腰痛には入浴剤が効く?その理由とおすすめの入浴剤とは?
腰痛は今や国民病になりつつあり、多くの方が悩まされています。
腰痛が引き起こされる原因の多くが、血行不良による筋肉の疲れや、冷え性であると言われています。
この血行不良や冷え性を改善することが腰痛を治すことにつながるのです。
数ある方法の中でも自宅で簡単に出来る方法として、実は入浴剤の使用がおすすめなのです。
入浴剤とは
入浴剤とはお風呂に入る際に、浴槽内のお湯の中に投入する物質のことです。
個体のものや粉末状のもの、また液体のものまであります。
入浴剤の基本的な効能は温浴効果を高めることや清浄効果です。
その中でも入浴剤は何種類かに分けることが出来るのです。
無機塩類系入浴剤
このタイプの入浴剤の特徴は、塩類が皮膚に膜を形成することで熱を体から逃がさず、入浴後も保温効果が高いままでいられるため、湯冷めしにくいのです。
特にこれらの入浴剤に含まれる硫酸ナトリウムは、皮下組織の修復作用があり、あせもやひび、あかぎれ等の予防にも効果的です。
また、炭酸水素ナトリウムという物質は石鹸と同じように皮膚の汚れを乳化するため、清浄効果も期待できます。
炭酸ガス系入浴剤
このタイプの入浴剤の特徴は、炭酸ガスが血管拡張作用を促してくれるということです。
湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収され、直接血管の筋肉へ働きかけることで血管を拡げてくれます。
血管が拡がることで末梢血管の抵抗が弱まるため、血圧が下がり、血流量が増えます。
そのため全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛みが緩和するのです。
また血液が体表面の熱を全身へと運ぶので、身体の芯まで温まることが出来ます。
薬用植物系入浴剤
このタイプの入浴剤は生薬に含まれている成分の働きと、独特な香りが特徴です。
トウキ、トウガラシ、ウイキョウ、センキュウ、ショウキョウなどには、血行促進効果が認められており、冷え性などに効果的です。
また独特の香りですが、こちらもアロマテラピーのようにリラックス効果が期待でき、疲れを癒し、ストレスを軽減させ自律神経を整えてくれます。
その他の入浴剤
他にも酵素系の入浴剤があります。
酵素とは消化剤や洗浄剤等によく利用されますが、たんぱく質や脂肪を分解して消化や洗浄を助ける効果をもっています。
入浴剤に酵素を配合することで、皮膚に無理な刺激を与えずに清浄にすることができ、入浴効果を高めてくれるのです。
また清涼系入浴剤というものもあります。
これは主にメントールを配合することで冷感を付与させ、入浴後の肌にサッパリ感やクール感を付与させたものになります。
夏場には特に人気の入浴剤です。
最後にスキンケア系入浴剤というものがあります。
これは、保湿成分を配合し入浴中に皮膚に吸着浸透させることで、スキンケアを行うものです。
入浴中の肌は保湿成分が肌の表面に吸着するだけではなく、角層内部にまで浸透していきやすくなっています。
そのため非常に効果的にスキンケアができ、入浴後はお肌がしっとりとすべすべになるのです。
腰痛への効果
腰痛の大きな原因には、血流の悪さによる筋肉のコリがあります。
そのため腰痛を改善するには血液の流れを良くすることが不可欠なのです。
お風呂に入る際に入浴剤を入れることにより、体が温まり血行が促進される温熱効果が期待できます。
それにより腰のまわりの筋肉がやわらかくなって、腰回りの血の巡りを良くし筋肉の炎症を軽減してくれるのです。
また、お湯の浮力により腰の負担が軽減されるため、痛みも和らぎます。
つまり入浴剤は腰痛を改善するのにとても役に立つアイテムなのです。
おすすめの入浴剤
現在、様々なメーカーから数多くの入浴剤が販売されています。
