腰痛と椅子の関係って?腰痛の起こるメカニズムと、腰痛になりにくい椅子との付き合い方のポイント3つ

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皆さんの中で、腰痛を持っているという人も多いのではないでしょうか。

腰痛があるときには、椅子に立ったり座ったりという動作が大変だという人もいると思います。

昔の畳での生活と違い、今や私たちの生活は、椅子に座ることなしには過ごせないスタイルになってきています。

そこで、正しい椅子の座り方をしながら、椅子と上手に付き合っていけるようになると良いなと考えています。



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姿勢と腰痛の関係

皆さんは、生活している中で、どんな動作が腰に負担をかけていると思いますか。

私たちは、横になったり、座った姿勢でいる時には、体が楽なように感じます。

だから、寝たり座ったりという動作は、腰に負担が少ないように思います。

逆に、立っている姿勢は、腰に負担がかかっているのではないかと考えてしまいます。

けれど実際には、立っている姿勢よりも、座っているときのほうが、腰に負担がかかっているのです。

座っている姿勢では、股関節が曲がって腹筋がゆるんでしまいます。

腹筋がゆるんでいるので、上半身の重さを背中や腰の筋肉、脊椎などで支えることになります。

このことで、腰に通常以上の負荷がかかってしまうのです。

椎間板と腰痛

椎間板という言葉をよく聞きますが、よくわかるようでわかりません。

椎間板というのは、脊柱を形づくっている、骨と骨との間にある円板状の軟骨を指します。

この椎間板がずれた状態を、椎間板ヘルニアと呼びます。

そして、姿勢と椎間板の関係はと言うと、椎間板にかかる圧力を立ったときに100とすると、椅子に座った姿勢では140の圧力がかかっています。

椅子に座った姿勢で、更に前傾になると、その圧力は185にもなります。

最も圧力が少ない姿勢は、仰向けで寝ている状態のときで、その時の圧力は、25程度というふうに言われています。

脊椎と腰痛

脊椎は、体のさまざまな動作に関係しています。

ところが、脊椎は、ゆがみにつながりやすいところでもあります。

脊椎がゆがんでしまうと、体のバランスが取れなくなり、腰痛の原因となります。

そうなると、さまざまな動作をするときに、スムーズにできないことから、筋肉疲労やこりにつながります。

すると、腰痛になってしまうことも多くなります。

特に良くないのは、猫背の姿勢です。

猫背を続けていると、体のバランスが悪くなるため、脊椎に負担がかかります。

そこから、慢性腰痛症になることがあります。



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椅子に座るとき

皆さんは、普段椅子に座るときに、どんな座り方をしているでしょうか。

誰でも、椅子に座るときについついやってしまう楽な姿勢があると思います。

ところが、楽な姿勢と、腰に負担がかかりにくい姿勢は別です。

ですから、自分では、これが楽と思って座っている姿勢が、実は腰痛の原因になっているということも考えられるのです。

しかし、イスに座る姿勢というのは、日常で何度もする姿勢ですし、デスクワークの人は、避けて通れない上に、長時間を椅子に座って過ごすことになります。

腰痛にならないため、または、これ以上腰痛を悪化させないために、椅子の座り方には注意したいものです。

腰痛にならたいための椅子の座り方

そこで、これから腰に負担をかけない椅子に座る時の方法について、考えてみたいと思います。

骨盤を立てるように心がける

一番腰に負担をかけない座り方は、意外かもしれませんが、なんと「正座」なのだそうです。

腰痛があるときには、正座が楽に感じるため、腰痛持ちの方は、ああ、そうだよね。

と心当たりの方もいるかもしれません。

腰痛があるときに、正座が楽に感じる理由は、左右前後に体重が偏ることなく重心が安定することで、腰への負担が少なくなるからです。

これを聞くと、腰痛持ちの方は、正座をしたくなると思います。

けれども、正座ができる場面は限られていますし、職場でのデスクワークというと、ほぼ椅子で過ごすことになると思います。

それから、正座は腰への負担は少ないのですが、逆に膝の負担が大きくなってしまいます。

そのため、下半身の血流が悪くなってしまうというデメリットがあるのです。

ただ、正座をすることで、骨盤が立つように伸びるという、そのメリットは、椅子に座るときにも心がけたいものです。

ですので、腰痛の予防や、すでに腰痛を持っている人にも、椅子に座るときには、正座のように骨盤を立てるような位置というのを意識して座るというのが、大切です。

背もたれに寄りかからない

先ほども骨盤を立てるということが大切ということについて説明しましたが、そのためにも、椅子の背もたれに寄りかからないということも心がけたいものです。

意識としては、椅子に座るときには、浅座りにならないように気をつけること。

これはなぜかというと、浅座りすることによって、背もたれに寄りかかってしまい、骨盤が後傾してしまうからです。

骨盤が後ろに傾いていると何故いけないのかというと、腰の筋肉が常に伸ばされた状態になってしまい、腰への負担が大きくなるからです。

この姿勢でいることで、腰痛持ちの人は、更に悪くなってしまいます。

坐骨という、椅子の座面に当たっている骨に体重をまっすぐ乗せるようにすることが大切です。

イスには深く座ることを心がけ、背もたれに寄りかからないようにしましょう。

足を前後に置くようにする。

椅子に座るときに心がけることの3つ目は、足に前後に置くということです。

これは意外かもしれませんが、足を前後に置くことで後ろに置いてある足が上半身の支えになることから、腰の位置が安定することで、腰への負担を減らすことができます。

足の裏でも、体重を支えるという意識を持つことが大切です。

左右どちらの足が前になっても後ろになっても大丈夫です。

足を組んで座るのは、腰に負担がかかりますので、やめた方が良いでしょう。

長時間座り続けない、時々体を伸ばす

腰を痛めないためには、同じ姿勢を長時間続けないということことが何よりも大切です。

デスクワークで、椅子の上で同じ姿勢を長時間続けることによって、腰周辺の筋肉が硬くなってしまいます。

すると、血行不良となり、そのことによって、全身の栄養と酸素が不足するということになります。

このことから、からだの中に痛み物質が出現し、肩こりや腰痛の原因となると考えられています。

仕事に集中していると、ついつい長時間机に向かってしまいがちですが、こまめに休憩や小休止を取って、意識的に姿勢を変えたりするなどの対策が心がけましょう。

30分に1回は立ち上がり、別な作業をする、など具体的に自分の中でルールを決めておくことも有効です。

パソコンに向かっているときのように前かがみで座るのも、さらに腰への負担が大きくなるのでおすすめできません。

とにかく腰痛予防のためには、座りっぱなしが続いたら、定期的に立ち上がって体を動かすように心がけることが大切です。

このようなポイントに気をつけて、正しい姿勢を保ちながら椅子に座ることで、腰痛を避けることはもちろん、肩こりの改善にもつながりますし、猫背になってしまうことも避けられます。

まとめ

さて、腰痛の起こるメカニズムや、椅子と腰痛の関係について考えてみました。

正しい椅子の座り方をすることで、腰痛の予防や軽減になることもわかりました。

逆に考えれば、間違った椅子の座り方をすることによって、腰痛が出現したり、腰痛がある人は、更に悪化したりということも考えられます。

腰痛があることで、生活全般が不自由になってしまいます。

そうならないためにも、椅子の座り方を正しくして、椅子と上手に付き合っていきましょう。






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