ポケットコイルマットレスの湿気を防ぐためにできることは?おすすめの対策6選
ポケットコイルマットレスは、中のスプリングがひとつひとつ独立しており、小さい袋に包まれているため、通気性が低くなっています。
そのため、ポケットコイルの製品を使うときは、湿気の対策が欠かせません。
湿気がたまりすぎると、カビの繁殖や不快な臭いなど、さまざまなデメリットが発生してしまうので、十分注意してください。
では、おすすめの対策を紹介していきましょう。
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使う面を変える
マットレスの湿気対策をするなら、最もおすすめの方法は、干すことになります。
定期的に天日干しをすれば、蓄積された湿気をかなり減らすことができるので、カビや臭いなどのデメリットを防ぎ、いつも快適に使えるようになるのです。
しかし、スプリングが入ったものは、そう簡単に干せないこともあります。
内部にスプリングが入っていると、厚みのある大きいものが多くなるため、ひとりでは動かしにくくなってしまうのです。
そうなると、干すのが面倒になり、つい敷きっぱなしで使ってしまいますが、それでは湿気対策ができません。
動かしにくいマットレスの湿気を少しでも軽減するためには、使う面だけでも変えるようにしてください。
体を乗せる面がいつも同じだった場合、裏になる面もまったく変わらないことになりますが、裏面は通気性が悪いので、どうしても湿気が多くなります。
同じ面だけに湿気を集中させたりすると、カビの繁殖や臭いの発生が起こりやすくなるのです。
それを防ぐためには、裏表をときどき入れ替えて、なるべく固定しないように使っていきましょう。
裏になっていた面が表になれば、空気に触れることで、湿気が軽減されます。
こまめに干すことが難しいようなときでも、この方法なら、普段から湿気の蓄積を抑えることができるのです。
へたりを防ぐ
裏表を入れ替えながら使う方法は、湿気だけでなく、へたりの対策にもなります。
ここで重要になるのは、負荷の集中を避けることです。
同じところに負荷が集中しすぎると、ダメージが大きくなってしまうため、へたりが起きやすくなります。
そのため、常に同じ面だけに体を乗せるのはNGです。
いつも同じところに体重をかける使い方だと、負荷が極端に偏ることになり、内部のスプリングを傷めてしまいます。
そうならないためにも、裏表は定期的に変えるようにしてください。
裏と表を両方使うようにすれば、うまい具合に負荷を散らし、劣化を遅らせることができます。
また、裏表だけでなく、上下の入れ替えもおすすめです。
足と頭を乗せる部分も固定しないように使っていれば、負荷の集中をさらに軽減することができます。
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下に風を入れる
動かしにくいマットレスの湿気対策では、裏面の通気性をよくすることが重要になります。
そのためには、片側を少し浮かせて、風を送り込む方法もおすすめです。
いらない雑誌などを裏に差し込むと、大きめのスプリングマットレスであっても、少しだけ隙間をつくることができます。
そこから扇風機などで風を入れ、蓄積された湿気をとばすようにしましょう。
薄い製品だと、片側が持ち上がることで曲がってしまいますが、スプリングが入った厚めのものなら、しっかりと隙間を維持することができます。
除湿シートを敷く
湿気の対策をするなら、便利なアイテムにも注目してみましょう。
除湿シートは、裏に敷いておくことで、染み出してくる湿気をどんどん吸収してくれるのです。
梅雨などは湿気が多くなるので、ときどき裏を空気に晒すくらいでは、あまり効果がないこともあります。
そんなときは、除湿シートも併用して、より多くの湿気を取り除くようにしましょう。
水滴を吸収
湿気の蓄積が多くなる時期は、梅雨だけとは限りません。
気温が下がる冬も、ジメジメする可能性が高いのです。
これは、水滴が多く付着するためです。
冬になって気温が下がると、床からの冷気の影響で、裏面はかなり冷たくなりますが、体を乗せている面は、体温で温かくなります。
この温度差により、結露が発生してしまうのです。
そうなれば、水滴で濡れてしまうことも多く、湿気の蓄積がひどくなってしまいます。
これを防ぐためには、ぜひ除湿シートを使ってみてください。
裏面の水滴をしっかりと吸収していれば、内部への染みこみはかなり抑えられます。
余計な水分をなるべく減らして、しっかり蓄積を防いでいきましょう。
ベッドパッドを使う
ポケットコイルの湿気の蓄積を防ぐなら、寝汗対策も重要なポイントになってきます。
人が寝ているときの発汗は意外に多く、コップ1杯分くらいの汗が出ることもあるので、湿気を減らしたいなら、油断は禁物です。
染みこむ汗の量を常に少なくしておけば、湿気がたまりすぎることもなくなります。
そんなときに便利なアイテムが、ベッドパッドです。
ベッドパッドを上に重ねて使えば、寝汗をしっかり食い止めてくれるので、多量に染みこむことはありません。
普段シーツしか使っていないようなら、この方法もぜひ試してみてください。
夏は特に寝汗が多くなるので、湿度の上昇を抑えるためにも、しっかり対策をしていきましょう。
寝心地改善にも
ベッドパッドを使うと、適度に柔らかさが増すことになるため、寝心地をよくする効果も期待できます。
ポケットコイルは、中のスプリングが連結されたボンネルコイルと違い、あまり硬くないものですが、小柄で軽い人だと「もう少し柔らかくてもいいかな」と感じることもあります。
そんなときは、ベッドパッドを重ねて、少しだけ厚みをプラスしてみましょう。
快適に眠るためには、湿気の対策だけでなく、寝具の柔らかさも必要になるので、便利なアイテムをうまく利用してください。
床に直接置かない
ポケットコイルタイプの製品は、できるだけ通気性のよい場所で使うようにしないと、どうしても湿気がたまりやすくなります。
そのため、フローリングの床などに直接敷いて使うのはやめてください。
床とぴったり密着することになれば、通気性の確保は難しくなります。
冷たい床とと温まったマットレスの間で結露が発生することも多いため、かなり湿度が高くなってしまうのです。
とはいえ、何らかの事情でベッドを使えない場合は、床も利用したいものです。
もし床を使わなければならない状況なら、直接敷くのではなく、すのこの上に置いてください。
先にすのこを設置し、その上にマットレスを置くようにすれば、裏面が密着せず、常に隙間が空いた状態になります。
湿気の逃げ道をきちんと確保しておけば、床で使っても問題はありません。
壁から少し離す
ポケットコイルの製品を通気性のよい場所で使うなら、壁との距離にも注目してみてください。
壁にぴったりと密着させて使うと、通気性が低くなるため、湿気対策がうまくできなくなる可能性があります。
それを避けるためには、壁から少し離すようにしてください。
10cmくらい間を空けるようにすると、周囲に空気の通り道ができるため、湿気がこもりにくくなります。
細かいポイントのようですが、ポケットコイルのようにあまり通気性のよくない寝具を使うときは、こうした工夫もしっかり行うようにしましょう。
まとめ
ポケットコイルマットレスは、内部の構造のために通気性は低くなっていますが、優れたポイントもあります。
独立したスプリングにより、体を点で支えることが可能になり、気持ちよくフィットしてくれるのです。
そのため、湿気のデメリットさえ解決できれば、快適に眠ることができます。
ここで紹介した対策をしっかり行い、湿気を軽減していきましょう。