繰り返すギックリ腰を止めるには?→不意に中腰にならないこと!腰痛コルセットは腹筋代わりだった!

腰痛用骨盤ベルト

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ギクっ!

という嫌な痛み・・・ギックリ腰を繰り返していた。

まだ若く20代前半の冬だった。

世間では「アムラー」なる社会現象を生み出した安室奈美恵さんが、ストレッチブーツを履いてこの冬の大流行ファッションとなった。

勿論ファッションに関心のあった当時の私はストレッチブーツを早速ゲットし、通勤にも、オフの日にも毎日のように履いていた。

ところがこのブーツ。

ストレッチ性に優れている生地ではあるものの、ファスナーも付いておらず、とにかく脱ぎにくい。

おまけに厚底。

家に帰っても玄関で片足ずつ、足を顔の近くまで持ち上げヨガのような姿勢でブーツを引っこ抜くのだ。

その途中で腰にギクっ!

何度も何度もギックリ腰を繰り返した私は、仕事の休み時間に整形外科に通うようになった。

そこでコルセットを勧められたのが、私と腰痛コルセットとの出会いである。



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使用感

腰痛コルセットを整形外科で買って帰ると、私は一気にお年寄りになった気がしてちょっと沈んだ。

マジックテープの幅がやけに広く、下着売り場で買うようなガードルとセットのボディスーツのようなコルセットとも全然違う。

何白地で厚手で色気も素っ気もないのだ。

いざ装着してみると、巻き方が悪いのか、丁度仙骨のあたりに当たって痛い。

何度か付け直しをした。

その上に服を着てみると、ボコボコと中から盛り上がってコルセットの形がくっきり。

若かった私は、こんなのいやだなと思いつつ、職場では制服に着替えるからベストの中だと目立たないかな、と自分に言い聞かせる。

慣れないコルセット、正しく装着すると、少しは腰もいいように思えた。



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装着後の状況

コルセットの装着には慣れてきたが、例のストレッチブーツは気に入っていたので履き続けていた。

そして、脱ぐときに結構な確率で「ギクッ!」を招いていた。

コルセットをしててもギックリ腰になります、と病院で話したが、ギックリ腰になるような行動、体勢をしていないかと言われた。

そこで、ブーツの脱ぎ履きのことを話し実演してみると、脱ぐときは座ってやった方がいいねと言われた。

だが、靴を脱ぐ場所に椅子などあるわけもなく、床に座ってまでブーツを脱ぐのは「面倒」で、立ったまま結局ギックリ腰を繰り返す行動を続けた。

冬から春、夏へ

ストレッチブーツを履き続けた冬が終わり、私はコルセットをを平日はつけ、オフの日はおしゃれ優先でコルセットは付けずにいた。

整形外科にはコンスタントに通い、牽引療法を続けていた。

腰回りに筋肉を付け腹筋も強化すると、自前のコルセットになる、と聞き、区営のスイミングにも行くようになった。

夏になると依然アムラーファッション人気は健在で、私もやはり流行りに乗って厚底のサンダルを買った。

友達も同じようなサンダルをみんな履いていた。

遊びに出かけて歩いていると、必ず足首をグキっと折ってよろめいたり転んだりしていた。

(友達はそれで捻挫して病院通いになった。)私は、腰の痛み忘れるほど、週末は遊びに楽しんでいた。

ある日突然、歩けなくなる・・・!?