その中でもおすすめの5種類をご紹介致します。
きき湯
きき湯は炭酸ガスの発泡入浴剤で、温泉由来の有効成分が配合された丸いツブが特徴です。
このツブから発生する炭酸ガスの発泡が細かい気泡になって、素早くお湯に溶け込みます。
炭酸ガスが溶け込んだお湯は、皮膚から浸透し毛細血管を広げ、血流を良くしてくれます。
血液循環が良くなることで、新陳代謝が活発化して疲労回復を促し、肩こりや腰痛などを和らげることが出来るのです。
また、温まった血液が全身を巡るため、冷えた体を、じっくり芯から温める効果もあります。
バスロマン
バスロマンの有効成分である温泉ミネラルが、体全体に薄い膜を作り、熱の放散を防ぐため、保湿効果を持続させてくれます。
バスロマンは生薬も配合されており、トウキエキスが温浴効果を高め身体を芯から温めてくれます。
血行を促進され、身体をほぐすので、肩こり・腰痛・神経痛などの症状を和らげる効果が期待できます。
またバスロマンは種類が豊富で、全部で20種類も出ているところも魅力です。
そしてなんといっても非常にコスパが良いところがうれしいところです。
クナイプ・バスソルト
これは19世紀末、ドイツのセバスチャン・クナイプによって作られたもので、ドイツシェアNo.1のバスソルトです。
これはなんと2億5千年前の海水を精製し、岩塩と天然ハーブの精油から作られたものです。
一粒一粒が天然のミネラルを豊富に含んでいるため、温浴効果に加え、血行促進、発汗、保温作用があり、肩こり、腰痛改善が期待出来ます。
またソルトによるお肌ひきしめて効果もあり、美肌作用があるところも嬉しいところです。
バブ
1983年に発売されたバブは、入浴剤を使う8割の人がバブを一度は使ったことがあるというほど有名な入浴剤です。
炭酸の超微細な泡がすばやくお湯に溶け込むことで、すみずみまで血流を促進し、代謝をアップしてくれます。
またバブは温泉成分である炭酸ナトリウムの働きにより、湯あがり後も温かさが続きます。
泡が消えた後でも炭酸ガスが湯に溶け込んでいるため、なんと約2時間温浴効果が持続するのです。
他にも炭酸ナトリウムは皮膚を滑らかにするので、不要な角質を取ってくれる作用もあるので美肌にも効果的です。
旅の宿
これは私が愛用している入浴剤で、乳白色のにごり湯でしっとりなめらかな湯上がり感になります。
かなりお肌すべすべになります。
トウキ、ハトムギエキス散・乳糖などしっかりと温泉成分が配合されており、体を温め、疲労回復に効果があります。
何より草津、箱根、白浜・別府など各温泉地をイメージに色や香りを変えているため、日替わりで楽しむことが出来ます。
値段も手ごろな所もうれしいところです。
入浴剤の注意点
実は入浴剤を使用する上で注意しなければいけないことがあります。
例えばイオウ配合の入浴剤は金属を腐食させる恐れがあります。
そのため浴槽によっては、イオウ配合の入浴剤の使用は控えた方が良い場合があります。
また バスソルトや泡の出るタイプ、乳白色のものは管に汚れが残ってしまいやすい難点があります。
半年に一度は風呂釜用洗浄剤などでお風呂のお掃除をすることが大切です。
また残り湯を洗濯に利用するときも注意が必要です。
柔軟剤に含まれている成分が、残り湯に含まれている入浴剤の成分と反応してしまい、衣服に色や不快な香りが付いてしまう可能性があるからです。
どうしても利用したい時は、入浴剤のパッケージに記載されている「洗濯OK」という表記を確認してからの方が賢明です。
まとめ
このように入浴剤といっても様々な種類があり、またそれぞれ特徴も違います。
自分の症状や、香り、色の好みと合わせて選んでいくことが大事です。
手軽に始められる腰痛対策であり、またお金もかからないものですので是非この機会に入浴剤を使ってみてはいかがですか。
腰痛にだけでなく、気分もリラックスでき心も健康になれますよ。