骨盤ベルトは妊娠中いつから必要?おすすめの骨盤ベルトとは?
妊娠中のよくあるトラブルなのが腰痛ですよね。
妊娠中のなんと約8割もの女性が訴えるこの腰痛ですが、妊娠から出産に向けての体の変化によってどうしても起こるトラブルになってきます。
解消方法として最近骨盤ベルトを使用している方も増えていますが、一体いつから着用するのがベストなのでしょうか?
またおすすめの骨盤ベルトについても調べてみました。
妊娠中の腰痛について
どうして妊娠すると腰痛が起きるの?
妊娠して腰痛を感じる女性が多いのはどうしてなのでしょうか?
まず一つ目は妊娠中のホルモンの分泌によるものです。
妊娠をすると子宮の赤ちゃんが大きくなるのを支えるべく骨盤を広げようとします。
女性ホルモンの一つであるリラキシンが分泌されることによって、骨盤は緩み今後の赤ちゃんの成長に対応しようとするのです。
でもここで問題なのが、骨盤というものはそもそも体の上半身を支えて、下半身の動きの土台になっているわけなので、骨盤が緩むことによって今まで支えていた体を上手に支えられなくなって必要以上に腰に負荷がかかってしまいます。
そうすることによって腰の痛みが出てきてしまうのです。
またリラキシンは骨盤だけでなく、腰回りの筋肉や靭帯も緩ませるのでそもそも腰を上手に支えられなくなりこれも腰痛へとつながってしまうのです。
さらに妊娠中は以前行っていた運動が出来なくなり、つわりや体調不良によって動くことさえ困難なってしまう事もあり結果的に腰を支える筋肉そのももが低下するという事も腰痛の原因とされています。
その他の原因は?
妊娠期の腰痛としては骨盤の緩みだけでなく、体勢の変化も見られます。
妊娠週数が進むについて赤ちゃんが大きくなりますが、同時にお腹が前方に出てきますよね。
この時ママは今まで通り立っているつもりでも、前方に押し出たお腹を後方でバランスをとろうとして常に腰が強いS字カーブを描いている状態になります。
そうなると必要以上に腰に負担がかかってしまうのです。
また体調不良などが続くと、自然とテレビやスマホなどを同じ姿勢で見る時間が長くなり、体が凝り固まることや眼精疲労からも腰痛は引き起こされるとも言われています。
骨盤ベルトの意味とは?
腰痛対策に骨盤ベルトはいいの?
妊娠中のゆるゆるになった骨盤は、出産まで元に戻ることはありません。
よって骨盤ベルトなどで固定することによって、骨盤を安定させることが出来るので腰痛が気になる人には使用がおすすめであると言えます。
腰痛を感じている人はもちろん、骨盤の緩みで足の付け根に違和感がある、恥骨が痛むなどの方にも有効であると言えます。
また大きくなったお腹を支える意味でも骨盤ベルトは有効で、「お腹が大きくなって歩くのすらしんどい」という妊婦さんでも骨盤ベルトを着用する事で悩みが解消したという例もあります。
他にも嬉しい骨盤ベルトの効果
骨盤の緩み改善で腰痛対策にはもちろん、他にも骨盤ベルトには効果的と言われていることがあります。
赤ちゃんが育つお部屋である子宮は骨盤が周囲をぐるりと囲んで守られています。
そんな骨盤が緩むことによって、中に位置する子宮はいつもより下がりやすくなります。
出産直前はどんどん赤ちゃんが降りてこないといけませんが、妊娠週数が浅いうちに下がってはいけませんよね。
日々成長してくる赤ちゃんを骨盤がうまく支える為に、骨盤ベルトによって腰を固定してあげる事によって子宮の位置を保つことにつながるとされています。
切迫早産対策などにも骨盤ベルトは産院や助産院でも使用されている位なので、心配な方は付けると安心ですね。
骨盤ベルトはいつから付けるの?
お腹が大きくなってから?
