洗いできないものもあるため、その点もしっかりと理解しておくことが必要です。
そば殻
枕の中に使われている素材として定番のそば殻ですが、そば殻はそばを脱穀したときに出る種皮で、そばアレルギーを持っている人はアレルギー反応を出すため注意が必要です。
昔から枕に使われており、適度な硬さと安定性を持っています。
また、吸湿性と放湿性に優れており、高温多湿な日本に向いている素材とも言えます。
しかし、湿気がたまったままだだとダニやカビが発生しやすく、そばアレルギーのアレルギー反応を引き起こすというデメリットも持っています。
ポリエステルわた
ポリエステルわたは、石油から作られるポリエステルを使った合成繊維です。
ふんわりとした触り心地で、弾力性もあるためクッションにもよく使われています。
ポリエステルわたを使った枕のメリットは繊維が切れにくいため、綿埃が発生しにくく洗濯も可能で清潔に保つことができます。
ラテックス
ラテックスは天然ゴムから作られる素材で、特に高反発な枕に使われていることが多いです。
ゴムから作られてるいるラテックスは水洗いは厳禁で、ゴムアレルギーを持っている人はアレルギー反応を起こすため注意が必要です。
穴が多く開いているため通気性に優れており、抗菌作用も高いため清潔感を保ちやすいです。
真わた
蚕のまゆを綿状にしたもので、細長い繊維が特徴です。
へたりやすく1~2年で交換時期がやってくるというデメリットはありますが、繊維が長いため枕の中身が偏りにくくほこりが立ちにくいといった特徴があります。
羽根
掛け布団にもよく使われる羽根ですが、枕では羽軸の多いフェザーがよくつかわれます。
空気を抱え込むためふんわり感があり、天然素材の中では復元力が高いです。
しかし、湿気を多く含むと独特な匂いが強くなり、人によってはアレルギー反応を起こす事もあるため注意が必要です。
パイプ
石油から作られる合成樹脂をストロー状にして短く切った素材です。
プラスチック素材のため丸洗いができ、衛生的に使うことができます。
また、通気性にも優れており、天然素材よりも長持ちしやすいという特徴があります。
しかし、プラスチックでできているため、やや硬めで音がするのが難点でもあります。
低反発ウレタン
低反発ウレタンはウレタンを発砲させた素材です。
低反発ウレタンはNASAで緩衝材として使われており、それを寝具として使われるようになりました。
独特な感触を持っており、頭と首の形にしっかりとフィットするため耐圧分散効果があります。
しかし、通気性が悪いため夏使うと寝苦しく感じやすいです。
パンヤ
パンヤとは熱帯地方に自生するパンヤの木の実から取れる綿毛です。
独特の柔らかさを持っており、頭になじみやすいのが一番の特徴です。
しかし、通気性が悪いため湿気をため込みやすく、へたりやすいという難点も持っています。
キャメル
キャメルはラクダの毛を使った素材です。
ウールと比べてキャメルはフェルト化しにくく復元力が高いですが、夏は熱がこもりやすいです。
ウール
羊の毛を使った素材ですが、一般的に球状に加工されて枕の中に詰められていることがほとんどです。
夏は熱がこもりやすいですが、復元力が高く吸湿性や放湿性も優れています。
コルマビーズ
コルマビーズはパイプと同じく合成樹脂でできた素材で、球状に加工されています。
流動性が高いため安定性に欠けますが、通気性は優れており松井形状をしているため柔らかい感触です。
極小ビーズ
極小ビーズは枕よりもクッションや抱き枕に主に使われており、独特な触り心地を持っています。
安定性には欠けますが、小さな粒が自由に動くため形が柔軟に変形します。
まとめ
今回は質のいい睡眠をとるために重要な枕を選ぶときのポイントを紹介しました。
枕が変わるだけで睡眠の質が大きく変わってきます。
ここ最近は枕専門店も全国各地に展開しており、自分好みのオーダーメイドの枕を作れるようになっています。
健康的な生活を送るためにも自分に合った枕を選んで質のいい睡眠を選ぶようにしましょう。