腰痛を解消できる椅子は、見た目も素材も、普通の椅子と違いがある
最近、あなたの腰痛がひどくなっている原因は、普段座っている椅子が合っていないからかもしれません。
でも、自分の体に合った椅子って、どうやって見つければいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、あなたの体に合った椅子を見つけるために、どういった点に注意すればいいのか、買い方や商品の選び方を見ていきます。
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いい椅子を買うには、椅子を専門に扱っている店を選ぶ
自分に合った椅子にめぐり合うためには、まず、椅子の販売に力を入れている店を選ぶ必要があります。
腰痛を防ぐための椅子は、単に座れればいいのものではなく、腰への負担が少ない姿勢を取りやすいものが必要なのです。
オフィス用品店、椅子専門のネット通販ショップなど、質の高い椅子を豊富に取り扱っている店を選びます。
価格帯は、最低でも数万円、高いものだと十数万円はかかりますが、腰痛を和らげ、あるいは解消するには、必要な投資なのです。
こんなところでケチケチしていると、肝心の「腰痛を解消する」効果が得られなくなってしまいます。
できるなら、実店舗で座ってみて、腰と椅子との空き具合などを確かめるのが、腰痛解消に本気の方には一番おすすめの方法です。
家具専門店やホームセンターの商品は、腰痛解消の面からはもう一つ踏み込んでほしい
家具専門店の椅子は、デザイン性や質感が素晴らしく、中には腰痛対策を採用しているものもあります。
しかし、最新の技術を適用するところまではいっていないので、腰痛解消にはもう少し、何か欲しい感じになります。
木材の品質や見た目の高級感は素晴らしいので、腰痛対策もあったら、もっといいものになりそうです。
ホームセンターの商品は、価格が安い反面、腰痛対策にまでは手が回っていない印象です。
座り心地を追求した商品はありますが、長時間座り続ける人の腰痛の対策には、さらに踏み込んだ商品も置いてほしいところです。
ホームセンターらしく、安い価格で、腰痛解消に効果のある商品が現れれば、とても魅力的だと思います。
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実店舗で椅子を買うときに注意する3つのポイント
実店舗で購入するときには、腰かけて確かめてほしいのですが、注意してほしい点が3つあります。
1 つ目は、座る時の姿勢で、いかに椅子が素晴らしくても、座る側が歪んでいては、効果はありません。
椅子に深く腰掛け、あごを引いて背筋を伸ばし、机があれば、椅子との間が開き過ぎない姿勢をとります。
2つ目の注意点は、1つ目の注意点を守って座った後、足の裏全体が床につくか、腿が真っ直ぐになっているかどうかです。
足の裏がつかないと、足が体を支えられず、姿勢が不安定になってしまい、腰に負担がかかってしまいます。
椅子の高さが大きく、あなたに合っていないので、高さの調整をしてもらうか、その椅子はあきらめるのが良さそうです。
腿が上がってしまう場合は、椅子の高さが低すぎるので、同じく調整や、他を選択する必要があります。
最後に、椅子にひじ掛けがついているか、その高さは自分に合っているかどうかの点です。
腕の重さは、体重の16%ほどに相当するので、ひじ掛けがないと、腕の体重が肩や腰にかかってしまい、腰痛の原因となります。
ネット通販で購入するときは
ネットで購入するときには、座って確かめることはできないので、少し違和感のある座り心地になるかもしれません。
その違和感を埋めてくれるのが、腰の部分に置いて姿勢をサポートするランバーサポートです。
ランバーサポートは、その上に座るだけで正しい姿勢をサポートする、姿勢矯正クッションの役割を持ちます。
価格も数千円のものがほとんどなので、より負担の少ない腰を求めるならおすすめします。
アーロンチェアは、腰痛解消への王道
アーロンチェアは、アメリカのハーマンミラー社の椅子で、人間工学に基づいた設計がなされています。
あなたの体型に合わせたカスタマイズが可能になっており、成人の99%の方が快適に過ごせる椅子になっているのです。
サイズもA~Cの3段階が用意されており、しかも目安になる身長と体重の表があるので、自分のサイズが一目で分かります。
一般的な椅子は、綿や布を使用していますが、アーロンチェアは、全く使わず、ぺリクルと呼ばれるメッシュを用いています。
体圧分散に優れた素材であり、通気性にも優れているので、長い時間使っていても、背中やお尻が蒸れにくい設計になっています。
価格は10万円から、27万円までと高いのですが、12年間の保証がついており、性能を考えると十分元は取れそうです。
修理、アフターサービスに関しても、問い合わせを受け付けているので、万が一壊してしまっても直してもらえます。
人間工学とは何か、アーロンチェア開発の苦労
人間が快適に生活を送るためには、物が体にフィットする感触や、動かしやすい位置に配置されている必要があります。
例えば、地面の凹凸がなければ、人は歩きやすいですし、道幅を狭くして、車の速度を遅くし、人間を歩きやすくします。
椅子に座るときに、最も負担の少ない姿勢になるように、体を導く設計を施したものが、人間工学に基づいた椅子になります。
多くの人間から被験データをとる必要があり、時間もコストもかかるので、人間工学を応用した製品開発は大変なのです。
その大変な作業を乗り越えて、アーロンチェアは誕生し、我々に座る時の快適さをあたえてくれています。
人間の背中はS字に湾曲している
人間の背中は、真っすぐに伸びているわけではなく、S字型に曲がっているのが本来の姿なのです。
背中側がまっすぐの椅子よりも、S字型になっている椅子が、人間の体にフィットしているはずです。
アーロンチェア以外の高機能な椅子においても、背もたれは必ずと言っていいほど湾曲しています。
立っている姿勢に比べ、座っているのは腰への負担は重いので、できるだけ立った姿勢に近づけるため、S字になっているのです。
背もたれをS字に湾曲させるのは技術も手間もかかるので、安い椅子にはまずこの形は見られないのです。
メッシュやウレタンのような、普通の椅子には使わない素材を使うことで、さらに腰痛を防ぐアシストもします。
高機能な椅子は、見た目においても、素材面においても一般的な椅子とは大きく違っているのです。
椅子に座り続けるのは、そもそも体に良くない
腰に負担のかからない椅子について見てきましたが、いかに正しい姿勢を保って座っていても、腰痛からは逃れられません。
20分~1時間に一度は席を立って、体を軽く動かすのが、腰痛を防ぐには最も効果があります。
座り続けるとしても、足や手、肩を少しずつ、意識的に動かし、筋肉の緊張をほぐすことが必要です。
座るのも筋肉を使うことなので、あまり長く座っているのは、同じ筋肉を長く使い続けるのと同じことなのです。
椅子の周りが散らかっていると、手足はますます動かしにくくなるので、ものを片付けることも腰痛解消のためになります。
椅子の上で足を伸ばしたり、胡坐をかいたりするのが、腰痛防止の効果的な方法なのです。
まとめ
腰痛を解消するためには、高い買い物をしないといけないのですが、日常の中で、椅子に座る時間は膨大な量になります。
時間の量を考えると、椅子に対する見方も変わり、大切にしなければならないものに思えてきます。
椅子は長期間使うものですし、腰痛の苦しみを思えば、高く見えて、実はそんなに高い値段ではないのかもしれません。