座って楽々の座椅子、でも長時間の使用には注意が必要かも
座椅子と言えば、もうこれは家でのリラックス家具の代表と言っていいものです。
脚を投げ出して背を寄りかからせれば、1日の疲れも吹っ飛んでいきますね。
冬などはこたつと組み合わせれば、もう無敵状態です。
椅子に座っていれば気になるむくみとも無縁ですし、なんとも素敵な家具ですが、それでもやはり使用には注意が必要なこともあるのです。
12年の腰痛を解消した私が絶対おすすめする座椅子ランキングはこちら
座椅子は昔から誰でも大好き
長座と呼ばれる、脚を投げ出して座る形は、脚も楽々なのですがその反面腰の位置に悩むこともあります。
特に股関節が硬めの人だと、付け根が痛くなったりすることもあるので、ちょっとつらいものなのです。
しかし座椅子があれば、背中を預けて付け根を気にせずに座っていられますので、どこも辛くないのが嬉しいところです。
加えて、椅子と違って脚は投げ出されていますので、足先の位置が心臓からあまり遠くありません。
つまり、椅子に長時間座った時の悩みであるむくみも、あまりひどくなく済むのがこれまたありがたいところです。
一時は座椅子というと、お年寄りの専売特許のように言われていたものですが、今は若者向けのモダンなデザインのものも多くなりました。
素材も座っていても疲れない、低反発のものなどが出ています。
椅子の背の角度も、無段階で変更できるものもありますので、体型に合わせてフィット可能です。
リラックス家具としては本当にお役立ちの座椅子ですが、それでも使用には注意した方がいいこともあります。
12年の腰痛を解消した私が絶対おすすめする座椅子ランキングはこちら
一時問題になりました
座り心地のいい座椅子やクッションというのは、立ち上がるのが面倒になって、ついつい座りっぱなしで何時間も、ということも無いではありません。
一時問題になった、人間を駄目にしてしまうほどの座り心地のいいクッション、というのがあったのを憶えている方もいるかもしれませんね。
一旦座り込んだら気持ちよさに、ダラダラそのまま1日過ごしてしまう、そんなタイプのクッションでした。
勿論これも、クッションが悪いのではなく使用者の問題なのですが、使い心地の良すぎるというのも時には問題になるという事例ですね。
座椅子も同じことで、特に背中の体重を預けられるというのは大変に身体にとって楽なことです。
ついつい長時間過ごしてしまったと言う経験、多くの人が思い当たるとこですよね。
そしてこれが、単なる怠け心だけでなく、身体の不調も起こしてしまうことがあるので、ちょっとした注意が必要です。
座椅子を長時間使用しているとこんなことも
座椅子に身体を投げ出して、身体をリラックスさせるのは勿論大変にいいことです。
しかし問題は、座椅子を使用した時の姿勢なのです。
座椅子に座った時の姿勢とは
座椅子に座った時、骨盤を立てて背筋を真っ直ぐにして伸ばして座っているひとは、まずいないですね。
背中を預けて、骨盤を前にずらして場合によっては半分寝そべったような体勢で、リラックスしているのが普通です。
この姿勢、身体が楽なように見えますが、実は負担もかかる姿勢なのです。
骨盤が前すべりして、背中が丸くなっていることに注目してください。
この姿勢だと、腰に負担がかかってくるのが避けられないのです。
前傾した骨盤だと腰に負担がかかる
骨盤が前すべりしていると、腰椎に体重がかかってきます。
普段はS字カーブを描いている腰痛位が、逆S字になってしまうのです。
自然な骨格の形が、歪んでしまいます。
しかも腰椎というところは、前側に骨のない部分です。
腰椎と筋肉だけでウエスト周りを支えているので、ただでさえ負担がかかっている部分です。
しかし座椅子に座っていると筋肉は緩んでいるので、余計この腰椎への負担が増してしまいます。
結果、腰痛ということになるのですね。
筋肉はリラックス状態なので
座椅子に座っていると本当に身体は楽になります。
逆を言えば、楽と感じるということは筋肉を使っていない、筋肉への負荷のない状態とも言いかえられます。
筋肉のリラックスは必要不可欠なものですが、自然な骨格とは違う形で長時間これが続くと、骨への負担も勿論ですが筋肉にも歪みが入ってきます。
関節痛だけでなく、筋肉痛にもなる可能性があるのです。
寝ているときより動きが少ない
寝ている時というのは、かなりの割合で身体は動いています。
石のようになって熟睡してしまった、などという表現もありますが、実は熟睡には寝返りが必須条件なのです。
つまり朝起きて、よく寝たなあと思った夜は、かなり寝返りも打っていたと言っていいのです。
これに比べると座椅子の場合、起きている時はまず動きは少なくなります。
本を読んだりビデオを見たりしていると、あまり動かないままになってしまいます。
また座椅子でつい寝てしまった時も、ベッドや布団と違って狭いですから、身体が無意識に寝返りを打たせないこともあります。
動きが少ないというのは、血流にも良くないということです。
これも要注意事項ですね。
座椅子使用で注意した方がいいこと
座椅子の使用には、特に長時間使う時はいくつか心に留めておいたほうがいいことがあります。
あまりに心地よい素材には注意
出来れば心地いい素材でゆったりしたい、と思うのは勿論のことです。
しかしここでちょっとだけ、待ったをかけてください。
心地よければ長時間座り続けることが出来てしまいます。
うたた寝もしてしまうかもしれません。
結果として、血流が悪くなったり腰痛が起きたりということになりかねません。
あまりに気持ちよすぎる祖座には、注意が必要ですね。
こたつでの使用には注意
こたつと座椅子は最強のタッグです。
最強すぎてつい、出ることができなくなったりもします。
曰く、コタツムリというのだそうです。
しかも下半身は暖かく、気持ちよさにそのままこたつに中途半端に潜り込み、これまた無理な姿勢でうたた寝となれば、身体に悪いのは当然です。
こたつでの座椅子の長時間使用は、本当に注意が必要です。
手の届くところにお茶の用意とかはしないで、頻繁に用事をしに立ったりするのがおすすめです。
何が何でも注意しておきたいこと
とにかく長時間の使用だけは避けたいのが、座椅子でのリラックスタイムです。
せめて1時間に1度は立ったほうが、身体にとって実は楽なはずなので、もし時間を忘れそうならタイマーをかけておくなりするのがおすすめです。
特に冬場はこたつと寒さという、二重苦が襲い掛かってきます。
こたつから出ると寒いからと、周りに必要なものをおいて潜り込んでいると、結果腰痛や筋肉痛に襲われることもあります。
楽になろうと思って結果痛みを呼んでしまっては、リラックスタイムの意味がなくなってしまいますね。
またダイエット中のひとにも、この座椅子とこたつのタッグは危険です。
代謝も落ちますし姿勢も崩れてしまいます。
せっかく体重を減らしても、代謝が落ちてしまっては何にもなりません。
また姿勢が悪くなっては、ダイエットの最大目標である、綺麗になるという目的からも外れてしまいます。
身体のためにも美容のためにも、座椅子の使用は程々にしておくことをおすすめします。
まとめ
座って心地よい座椅子ですが、身体に良くない使い方は避けたいものです。
何によらず、緊張と緩和はセットでというのが最も心にも身体にも良い影響を与えてくれます。
疲れているからリラックスが嬉しいわけですし、頑張ったからこそその後の休憩が心地よいものです。
座椅子の使用も同じことです。
楽だからと甘えすぎずに、心地よさの中でも緊張を忘れずに使用していってください。
身体と健康と美容のためにも、お忘れないようにしてくださいね。