スプリングマットレスはどう選ぶ?  チェックすべき4つのポイント

マットレス・敷き布団

スプリングマットレスは、体圧分散に高い効果を発揮する優れた寝具です。

ただし、自分に合わないものだと眠りを妨げる可能性があるので、選び方はとても重要です。

適当に決めて不便なものを買ったりしないように、チェックポイントを把握してから選ぶようにしましょう。

ポイントをしっかり押さえておけば、失敗を防ぐことができます。



12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら




3つのタイプの特徴

ひとくちにスプリングマットレスといっても、その種類はひとつだけではありません。

主に3つのタイプがあるので、それぞれがどんな特徴をもっているのか、あらかじめ知っておくようにしましょう。

タイプごとの特徴が曖昧な状態で選ぼうとしても、自分にぴったりなものを見つけ出すのは難しいものです。

基本的な情報を頭に入れてから探せば、買ったあとで後悔するような失敗は起こりません。

ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスは、らせん状のスプリングがすべて連結されており、面で体を支えることができるようになっています。

適度に硬くなっているため、「あまり柔らかいと眠れない」という人にはぴったりなタイプです。

また、コイルがしっかり空いているために通気性がよく、湿気がたまりにくいというのも、注目すべきポイントになります。

マットレスに湿気がたまりすぎると、カビやダニが繁殖しやすい環境になってしまうため、衛生面でかなりのデメリットになってしまいます。

そのため、湿気の蓄積を抑えることは、長く使っていくためにはとても重要です。

ボンネルコイルはホテルなどでよく使われており、最も普及しているスタンダードなタイプでもあります。

ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスは、その名のとおり、スプリングがポケットのような袋に入っています。

ボンネルコイルのように連結されているわけではなく、袋に入ったスプリングをたくさん敷き詰めたものであり、面ではなく点で支えるタイプです。

そのため、体の形に沿って凹むという特徴があり、体圧分散効果がより高くなっています。

フィット感も抜群なので、寝心地のよさを求めるなら要注目です。

スプリングが個別に袋で覆われているため、ボンネルコイルほどの通気性はありませんが、それぞれ独立していることで横揺れが少なくなっており、安定性の面では期待できます。

高密度スプリング

スプリングをみっちりと高密度で配置しているため、非常に耐久性が高くなっており、長く使えるものが欲しいときはおすすめのタイプです。

最も普及しているのはボンネルコイルですが、頑丈さに注目し、このタイプを採用しているホテルもあるのです。

ぎっしり詰まったスプリングのおかげで横揺れもほとんどなく、体をしっかりと支えてくれます。

ただし、密度が高すぎるために柔らかさがなく、ふんわりした寝心地が欲しいときはあまり向いていません。

体重が重い人だと、その硬さや頑丈さがプラスに作用するので、自分の体形なども含めて検討してみましょう。



12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら




硬すぎないか

柔らかい感触が苦手な人や、体重が重くて沈みやすい人は、硬さを優先したくなるものです。

その場合、ボンネルコイルスプリングか高密度スプリングのどちらかで落ち着くことになりますが、硬さの程度には注意してください。

あまりにも硬いものを選ぶと、失敗する可能性が高いのです。

硬すぎるマットレスは、体がほとんど沈まないため、寝たときのフィット感がありません。

体とマットレスの間の隙間が多くなるため、腰が浮いたような姿勢になることも多いのです。

そのような不自然な姿勢で寝ていると、体に負担がかかり、腰を痛めるおそれがあります。

硬い方が寝やすいとしても、腰痛になるほどの硬さはさすがに避けるべきです。

むやみに硬さばかり追及するような偏った選び方は避け、適度なところを狙うようにしましょう。

血流への影響も

硬すぎるマットレスは、体を強く圧迫してしまうため、血の流れが滞るようになります。

血流の悪化も、体の痛みを引き起こす原因のひとつです。

それに加えて、しびれを感じることも多くなるので、強い圧迫が続くと、快適に眠ることができなくなります。

また、睡眠中の疲労の蓄積も問題です。

普通なら眠ることで疲れはとれるものですが、硬さのために血流が悪くなっているときは、逆のことが起こります。

滞った流れをなんとか元に戻そうとして、無意識に寝返りの回数を増やすため、一晩中ゴロゴロと動き回り、疲れがまったくとれない状態になってしまうのです。

きちんと体を回復させるためにも、適度な硬さがあるものを探しましょう。

柔らかすぎないか

快適に使うことができるスプリングマットレスを選ぶなら、硬すぎるものだけでなく、柔らかすぎるものも避けるようにしましょう。

柔らかいものは体に優しいイメージがありますが、あまり度が過ぎると、逆に負担をかけることになります。

ここで問題になるのは、姿勢の乱れです。

睡眠中の姿勢は、一見すると自由なように思えますが、あまりおかしな状態で寝ていると、背骨や腰などに負担がかかります。

体を痛めないためには、なるべく自然に体を預けることが大切です。

例えば、仰向けに寝るなら、背骨の角度がゆるいS字カーブになっていると、余計なダメージは発生しません。

背骨のS字カーブは、立っているときに近い自然な角度なので、体への負担が少ないのです。

ところが、柔らかすぎるものに寝ると、そのような体に優しい姿勢が崩れてきます。

必要以上に沈んでしまうため、不自然な曲がり方をすることが多く、体を痛めやすい状態になってしまうのです。

柔らかくてフカフカしたものはとても魅力的ですが、体を痛めないように十分注意してください。

寝返りが少なくなる

柔らかすぎて体が埋もれるようなものを使った場合、動きを制限される可能性もあります。

沈みすぎて固定されたような状態になってしまうため、スムーズに動くことができないのです。

そうなると、寝返りの回数が減り、体の負担はさらに増えてしまいます。

寝返りは無意識になんとなく行っているものですが、楽に眠るための重要な動きなので、回数が減るのはよくありません。

柔らかさも大切なポイントではありますが、動きの妨げにならない程度のものを選びましょう。

横幅が十分にあるか

快適なスプリングマットレスを選ぶなら、幅も見落としてはいけないポイントになります。

幅が自分に合わなかった場合、常に窮屈さを感じるようになるため、気持ちよく使うことができません。

そんなことになれば、睡眠の質を低下させる可能性もあるのです。

また、幅が足りないものを使っていると、転げ落ちてしまうことを防ぐために、自然と寝返りの回数が減ってきます。

柔らかすぎて固定されるものを使ったときと同じで、姿勢を変えることができないため、体の痛みにつながっていくのです。

ぐっすり眠るためには、自由にのびのびと寝返りをうてる幅が必要になります。

タイプの違いや硬さ、柔らかさだけでなく、この点もしっかりチェックして、本当に使いやすい製品を見つけ出してください。

まとめ

スプリングマットレスを購入するときは、適当に選んだりせず、ここで紹介したようなポイントをよく見ておきましょう。

本来は優れた機能を備えたマットレスでも、自分に合わないものを選んでしまえば、デメリットばかり目立つことになってしまいます。

よく眠れずに睡眠不足なったりすると、普段の生活にも支障をきたす可能性があるのです。

ポイントを押さえた選び方で、ぐっすり眠れる快適なものを見極めるようにしてください。