ベッドのマットレスはどう使う?正しい使い方について
ベッドのマットレスは、ただ敷いておけばよいわけではありません。
マットレスが本来もっている優れた効果を引き出すには、正しい使い方が重要になります。
寝心地の改善や、腰痛の対策に効果を発揮するマットレスも、使い方が間違っていたのでは、十分な働きができないのです。
では、ベッドのマットレスはどのように使えばよいのか、詳しく説明していきましょう。
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上に他の寝具を重ねない
ベッドのマットレスは、体圧分散や高い反発力など、製品によって優れた機能を備えているものです。
ただし、それらの効果を確実に得るためには、マットレスに直接体を預ける必要があります。
マットレスの効果を最も受けやすい方法で使えば、効果を実感できるでしょう。
したがって、マットレスを使うときは、一番上になるように意識することが大切です。
ベッドにマットレスを敷く際、マットレスの上に敷き布団を重ねる方法がありますが、これはおすすめできません。
その方法だと、体とマットレスの間に敷き布団が挿入された形になり、マットレスの効果を妨げてしまうからです。
すると、効果がダイレクトに伝わらなくなるので、「質の低いマットレスを購入した」と勘違いしてしまうこともあります。
こうした失敗を避けるためにも、マットレスの位置は必ず上にしてください。
シーツやベッドパットは忘れずに
「ベッドのマットレスには直接寝る」というポイントは、確実な効果を得るためには大切なことです。
ただし、このポイントは間違って理解されていることもあるので、注意する必要があります。
直接寝るということは、敷き布団などの他の寝具を重ねないという意味であって、マットレスをむき出しのまま使うことを推奨するものではありません。
しかし、むき出しで使えば効果が上がると勘違いした場合、シーツなどを敷かずにそのまま寝てしまい、失敗してしまうことがあるのです。
人間の体は、寝ている間にコップ1杯分もの発汗があるので、何も敷いていないマットレスに寝てしまうと、汗がそのまま染みこむことになります。
すると、マットレスの中の湿度が高くなるので、カビやダニが繁殖してしまうのです。
そのような事態を回避するためにも、シーツやベッドパットなど、マットレスを保護するものを忘れずに使うようにしましょう。
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定期的にローテーションさせる
ベッドのマットレスは、長く敷いていると、どうしてもへたってきます。
毎日同じ部分に体重をかけることになるため、圧力がそこだけに集中してしまい、劣化が早くなるのです。
これを防ぐためには、定期的にマットレスの向きを変えて、圧力がかかる位置を変えてやる必要があります。
そうすることで、圧力の極端な集中がなくなり、マットレスを長持ちさせることができるのです。
ただし、適当に向きを変えていても、あまり効果的な対策にはなりません。
おすすめは、上下逆、裏表逆、そしてさらに上下逆という順番でローテーションさせることです。
3ヶ月に1回程度、この順番を意識してローテーションさせると、マットレス全体を万遍なく使うことになるので、とても効率よく圧力を分散させることができます。
マットレスのダメージをできるだけ減らすなら、ぜひ試してみてください。
湿気対策にもおすすめ
マットレスの向きを変えてローテーションさせることは、圧力の分散だけでなく、湿気対策としてもおすすめの方法です。
ベッドのマットレスをずっと動かさないで使っていると、裏側などの空気に触れない部分には、どうしても湿気がたまりやすくなります。
その状態が続けば、カビやダニの繁殖に最適な環境をつくってしまうので、湿気を長期間ためておくことは、極力避けなければなりません。
そこで、マットレスを定期的に動かすことになる、ローテーションの方法が役に立ちます。
同じ面だけを使い続けるのではなく、裏も表も同じように空気に当てることで、湿気の蓄積を軽減させることができるのです。
