椅子に座っての腰痛はデスクワーカーだけじゃない!ドライバーだって座り仕事!
椅子に座って長時間というと、オフィスでの仕事の人とか、デスクワーカーという答えが返ってきます。
実際こういった人たちの椅子に座り続けることによる腰痛などのトラブルは、大変に多いですね。
しかし忘れられがちなのが、職業ドライバーの人たちです。
彼らも長時間、揺れる座席でひたすら座り続ける仕事なのです。
腰痛とは縁の切れないドライバー、実は多いのですよ。
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長時間椅子に座ると腰痛が
近頃では、椅子に座る時間の長い人は寿命が短い、などと言われています。
それは流石に極端ですが、実際椅子に座って仕事をしている人のほうが、腰痛持ちは多いのです。
一見、立ち仕事で立ちっぱなしや歩きっぱなしの人のほうが、腰痛になりやすく見えますね。
しかし実は腰に負担がかかるのは、座っている姿勢なのです。
勿論重いものを持ち上げたりする仕事は別として、椅子に座っての仕事は腰への負担が非常に大きいのです。
何しろ立っていれば脚にもかかる体重が、座っていると坐骨つまりはお尻にかかります。
疲れてくると今度は背中が丸くなり、腹筋と背筋が緩んできます。
結果、腰椎や仙骨に大きく体重がかかって、腰痛を生んでしまうのです。
デスクワーカーの場合特に、仕事に夢中になってデスクに覆いかぶさったりしていくと、猫背になりますね。
猫背になったらもう、腹筋も背筋もお休み状態だということ、覚えておいて下さい。
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ドライバーたちはもっと大変
長距離のトラックドライバーやバスの運転手、またタクシーの運転手などに腰痛持ちは多いです。
滅んど全員と言っていいかもしれません。
頻繁には立ち上がれない
椅子に座って長時間そのままでいるのが、腰痛を生み出す1つの原因です。
なのでこれを避けるには、用事を作って立ち上がったり伸びをしたりが役に立ちます。
しかし職業ドライバーの場合、早々これは出来ません。
タクシードライバーの場合、近距離のお客さんを乗せる時はまだしも、中距離以上になると座ったままの姿勢が続きます。
トラックドライバーの場合、高速に乗ったりしてサービスエリアで休憩を取れればまだいいのですが、急ぎの仕事だとそうも言っていられません。
時間制限付きでひたすら運転し続けることになります。
バスの運転手もまた同じことですね。
すべてのドライバーの場合、仕事でという点で立ったり座ったりの自由が効かなくなるのです。
椅子は選べない
デスクワーカーの場合、いざとなれば仕事専用の椅子に取り替えることが出来ます。
高機能のチェアやゲームチェアです。
しかしドライバーの場合、シートを選ぶことは出来ません。
加えて何時も同じ車が配車されるわけでもありません。
そして悲しいことに、こういった車のシートというのは柔らかく、また酷使されているのでへたっていることも多いのです。
振動が腰痛を生むことも
オフィスなどでの仕事の場合、地震でもない限り揺れることはありません。
しかし車には振動がつきものです。
エンジンを掛けていれば停止状態でも振動しています。
どんなに整備されている道路でも、それなりに不規則に凸凹があるものです。
この振動が、身体に作用して腰痛を生み出すことがあるのです。
延々と振動が続けば、骨の位置もずれてしまうものです。
腰痛になって当たり前、ということになりますね。
ドライバーの腰痛は避けられないのか
ではドライバーの腰痛というのは、どうしても避けられないものなのでしょうか。
できるだけ上半身だけでも伸ばす
ドライバーのシートの場合、どうしても柔らかいので身体が沈みます。
そのせいで骨盤もずれてしまい、姿勢自体が悪くなります。
結果腰痛が起きるケースが多いのですね。
でも仕事中にそう頻繁に車外に出る事ができないという場合、上半身だけでも伸びをするようにしてください。
緩んでしまった背筋と背骨を、しっかりと伸ばすことである程度腰への負担が抑えられます。
タクシードライバーやバスドライバーならお客さんをおろした後で、トラックドライバーなら信号待ちでなど工夫してみて下さい。
背もたれから離れて伸びを、上半身だけなら10秒もあれば伸ばすことが出来ますよ。
駐車の時などにねじりを
車を駐車する時にバックミラーだけでなく実際に振り返る人は多いはずです。
こういった時にできるだけ、首だけでなくウエストから振り向くようにしてみて下さい。
つまりねじり運動をするのですね。
このねじり運動、かなり初期腰痛には効果があります。
ただ気をつけたいのは、同じ方向ばかりにねじらないことです。
同じ方向ばかりにねじっていると、身体全体にねじれが生まれてしまいます。
また腰痛がかなりひどい人の場合は、ねじり運動が危険なこともあります。
腰痛で医者通いしている場合など、担当医に相談してからにして下さい。
ドライバーが腰痛軽減のために使える道具は
しかし座っている時間が長いのは、しかも移動しながらですから辛いものです。
ここはやはり、道具の助けも借りてしまいましょう。
お尻の下に専用のシートを
腰痛クッションで検索すると、数多くの腰痛用のシートがヒットします。
腰痛予防から腰痛軽減まで様々です。
ドライバーの場合、椅子自体が非常に柔らかいシートなのが実は、腰痛の原因になっている場合があります。
お尻が沈み込んでその分、坐骨や腰椎に負担がかかっているケースです。
また沈み込むことによって骨盤の位置がずれ、それも手伝って背骨までずれ込んで、腰痛悪化していることもあります。
なのでお尻が沈み込まないようなシート、クッションを選んで下さい。
おすすめなのは、ジェル状のものとかラテックスフォームのものです。
これらは特に体圧分散機能に優れていますので、一点に体重がかかるのを防いでくれます。
座りすぎて痔の気配が、などという人にもお役立ちです。
残念ながら低反発ウレタンのシートは、こういった場合にはおすすめが出来ません。
背骨のカーブにも助けを
沈み込むのはお尻だけでなく、背中もです。
背もたれも柔らかいので、どんどん寄りかかって沈んでいきます。
運転している場合勿論、背中はしっかりと背もたれにつけておかなくてはなりません。
しかしそれが、腰痛の元になることもあるのです。
なのでここは、ランバーサポートを使用したいですね。
早い話が、ウエストの後ろ用の枕、という感じです。
ウエストの後ろ側はえぐれています。
S字カーブのエグレ部分です。
これがシートに持たれているうちに、だんだんと潰れてしまうのです。
S字カーブが崩れてしまうと、腰椎に体重が大きくかかってきます。
結果、腰痛が生まれます。
これは普通のデスクワーカーの場合、自分で気をつけて背中を丸くせず、猫背にならないように注意して仕事することが出来ないではありません。
しかしドライバーの場合それは不可能ですので、ランバーサポートでこのエグレをキープしてあげるわけです。
ランバーサポートの場合素材が自分に合ったもので構わないのですが、おすすめは高反発タイプのものですね。
しっかり背中の体重を跳ね返して、S字カーブを保ってくれます。
柔らかく受け止めてフィット感が欲しい人の場合は、低反発系の素材がおすすめです。
まとめ
職業ドライバーの場合、仕事中に腰痛がひどくなっても仕事終了まで止めることが出来ない、という過酷な仕事です。
なので小さなストレッチと、いくつかの道具で腰痛軽減していって下さい。
シートやランバーサポートについては、試用のできるお店で自分に合った、使っていて気持ちのいい素材のものを選ぶのがおすすめです。
またこの時、耐久性の高いものを購入すると、長く相棒として付き合っていけますよ。