寝返りが少ないときの原因はマットレスにある?注意したい4つのポイント

マットレス・敷き布団

睡眠中の寝返りは、体の負担を減らすためには重要な動きになります。

ときどき動いて、体を楽な位置にずらすようにしないと、痛みを感じてしまうのです。

しかし、使っているマットレスによっては、うまく体を動かせず、スムーズに寝返りができなくなることもあります。

では、寝返りを妨げるマットレスとはどのようなものか、詳しく説明していきましょう。



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幅が足りない

睡眠中の寝返りが少ないようなときは、マットレスの幅をチェックしてみてください。

寝返りをうつときは、右を下にして横向きになっていた体を、真反対の左側へ動かしたりすることもあるため、ある程度の幅が必要になります。

体をしっかり動かせるような余裕がなければ、スムーズな寝返りはできません。

もし十分な幅がなかった場合は、寝返りをしたくてもできなくなってしまいます。

大きく動けばマットレスから外れてしまう可能性があるため、無意識に寝返りを制限してしまうのです。

しかし、そうなれば体への負担は増えていきます。

寝返りの回数が極端に減るということは、同じ姿勢でいる時間が長くなるということです。

そうなれば、体の痛みを感じるようになり、快適な眠りを妨げてしまいます。

また、同じところを長く圧迫し続けることで、血行不良になったり、筋肉への酸素の供給が滞ったりすることもあるのです。

そうしたデメリットを回避するなら、幅が狭いマットレスは使わないようにしてください。

2人で使うなら要注意

マットレスを2人で使うような場合には、幅の広さがさらに重要になります。

2人の人間が動いても余裕があるくらい幅広のものでないと、きちんと寝返りをうつことができません。

この場合、動きすぎれば落ちるというだけでなく、隣の人にぶつかってしまうことも問題になります。

ぶつからないように寝ようとすると、自然に寝返りをうつ回数が減ってしまいます。

そうなると、「眠ったはずなのに疲れがとれない」という困った事態が起きてしまうのです。

2人でマットレスを使うことが予想される場合は、必ず幅の広いものを使い、確実に寝返りができるようにしておきましょう。

10cm以上の余裕ができるくらい大きなマットレスなら、並んで寝ていても動きを制限されることはなく、快適に眠ることができます。

体の大きさに合っているか

マットレスを自分だけで使うとしても、体の大きさにまったく合っていないようだと、やはり寝返りはできなくなります。

そのため、体格のよい人は、使用するマットレスを慎重に選ばなければなりません。

簡単に体がはみ出してしまうようでは、無意識に体の動きを抑えようとするため、しっかり寝返りをうつことができなくなります。

体が大きい人は、マットレスも大きなものを選ぶようにしてください。

自分の体がすっぽりと入り、多少動いても手足がはみ出たりしないものなら、寝返りを妨げるようなことはありません。

体の大きさとマットレスのサイズをよく見比べて、最適なものを見つけるようにしましょう。



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柔らかすぎる

柔らかいマットレスは、体が深く沈むことになるため、優しく包み込まれるような気持ちよさを感じることができます。

これは、一見すると魅力的なポイントのようですが、度がすぎるとデメリットになってしまうため、少し注意が必要です。

柔らかすぎるマットレスを使っていると、体が不必要なほど沈み込むことになり、体の動きを制限してしまうのです。

寝返りは、体がマットレスの上に乗っている状態でないと、うまく行うことができません。

沈みすぎてマットレスの中に埋没しているようでは、思うように身動きがとれず、ずっと同じ姿勢を続けることになってしまいます。

そのため、柔らかさばかりを追求するのは間違いです。

気持ちよく眠るためには柔らかさも必要ですが、そのために重要になるのは、あくまでも適度な柔らかさであり、体の動きを妨げるほどの柔らかさではありません。

体の動きを抑制しないマットレスを使い、本当に快適な睡眠ができるようにしましょう。

硬すぎるのもよくない

柔らかすぎるマットレスが寝返りを妨げることは確かですが、だからといって、硬さばかりにこだわるのも問題です。

硬すぎるマットレスの場合、体が沈みすぎる心配はなくても、痛みを感じることが多くなるのです。

まず、体がまったく沈まないようなものだと、体の出っ張った部分だけが強く圧迫されることになります。

そうなると、寝返りをうってもすぐに体が痛くなるため、動きが無駄に増え、ぐっすりと眠ることができません。

また、姿勢が悪くなるというデメリットもあります。

体の沈みがまったくないマットレスだと、まるで硬い板の上に寝ているような上体になり、体の下に隙間ができてしまいます。

そんな状態で寝ていると、体の自然なカーブが崩れてしまい、どうしても体の痛みを感じやすくなってしまうのです。

したがって、硬さばかりを重視するのはやめてください。

寝返りを邪魔しないくらいの硬さは確かに重要ですが、ストレスなく眠るためには、体が適度に沈むような柔らかさも必要になります。

ちょうどよい具合に体にフィットするものであれば、寝返りを妨げたり、痛みを感じたりすることはなく、ぐっすり眠ることができるのです。

反発力が低い

寝返りを妨げる原因を避けるなら、低反発マットレスにも注意しておきましょう。

低反発マットレスの特徴は、一度凹んだあと、元の形に戻るまでに時間がかかることです。

反発力が低いため、体を押し返す力が弱く、形が変化した状態が長く続くことになります。

この特徴は、体のフィット感を高めるというメリットにつながるものですが、反発力が低すぎるものには注意しなければなりません。

体が沈んだまま固定されてしまうと、どうしても寝返りの回数が減ってしまうのです。

寝返りなら高反発

スムーズに寝返りをうつためには、体を沈めたまま固定するようなものではなく、跳ね返してくれるものが適しています。

そこでおすすめなのが、高反発マットレスです。

反発力が高いものなら、体が沈みすぎる心配はなく、動きを助ける効果を発揮してくれます。

体を適度に跳ね返してくれるため、少しの力で寝返りをうつことができるのです。

ただし、あまりに反発が強いものは避けてください。

反発力が極端に強いものは、安定感がまったくない状態になり、眠りを妨げてしまいます。

硬さと同じで、やりすぎにならない適度なものがベストなので、注意して選ぶようにしましょう。

厚さが足りない

これは、寝返りができないというより、「寝返りをしても意味がない」という点が問題になります。

厚さが足りないマットレスは、体が底つきやすくなるため、痛みを感じやすくなるのです。

硬すぎるマットレスに寝た状態と同じになってしまうため、いくら向きを変えてもすぐ痛くなり、寝返りの回数が増えてしまいます。

寝ているときにあまりゴロゴロ転がっていると、なかなか熟睡することができません。

ひどいときには、夜中に目が覚めてしまうこともあり、睡眠不足になるリスクが高まるのです。

そのような失敗を防ぐなら、あまり薄いものは避けて、10cmくらいの厚みがあるものを使うようにしましょう。

まとめ

寝返りは、楽に眠るためにはとても重要な動きなので、それを妨げるようなマットレスは避けるべきです。

幅が狭いものや柔らかすぎるものだと、うまく体を動かすことができなくなってしまうので、スムーズな寝返りのためには向いていません。

ここで紹介したポイントをしっかりチェックして、体の動きを制限しないマットレスを使うようにしましょう。