現代人の腰痛を緩和する入浴剤選びのポイントとお風呂の入り方
毎日の仕事や家事などで、腰は酷使されているものです。
パソコンやスマートフォンで長時間座りっ放しになりやすく、運動量が昔よりも低下していて、腰痛に悩まされる人が増えています。
翌日に疲れを残さないためにも、腰痛を緩和する入浴剤を入れて、湯船にじっくり浸る習慣を付けてみませんか。
そんな腰痛と相性のいい入浴剤のメリットなどを紹介しましょう。
入浴の温熱効果で腰痛が楽になる
お風呂はシャワーで済ませているという人も増えていますが、腰痛を抱えているならじっくり湯船に使って入浴するのがおすすめです。
シャワーだと体の表面しか温まりませんが、湯船に浸かると体の芯から温めてくれて血行がよくなります。
普段の生活で腰痛になってしまうのは、椅子などに座りっ放しで血流が悪くなり、腰の筋肉が硬くこっているからです。
温熱効果で血行がよくなると筋肉のこりをほぐしてくれて、疲労物質を流して腰の痛みや疲れを楽にしてくれます。
熱すぎない温度のお風呂は自律神経のバランスが取れやすくなり、副交感神経を刺激されてリラックス効果があります。
冬場は外気で体がこわばって血行が悪くなっていますし、夏はエアコンで体が冷えて血行が悪くなっていて、腰痛になりやすいです。
季節に関係なく、湯船にじっくり浸かって腰痛を楽にしてあげましょう。
腰痛対策になる入浴剤選びのポイント
温浴効果を高めて腰痛を楽にしてくれるのが入浴剤です。
ドラッグストアなどに行くとたくさんの入浴剤が並んでいて、選ぶのにも迷ってしまいます。
そこで、腰痛対策になる入浴剤選びのポイントを知っておきましょう。
成分をチェックして腰痛緩和に役立つ物を選ぶ
入浴剤選びで重要なのは、どんな成分が入っているかということです。
腰痛対策に効果的なのは、無機塩類系と炭酸ガス系、生薬系の入浴剤です。
無機塩類系というのは炭酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなどの成分が豊富に含まれていて、温熱効果に優れています。
炭酸ガス系はブクブクと泡の出るタイプの入浴剤で、炭酸ナトリウムなどが含まれています。
炭酸ガスが肌から体内に取り込まれて、血管を広げて血流をよくし、血行促進効果に優れています。
トウキやカミツレなどの生薬系は体に優しく安全で、血行促進効果がありますから、腰痛緩和に役立ってくれます。
これらの成分が入っているかどうか、成分表でチェックしてみて選ぶと良いでしょう。
効果効能をチェックする
入浴剤には効果効能が書かれていますから、腰痛が入っているものを選べば間違いありません。
効果効能が書かれた入浴剤は医薬部外品に分類されていて、厚生労働省で認められた有効成分が入ったものです。
体の不調を改善する効果がはっきりしていて、それを効果効能として記載することが認められています。
その分効き目も高いですから、腰痛を改善する効果にも優れています。
香りや使いやすさが好みに合っているもの
入浴は癒しの場でもありますから、お湯の色や入浴剤の香りも癒される好みのものがおすすめです。
お湯の色も鮮やかなグリーンやピンク、にごり湯など色々ありますし、香りもフローラルなものや柑橘系、森林系など様々なタイプがあります。
形状も1回ずつ放送されたタイプから、自分で計って入れる液状タイプや粉末タイプ、顆粒タイプなどがあります。
使いやすくて色や香りなどが好みに合ったものだとリラックス効果も高まって、疲れも取れやすくなります。
腰痛を楽にするお風呂の入り方
せっかく入浴剤を入れた湯船でも、入り方によっては腰痛を悪化させてしまう場合があります。
お湯の温度が重要で熱すぎると心臓に負担がかかってのぼせてしまいますし、低すぎると体が温まらず湯冷めしてしまいます。
