マットレスを床に敷いたときに困ることは?5つのデメリットと対策
マットレスは、基本的にはベッドで使うものですが、場合によっては、床に敷かなければならないこともあります。
そのときは、床に敷くことで発生するデメリットを、きちんと把握しておくべきです。
何も知らずにただ敷いていると、いろいろと困ることが出てきます。
では、マットレスを床に敷くときのデメリットについて、対策も含めて紹介していきましょう。
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湿気でジメジメする
マットレスを床に敷いたときは、湿気がこもりやすくなってしまいます。
睡眠中は意外なほど多くの汗をかいており、多いときはコップ1杯に匹敵することもありますが、床に直接敷いたマットレスは、その湿気をいつまでもためこむことになってしまうのです。
これは、湿気の逃げ道が完全に塞がっていることが原因です。
ベッドの場合、きちんと通気性のよいものを使っていれば、マットレスの湿気をある程度逃がすことができます。
床板部分がメッシュになったものや、すのこベッドを使っていれば、汗による湿気が下から抜けていくのです。
ところが、フローリングの床などに直に敷いてしまった場合、そうした湿気の逃げ道はどこにもありません。
ひたすら中に蓄積されていくばかりであり、それを放置していれば、ジメジメとした不快なマットレスになってしまうのです。
特に、蒸し暑い夏の時期は、マットレスだけでなく、周囲の湿度も高いので、不快感がかなり強くなります。
このデメリットを解消するためには、床に直接敷くのではなく、下にすのこを入れるのがおすすめです。
すのこがあれば、マットレスの下に隙間ができるため、通気性のよいベッドを使ったときのように、湿気の逃げ道を確保することができます。
結露の湿気も
マットレスを床に敷いたときの湿気が多い原因は、通気性が悪さだけではありません。
床とマットレスの間で発生する結露も影響しています。
冷え切ったフローリングの床と、体温で温かくなったマットレスでは、かなりの温度差があるものです。
その温度差が多量の結露を発生させ、マットレスの湿気をさらにひどくしてしまいます。
したがって、「ジメジメする夏が過ぎたから安心」という油断は禁物です。
夏でも冬でも、マットレスを床に敷かなければならないときは、しっかり対策をしておきましょう。
そこでおすすめなのが、湿気を吸収してくれる除湿シートです。
除湿シートを敷いておけば、結露による余計な水分を吸い取ってくれるので、蓄積される湿気が少なくなります。
たっぷり吸収したあとは、乾燥させて何度も使うことができるので、冬の結露が気になるようなときは、ぜひ使ってみてください。
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嫌な臭いがする
マットレスを床に置いたときのデメリットは、ただジメジメして不快なだけではありません。
汗が染み込んで湿ったマットレスは、だんだん嫌な臭いがしてくることも多いのです。
そうなれば、とても気持ちよく眠ることはできません。
臭いが気になって睡眠を妨げられるようでは、しっかり熟睡できず、寝て起きたあともスッキリできないことが多いのです。
この問題を解決するためには、芳香剤を利用する方法がありますが、それはあくまでも臭いをごまかしているだけなので、根本的な解決にはなりません。
湿気の蓄積で臭いがしているなら、その湿気をきちんと取り除くようにしましょう。
そのためには、すのこで風通しをよくしたくらいでは不十分です。
臭いの発生を防ぐなら、定期的に干して、しっかり乾燥させるようにしましょう。
天日干しにて乾燥させておけば、湿気の蓄積がかなり抑えられるので、臭いがひどくなることはありません。
その場で干す
マットレスを干すといっても、あまりに大きいものや厚いものだと、簡単に移動させることはできません。
人手があれば可能だとしても、自分一人しかいない場合は、どうにもならないことが多いのです。
そんなときは、その場に立てかけて干すことをおすすめします。
マットレスを起こして、全体を空気に晒すようにすると、日当たりのよい場所まで移動させなくても、乾燥させることができます。
ただし、その場で干すのであれば、風通しをよくすることを忘れないでください。
閉めきった部屋の中に立てかけておいても、なかなか乾燥させることはできません。
干すときは、しっかりと窓を開けて換気を行ってください。
風通しのよい部屋の中なら、臭わないくらいにしっかりと乾燥させることができます。
色が変わる
床に直接敷いたときのマットレスは、多量の湿気により、だんだん変色してくることがあります。
汗による湿気がいつまでも中にこもるため、黄色いシミができてしまうのです。
それでも放置し続ければ、黄色を通り越して茶色になってしまい、「これを外に出して干すのか?」と頭を抱えることになったりします。
こうしたデメリットを防ぐためにも、やはり湿気の対策は必要です。
普段から通気性をよくして、ときどき干して乾燥させ、色が変わったりしないように、湿気の少ない状態を維持していきましょう。
それなら、湿気のたまりやすい床に敷いたとしても、ひどく変色するようなことはありません。
敷きパッドを使う
マットレスの変色を防ぐためには、湿気の蓄積を軽減するだけでなく、汚さないように使うことも大切です。
いくら湿気をとばしながら使っていても、やたらと汗が染み込むようでは、黄ばみを防ぎきれない可能性があるのです。
そこでおすすめなのが、敷きパッドをマットレスの上に重ねて、汗を吸い取る方法です。
吸水性の高い敷きパッドなら、マットレスに染み込む汗を吸収してくれます。
それに加えて、湿気対策もきちんと行っていれば、すぐに変色するようなことはありません。
湿気を取り除くだけでなく、汗もしっかり防いで、確実な対策をしていきましょう。
カビとダニの繁殖
床にマットレスを敷くときは、多量の湿気によって繁殖するカビとダニも問題になります。
ジメジメと湿った場所は、カビやダニが住むには最適な環境になってしまうので、何も対策をしないで床に敷いていると、どんどん増えていきます。
カビもダニも、ただ不潔なだけでなく、アレルギーを引き起こす原因になるものなので、健康を維持するためにも、必ず湿気を抑える工夫をしておきましょう。
対策としては、ここまで紹介してきたように、すのこを使ったり干したりする方法がおすすめですが、特に重要なのは、やはり定期的に干すことです。
しっかり乾燥させて、湿度を大幅に低下させておけば、カビやダニにとって住みにくい環境をつくることができます。
へたりやすくなる
床に直接マットレスを敷いたときのデメリットとしては、へたりやすいという、少し意外なものもあります。
マットレスがへたってしまったときは、荷重による影響を考えることが多く、実際に主な原因となってはいますが、湿気の蓄積による影響も、無視できない問題なのです。
湿気がたまりすぎたマットレスは、本来もっているはずの反発力がすっかり低下してしまいます。
すると、普段よりも体が沈みやすくなり、へたるのも早くなってしまうというわけです。
この対策としては、すのこや天日干し以外にも、裏表と上下を入れ替えてローテーションさせる方法がおすすめです。
それなら、裏面だけに湿気がこもる心配はなく、体重がかかる場所を分散させることにもなります。
湿気の蓄積と荷重の偏りを両方解決できる方法なので、ぜひ試してみてください。
まとめ
マットレスを床に敷くときは、ここで紹介したような多くのデメリットがあるので、しっかりと対策をすることを忘れないでください。
それを怠っていると、ぐっすり眠ることができず、睡眠不足になってしまいます。
通気性を確保したり、ときどき日に当てて干したりすることで、湿気がたまりやすい床に置いても、快適に眠ることができるのです。
とはいえ、デメリットが多いことは確かなので、可能であれば極力ベッドを使うようにしましょう。