そうして劣化の原因を取り除き、いつもベストな状態にしておけば、マットレスの効果は確実に発揮されるでしょう。
干して湿気をとばす
ベッドのマットレスは、何もせずにそのまま使っていると、劣化が早まることは避けられません。
しっかり手入れをして、大切に使うようにすれば、長持ちさせることができるでしょう。
そのためには、干すことが重要になります。
マットレスは丸洗いができないので、主な手入れの方法は、干して湿気をとばすことなのです。
湿気がたまると、カビやダニなどで劣化が進み、マットレスの効果も弱まってしまうでしょう。
できるだけ湿気を取り除き、マットレスをよい環境で使うことができれば、それを防ぐことができます。
ただし、マットレスを干す際は、日光に注意してください。
製品によっては、直射日光を当てることで耐久性が大きく低下するものがあるので、逆に劣化を早めてしまうかもしれません。
そうした失敗を避けるには、なるべく風通しのよい場所を選んで、陰干しにするのがおすすめです。
空気がしっかり循環している状態なら、むやみに日光を当てなくても、湿気の対策ができるでしょう。
簡単な方法で干そう
マットレスを干す際は、「どうやって干すか」という問題があります。
というのも、マットレスはかなり大きいので、移動させたりするのは大変だからです。
干すのにあまり労力を使うようでは、次第に面倒になり、敷きっぱなしにする期間が長くなってしまうでしょう。
しかし、マットレスを干すには、わざわざ大変な思いをして移動させる必要はありません。
マットレスをベッドから起こし、その場に立てかけておけば、十分な効果が期待できるのです。
風を入れて空気の流れができた部屋なら、それだけでも湿気を取り除くことができます。
また、極厚だったりサイズが大きかったりで、立てかけるのも難しいような製品の場合は、タオルなどを下に挟んで、ベッドから少し浮かせるようにするとよいでしょう。
その方法なら、起こしたりしなくても、空気を入れることが可能になります。
湿気を減らす工夫をしよう
ベッドでマットレスを使うなら、湿気を防ぐことは、とても重要なポイントです。
これが疎かになっていると、劣化しやすくなるので、マットレスの効果を弱めてしまいます。
劣化を遅らせるには、定期的に干したり、向きのローテーションを行ったりするのが効果的ですが、さらに効果を高めるなら、普段から湿気を減らす工夫をしておくのがおすすめです。
それには、除湿シートを使うとよいでしょう。
マットレスの下に除湿シートを敷いておけば、普段から湿気を吸収してくれるため、カビなどの劣化の原因を抑えるには最適です。
また、除湿シートには、吸収量が多いものや消臭効果が高いものなど、優れた特徴をもった製品があるので、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
ベッドの位置にも注意
常に湿気を防ぐようにするためには、ベッドを置く位置にも注意が必要です。
なるべく空気の通りがよい場所を選び、そこに設置して使うようにすると、湿気の蓄積も少なくなります。
それには、なるべく壁際に密着させないことを意識するとよいでしょう。
ベッドを置く際は、よく壁際に寄せることがありますが、これは、空気の循環を妨げる置き方です。
壁にぴったり密着することで、空気の通り道がなくなり、湿気がたまりやすくなります。
ベッドを湿気から守るには、できるだけ壁から離すのがコツなのです。
部屋の真ん中にベッドを置くのは難しい場合も多いですが、部屋の隅に置くとしても、10cm程度は離すようにしてください。
それなら、空気が流れる余裕ができるので、湿気対策に適した環境になります。
普段から湿気を抑えて、マットレスのよい状態を長く保つようにしましょう。
まとめ
ベッドのマットレスを使う際、重要なポイントになるのは、できるだけ大切に扱い、劣化を防ぐことです。
劣化したマットレスは、その効果を十分に発揮できないだけでなく、体を痛めてしまうこともあります。
そうしたトラブルを起こさないように、湿気の対策をしたり、圧力を分散させたりして、マットレスのベストな状態を維持するのが、正しい使い方なのです。
なるべく劣化を防いで、マットレスの効果を最大限に引き出しましょう。