骨盤ベルトの着用開始時期ってちょっと悩んでしまう方も多いですよね。
お腹が大きくなってからというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、答えは「妊娠が分かったら」です。
というのも骨盤が緩むリラキシンは妊娠初期から分泌されるので、できれば骨盤ベルトは妊娠が判明した時から着用すると腰痛などのトラブルを軽減できるとされているのです。
もちろん週数が経ってから「やっぱりした方がいいかな」と悩んでから着用を始めても遅いという事はありませんし、つわりなどで辛い時に「ベルトの締め付けがイヤ」という時に無理にベルトをすることもありません。
妊娠初期からでももちろんOKですし、ご本人が「必要に感じた時」「着用可能な時期」からでも良いので体調に相談しながら初めても良いですね。
出産後はいらないの?
骨盤ベルトは妊娠中のものと思いがちですが、実は産後も重用であると言えます。
というのも出産に向けて緩んだ骨盤は、出産が終わったからと言ってすぐに戻らないからです。
産褥期というのがありますが、子宮が戻るのに時間がかかるのと同じで骨盤だって戻るのに時間が必要なのです。
目安は産後2ヶ月頃までを目安にすると良いでしょう。
産後すぐの体はただでえガタガタで、子育ては容赦なくすぐ始まりますので少しでもママの負担を軽減したいものですね。
おすすめの骨盤ベルトは?
妊娠期から産後まで使える骨盤ベルトはたくさん種類もあるので、どれがいいか悩んでしまいますよね。
そこで先輩ママさんたちに人気の骨盤ベルトを調べてみました。
トコちゃんベルト
骨盤ベルトの中でも一番人気と言っても良いのがこのトコちゃんベルトです。
産院や助産院でも進めており、切迫早産の方のケアとしても紹介されている信頼感の高いベルトと言ってよいでしょう。
トコちゃんベルトも色んな種類が存在し、どんな方でも幅広く使用できるノーマルタイプや、細身の方でノーマルタイプだとフィットしない方へ向けたマイルドとこちゃんベルトなどを始めとした豊富な品ぞろえも魅力です。
体系によってサイズ展開もありますので、必ず合う1本があると言えますよ。
ワコール 産後骨盤ベルト
下着メーカーのトップともいえるワコールでも骨盤ベルトが販売されています。
特徴は産後に特化したベルトという事で、開ききった骨盤の矯正力に特化している点です。
しっかりとホールド感がありつつも、締め付けず通気性が良い素材を使用している点はさすが下着メーカーです。
日本助産師会と共同開発しているという点で安心感もばっちりです。
犬印 なが~く使えるマタニティベルト
その名の通り妊娠初期から産後まで長期間で使用できるので魅力の骨盤ベルトです。
お尻をすっぽりと覆うホールド感があったり、ベルトの重なり部分がもたつかないクロス設計、動いたり座ったりしても食い込んでいたくないようなカーブ設計などで使用感もばっちりです。
コストパフォーマンスが高い1品と言えますね。
キューズベリーの骨盤ベルト
いかにも骨盤ベルトというデザインがいやというかたにおすすめなのがキューズベリーの骨盤ベルトです。
見た目は普通の皮のベルトかなと思わせるような素材で、私服の上からつけてもとってもおしゃれに決まります。
他の骨盤ベルトと異なり、マジックテープでペタというものでなく普通のベルトのように腰の横でバックルをぎゅっと絞るのでいつでも脱着がしやすく確かなホールド感もあります。
見た目はももちろんですが、現役助産師さんとの共同開発品なので実力も備わっている骨盤ベルトです。
まとめ
妊娠中のトラブルとして多い腰痛は毎日の生活を送る中でもとってもつらいものですよね。
そんな腰痛は骨盤ベルトをすることによってケアする事が出来ちゃうのです。
妊娠初期から効果的ですが、気づいたときから始めるのももちろんアリです。
これから骨盤ベルトを購入しようかなと考えているママさんは、ぜひ参考に快適なマタニティライフをお過ごしくださいね。