適温は38度から41度くらいで、じんわりと汗がにじんでくる程度がベストです。
一番体の緊張がほぐれやすく筋肉が硬くならない温度で、神経もリラックスしやすいです。
湯船に浸かる時間にも注意しましょう。
短かすぎると体の芯まで温まらず、保温効果が低下してしまって体が冷えやすくなります。
長すぎると逆に体に負担がかかってしまいます。
10分から20分程度が一番体が温まって血流もよくなり、お風呂から上がってもぽかぽか効果が長続きしてくれます。
腰痛対策にぴったりな入浴剤3選
温浴効果や血行促進効果に優れていて、腰痛対策に最適な入浴剤を紹介しましょう。
薬用ホットタブ 重炭酸湯
重炭酸イオン入りの入浴剤で、温浴効果がずば抜けて高いのが特徴です。
入浴してから10分後に体温がしっかり上昇してくれて、血行促進効果で腰痛を始めとした様々な体の不調を緩和してくれます。
血液と同じphですから肌にとても優しく、すべすべ肌になれてしまいます。
温熱効果が高いですからぬるめのお湯に浸かってもしっかりと体を温めてくれて、疲労回復などに役立ってくれます。
重炭酸イオンの持続力は24時間ありますから、家族全員でお風呂を楽しめてコスパもいいです。
きき湯ファインヒート
入浴剤でおなじみバスクリンのきき湯シリーズの1つで、通常のきき湯の約4倍もの炭酸パワーを持っています。
ぽかぽか効果の高いジンジャー末や、体を温めてくれる温泉ミネラルなどが配合されています。
さらに温浴効果が高まってくれて体の隅々にまで血液がめぐりやすくなりますから、疲労回復や腰痛緩和に役立ってくれます。
腰痛対策に役立つのは、グレープフルーツ、レモングラス、カシス&シトラスの3タイプ。
それぞれお湯の色や香りが違っていますから、好みに応じて選びやすいです。
薬用入浴剤 パインハイセンス
パインニードルオイルが配合されていて、お風呂で森林浴効果を味わえてしまいます。
腰痛や肩こりを楽にしてくれたり、肌荒れや湿疹の回復を促したり、冷え性や疲労回復にも役立ってくれます。
保湿効果が高いですから肌がしっとりしてくれて、乾燥肌対策にもなります。
松葉油が入っていますから、癒される松の香りを充分に堪能しながら、森林浴のようなリラックス気分になれます。
お湯も爽やかなエメラルドグリーンで、残り湯は洗濯にも使えます。
入浴剤を入れたお風呂の活用法
オーソドックスに入浴するのもいいですが、たまには気分を変えた入り方をして、浸かっている間にできることもあります。
半身浴でじんわりと体を温める
全身浴だと熱すぎて長時間入っていられないとか、心臓に負担がかかるのが気になるなら、半身浴を試してみましょう。
腰から下にお湯を張って入浴する方法ですから、体への負担が軽くてすみます。
長時間かけて体がじわじわと温まりますから、汗をしっかりとかくことができて爽快感があります。
お湯の浸かっている足などの血行がよくなりますから、むくみを改善したり足の疲れを取ったりするのに最適です。
湯船でストレッチやマッサージをしよう
湯船に浸かっている時に手持ち無沙汰になってしまうなら、お風呂の中でストレッチやマッサージをしてみましょう。
痛みがあまりない時を狙って、体を左右に軽くひねったり、腰を伸ばしてあげたりすると効果的です。
足などのリンパマッサージをしてあげると血流がよくなりますから、冷えやむくみ改善にもなります。
せっかくのバスタイムですから、より痛みや疲れが取れやすくなる方法を試してみましょう。
まとめ
入浴剤を入れた湯船に浸かるのは、誰にでもできて手軽な腰痛対策法です。
日々の生活で負担がかかっている腰は、その日のうちに疲れを取ってほぐしてあげるのが大切です。
そのためにも、効果のある入浴剤を選んで正しい入浴法を行うようにしましょう。
冬だけでなく、夏の冷えでも腰痛はひどくなりますから、季節を問わず湯船に浸かる生活を始めてみましょう。