枕選びはここをチェック!注目すべき4つのポイント
寝るときの必需品と言えば、枕があります。
よい睡眠がとれるかどうかは、この枕によるところも大きいです。
枕に違和感があると熟睡できないことも多いですが、適切なものであれば、良質な眠りをもたらしてくれるでしょう。
そのためには、自分に合ったものを選ばなければなりません。
そこで、どこに注目して選べばよいのか、4つに分けて説明していきます。
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枕の大きさ
一般的な大きさは43×63cm
日本人の標準的な肩幅は約60cmとされているため、「43×63cm」という大きさは、多くの人に合う一般的なものと言えます。
この大きさであれば、大抵の布団やベッドに合いますし、寝返りなどで動いたとしても、頭がはみ出すことは少ないでしょう。
小柄な女性や子供なら、少し小さめの「35×55cm」が最適です。
ただし、寝ているときの動きが大きい人は、普通の大きさでは足りないことも多いです。
その場合、頭が枕から落ちてしまうか、それを無意識に回避しようとして、寝返りが減ってしまうことがあります。
枕なしの姿勢や、寝返りが少ないという状態は、腰痛になってしまうこともあるので、なるべく避けたいところです。
そんなときは、余裕のある、大きめの枕を選んでみましょう。
大きめの枕のメリット
「自分は寝返りが大きい」と感じている人は、普通よりも少し大きいサイズを選べば、枕から落ちるのを防ぐことができます。
そのためには、「50×70cm」以上のものを選ぶとよいでしょう。
そのサイズならば、かなり余裕があるため、寝返りが大きくても安心です。
ホテルなどの枕は、そうした大きめのサイズを使っていることが多く、どんな人にも対応できるようになっています。
その中でも、「43×120cm」という横長の枕ならば、二人で使っても十分な大きさがあり、抱き枕としても利用することができます。
また、「80×80cm」など、正方形で大きい枕の場合は、ベッドのヘッドボードに立てかければ、それに体を預けて快適な読書を楽しむことができます。
他にも、足の間に挟むクッションとしても最適なので、より楽な姿勢で眠りたい人にもおすすめです。
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枕の硬さ
柔らかすぎるものは避ける
枕は、「柔らかければ快適」というわけではありません。
柔らかい枕は気持ちいいので、体に優しいように思えますが、実は、柔らかすぎると逆に負担がかかってしまうのです。
これは、頭がすっかり沈み込んでしまうため、固定されたような状態になり、動きづらくなることが原因です。
睡眠中は、適度な寝返りをうつことで、体にかかる圧力が偏るのを防いでいますが、頭が固定されたのでは、これがうまくできません。
同じ姿勢でいる時間が長くなると、首や肩、腰などに圧力が集中してしまうので、肩こりや腰痛になってしまうのです。
そのため、「柔らかい」というだけで安易に決めてしまってはいけません。
ある程度の柔らかさはあっても、寝返りを妨げない程度のものが、理想的な枕です。
適度な硬さが大切
よい枕と言うのは、柔らかすぎても硬すぎてもいけません。
柔らかすぎれば寝返りがしづらく、熟睡できない可能性もあります。
逆に硬すぎた場合は、頭の沈み込みが足りず、フラフラと安定しない状態になってしまいます。
頭が固定されるのはよくないと言っても、あまり安定しないのも問題です。
そうなると、自分の力で頭を安定させなければならないため、体に余計な力が入ってしまいます。
そんなリラックスできない姿勢では、やはり熟睡は難しくなってしまいます。
したがって、よく眠るためには、沈みすぎない硬さがありつつも、ある程度は頭を固定できる柔らかさが必要になります。
その条件を備えた枕であれば、変に力まなくても、枕が頭を安定させてくれますし、自然に寝返りをうつことができるのです。
枕の高さ
高さが合っていないときの影響
硬さと同様に、高さについても、丁度よい中間のものを選ぶことが大切です。
高すぎる枕を使うと、首が曲がってしまうため、背骨や腰にまでよくない影響を与えてしまいます。
つまり、高すぎる枕は、肩こりや腰痛になる可能性が高いのです。
首が不自然な角度になると、筋肉も変に緊張した状態になるので、血行を悪くすることにもつながります。
また、気道を狭めることが多いので、いびきも出やすくなってしまうでしょう。
一方、低すぎる枕の場合は、むくみをひどくする原因になります。
これは、低くなったところに、老廃物などがどんどん流れ込んでしまうためです。
頭を長時間低くしていると、それらが顔に溜まり、強いむくみとなってしまうのです。
そのため、高すぎず低すぎず、適度な高さに注意して選ばなければなりません。
体に負担をかけない高さであれば、よりよい睡眠をとることができます。
適切な高さを見極めるには
枕の丁度よい高さを見極めるには、目線を意識するのがコツです。
枕に頭を乗せたとき、真上より少し下に視線が向いていれば、それが理想的な高さとなります。
もし高さが合っていなければ、目線は足に向いたり、後ろに向いたりしています。
目線が自然になっていれば、首の角度も自然なものになっているはずなので、これを意識して選べば、失敗は少ないでしょう。
また、顎で判断することもできます。
首が不自然に曲がっていれば、顎が上がったり、逆に引いたりする状態になっているものです。
そうではなく、普通に立ったときと同じような、無理のない角度であることを確認しましょう。
しかし、すべてのお店で、それを試すことができるとは限りません。
そんなときは、とりあえず低めの枕を選んでおくのがおすすめです。
高すぎると難しいですが、低い分には、タオルなどで調節することが可能となります。
枕の形
くぼみがあると安定する
標準的な枕の形は、中心がより盛り上がっているものですが、中には、逆にくぼみができているものがあります。
そのようなタイプは、「ドーナツ型」と呼ばれることもあり、くぼみにすっぽりと頭が収まるので、安定感は抜群です。
先述したように、頭が程よく安定するのは、快適な眠りにつながるので、寝心地を改善したい人には最適な形と言えます。
ただし、頭があまり固定されると、寝返りしにくくなることを忘れてはいけません。
そのため、くぼんでいれば何でもよいわけではなく、くぼみが深すぎないものを探すべきです。
深すぎず、かつ適度な安定性があれば、首にかかる負担を軽減することにもなるので、よりよい眠りをもたらしてくれるでしょう。
波型の枕は首に優しい
寝る時の首への負担を減らしたいなら、この波型の枕が適しています。
波状になった独特の形が、首にしっかりフィットするため、楽な姿勢を保つことができるのです。
ただし、このタイプの枕を使うときは、少し注意しなければならないポイントがあります。
それは、枕の正しい向きです。
波型の枕は、低い波と高い波の、ふたつの盛り上がりがありますが、このどちらを手前にするべきか、わからなくなることがあります。
正しい向きは、高い波の方が手前になることなので、使う前によく確認しましょう。
高い波で首を、低い波で頭の後ろを支えているのが、正しい状態です。
この向きを間違えてしまうことは意外と多いですが、逆になっていると、首に負担がかかることがあるので、十分に注意しましょう。
まとめ
枕選びでは、これら4つのポイントをチェックしておけば、最も適したものを見極めることができます。
大切なのは、自分に合っていることと、自然な姿勢になることです。
そうした枕であれば、体にかかる負担が少なくなり、楽に眠ることができます。
熟睡できる良質な枕で、普段の睡眠を改善し、より健康な生活につなげていきましょう。