高反発と低反発いいのはどっち?ウレタンマットレスの種類と特徴とは

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ベッドマットには「ウレタンマットレス」と呼ばれるウレタン素材を使用した種類があります。

しかし、一口にウレタンマットレスと言ってもその中に種類があり、寝心地や用途によって選ぶべきものが全く違うのです。

自分の身体に合ったマットレスを見極めるためにも、ウレタンマットレスの種類と特徴を知っておきましょう。

さらに、今回はウレタン素材以外にも使われているマットレス素材を合わせて解説します。



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快適な寝心地のウレタンマットレスとは

マットレスの素材としてよく使われる「ウレタン」とは、アルコールとイソシアネートと呼ばれる物質が化学反応を起こすことで生成される化合物の一種です。

ウレタン素材で作られたマットレスはクッション性がとても高く、包み込まれるような安定感を感じることができます。

ウレタンマットレスは種類によって特徴が違う

ウレタンマットレスは素材の性質によっていくつかの種類に分かれています。

それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、中には「高反発は合うけれど低反発は合わない」という人もいるでしょう。

一般的に使用されているウレタンマットレスの特徴をチェックして、自分に合うマットレス選びの参考にしましょう。



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高反発ウレタンマットレスの特徴

高反発ウレタンマットレスは「高反発網目線維構造素材」や「高ウレタン材」が使用された反発力が高いマットレスです。

高反発ウレタンマットレスは受けた圧力を跳ね返す力が強いので、身体が必要以上に沈み込み過ぎず寝返りが打ちやすいという特徴があります。

何となく「固くて寝にくいのでは?」という印象を持つ人も少なくありませんが、床で寝るような固さを感じることはないのでご安心ください。

高反発ウレタンマットレスのメリット

高反発ウレタンマットレスのメリットは「寝返りの打ちやすさ」です。

寝ている時、人は平均して20回程度寝返りを打つと言われています。

柔らかすぎるマットで眠っていると、寝返りを打つ時の力が分散され身体に余計な負荷がかかってしまいます。

一方で高反発ウレタンマットレスは圧力に対する反発力が高いので少しの力で寝返りが打てるのです。

また、体圧分散力の強さも高反発ウレタンマットのメリットです。

反発力の強さが体にかかる負荷を均等に分散してくれるので、一か所に大きな負荷がかかることがありません。

そのため、高反発ウレタンマットレスは特定の場所に負荷をかけたくないアスリートなどが愛用していることが多いと言われています。

高反発ウレタンマットレスのデメリット

高反発ウレタンマットレスのデメリットは通気性がよすぎるという点です。

素材自体の通気性が高いものが多いこと、身体の形に密着しないのでマットと身体に隙間ができやすいことなどから秋冬は寒く感じることもあるかもしれません。

もうひとつ、体重が軽すぎる女性や子供の場合、マットレスの反発力が体重による圧よりも強くなり「マットが固い」と感じるかもしれません。

体重40kgが高反発ウレタンマットレスを固く感じる目安になるので、使用者の体型と相談して使用しましょう。

低反発ウレタンマットレスの特徴

低反発ウレタンマットレスとは、文字通り反発力が弱くマットレスにかかる衝撃をそのまま吸収する特徴があります。

低反発ウレタンマットレスに使われている「低反発ウレタン」という素材はもともとNASAで開発されたものです。

NASAがロケットを打ち上げる際、その衝撃から宇宙飛行士を守るために衝撃吸収率が高い低反発ウレタン素材を生み出したのです。

低反発ウレタン素材は受けた衝撃をすぐに跳ね返すのではなく、ゆっくりと時間をかけて復元させていきます。

実際に低反発ウレタンマットレスを手のひらで押してみると、しっかり手の形に沈み込んだ後、ゆっくりとマットレスが復元される様子が分かるでしょう。

マットレスを購入する時にはぜひ実験してみてくださいね。

低反発ウレタンマットレスのメリット

低反発ウレタンマットレスのメリットはなんといっても全身を包み込まれるような密着度の高さです。

受けた圧をそのまま吸収して沈み込むタイプの低反発ウレタンマットは、まるで柔らかなスポンジに沈んでいくようにマットが身体の形にフィットしてくれます。

強い圧がかかる腰や肩と比較的圧がかかりにくいウエスト部分などで沈み方が違うので、体圧を適度に分散させた寝心地が実現されるのです。

さらに、低反発ウレタンマットレスは性質上非常に保温性が高い作りとなっています。

マットレスが身体の形に沿ってフィットするので、身体から出た熱が逃げにくく温かい体温をキープしてくれるのです。

そこに低反発特有の包み込まれるような快適さがプラスされると、寝付く瞬間まで心地いい感覚をキープできるでしょう。

低反発ウレタンマットレスのデメリット

低反発ウレタンマットレスのデメリットは通気性の悪さです。

高反発ウレタンマットレスに比べると身体の熱がマットレスの外に放熱しづらい作りになっています。

汗を多くかく夏や梅雨時には湿気やカビに注意して使用しましょう。

夏場使用する場合には、床に直接置かずすのこを敷いたり、ベッドフレームを活用するなどマットレスに水分や熱がこもりすぎないように工夫してください。

もう一つのデメリットは柔らかすぎることによる腰痛の悪化です。

あまりにも反発力が無いと身体の重い部分が必要以上に沈み込んでしまうため、そこに余計な負荷がかかってしまうことがあります。

特に腰痛を患っている場合、寝ている間に腰に負荷がかかると痛みが強くなることもあります。

寝ている時間の負荷は身体に大きな影響を与え、腰痛の悪化はもちろん寝苦しさによる体調不良を誘発する恐れもあります。

低反発ウレタンマットレスを使用する際には、柔らかすぎないものを選び寝心地を確認しましょう。

ウレタン素材以外のマットレスもある

樹脂や化合物を使用したマットレスはウレタンマットレスだけではありません。

色々な素材を使用したマットレスが開発されているので、自分に合ったものを探す時にはこれらのマットレスも参考にしてみましょう。

高反発ファイバーマットレス

極細の繊維状に形成された化合物を使用したマットレスが「高反発ファイバーマットレス」です。

線維を編み込んで作られているため、通気性が非常に良い半面、他のマットレスに比べると耐久性が低くへたりやすいとも言われています。

やや薄めの製品が多い傾向にありますが、体圧分散力や弾力性は高反発ウレタンマットレスに近いといえるでしょう。

ラテックスマットレス

天然ゴムや樹脂成分から作られたラテックスという物質を使用したマットレスが「ラテックスマットレス」です。

沈み込みにくい適度な柔らかさと、ゴム特有の弾力性がありウレタンマットレスとはまた違った寝心地を体感できます。

体圧分散力が高く、身体に負担をかけにくい一方で通気性がよくないという問題もあります。

合成樹脂や合成ゴムを使用している場合、ゴム独特の臭いが強くなることもあります。

ゴム臭が気になる場合は、天然ラテックスを使用したマットレスがおすすめです。

まとめ

身体の負荷を和らげる反発力と通気性を持つ高反発ウレタンマットレス、沈み込む快適さと温かさを実現した低反発マットレス。

同じウレタンマットレスでも、特徴やメリット・デメリットはこんなにも違い人との相性も全く異なります。

自分の身体の体調や寝心地の好みと相談して、良質な睡眠を取れる相性抜群のウレタンマットレスを探してみてください。