夏も終わり、秋の中ば、私はまだブーツは履かずにパンプスやスニーカーで過ごしていた。

整形外科にはぼちぼちと通い、腰からお尻のほうをつたって足の先にまで走る痛みが気になっていた。

仕事をしていても、お尻を伝ってズキズキじくじくと痛む。

「坐骨神経痛の症状ですね。」と先生に言われたが、よく分からないので、本屋で腰痛のメカニズムや改善方法など読んでみた。

骨の名前や番号、聞きなれない言葉オンパレードで少し怖くなったが、コルセットで安心していたのと、無茶な行動、体勢に気をつければ大丈夫だろうと思い込ませていた。

ところがある日ー。

朝起きたら、足も腰も痛いなんてもんじゃない。

右下半身の神経すべてが、今まで経験したことのない痛みとなって襲ってきた。

痛すぎて、立てない。

電話して彼氏を読んで来てもらい、肩を貸してもらうが右足を着こうにも激痛で、ベッドに転がり込んでしまった。

寝てる間に何があったというのだろう。

暫くの間、痛みに悶絶し、疼痛時の薬をようやく飲み、彼氏の肩を借り、タクシーで病院に駆け付けた。

入院して経過を見ます、との事。

そのまま私は突然の痛みから解放されることなく、入院となった。

入院中

突然の入院。

痛みは続き、検査も毎日やっていたが、なかなか先の事が決まらない。

治療するのか手術するのか、一体それがいつ決まるのか。

痛みにくじけそうになりながら、先生からの話を待っていた。

腰というのは簡単にメスを入れないんですよ、という話があり、それから、痛みどめを飲みながら、牽引などまた外来でやっていたような治療が始まった。

だが。

痛いものは痛い。

何しろ歩けない痛みなので移動は院内すべて車いすなのである。

それどころか、4人部屋の中にあるトイレに歩くこともペーパーでお尻を一人で拭くこともできず、母や姉に手伝ってもらって何とか過ごしていた。

有り難かった。

とにかく痛いまま一ヶ月経ち、腰椎ヘルニアとの事で手術することになった。

手術、術後

椎間板とはやわらかく細かい軟骨が集まって出来ているクッションのようなもので、腰の骨と骨の間にあるものらしい。

手術は全身麻酔で、私は気づいたらベッドに戻っていた。

意識も戻り、足の痛みが弱くなっていることに気付いた。

脅威に感じたのは、術後二日後には歩行器を使って歩くようになれたことだ。

あの、一ヶ月も、一人で歩くことも出来ず痛みどめを飲んでも全く痛みから解放されず苦しんでいた日々は一体なんだったのだろうか。

先生がおっしゃるには、私のヘルニアは身体の右側に飛び出していたらしく、そこには沢山の神経が通っている場所で、右のお尻から太もも、膝から右足の親指に伝って通っている一本の神経系路を思いっきり圧迫していたらしい。

なので今回その飛び出した椎間板(ヘルニア)を神経に触らないように上手に切除してくれたのだ。

それを切除したことで、こんなにも早く痛みから逃れて普通に歩けるようになるとは。

「腰は簡単にはメスを入れないと言ったけど、いざ切ってみたら、これはもっと早く手術してあげなくちゃいけない状態だったね。

ちょっと待たせちゃってごめんなさいね。」と術後先生に言われた。

私としては、手術をどうしてすぐ出来ないんだろう、痛み止めも効かないし明らかに治療で治るレベルではない!

と思っていたんだが、先生に大人しくしたがって一ヶ月ベッドで苦しんでいたので、なんだか脱力感でいっぱいだった。

とにかく手術が成功して良かった。

腰の手術は失敗例もあるから、と外部より聞きはさんでいたので少し不安もあったのだ。

術後の腰痛コルセット

手術が終わるとすぐに、装具メーカーの業者の人が私のベッドまで来た。

術後の人用のコルセットを型どりして作ります、との話があった。

そんなものがあるのか、と市販のS~Lサイズというコルセットしか知らない私は驚いた。

石膏のようなもので私の胴体を型どってもらうと、後日、出来上がりのコルセットを持って来てくれた。

装着の仕方を教えてもらい、結構丈の長いコルセットをその日からすることになった。

オーダーメイドのコルセット装着感

自分の体形にぴったりと合っているせいか、今までの幅広マジックテープのコルセットと違い、苦しさや圧迫感がない。

そして粘着する部分が鍵状になっていて、輪っかを通して戻してマジックテープを付けるため、はがれる(外れる)心配がない。

従来の市販品だと、きつめに装着していると食事後やお腹に力を入れると、バリバリッと大きな音を立てて外れてしまうことがあったので、この点はかなりいいと思った。

そして骨のように縦に6本ほど入っている軸が、きちっと腰椎および腰回りを守ってくれているので、腹筋の代わりに重宝した。

このコルセットは自信を持っておすすめ出来る。

まとめ

腰を痛めない限り知る由もなかったこの腰痛コルセットだが、実際に市販品の使用と、術後用のオーダーメイドコルセットと、どちらも1年ぐらいずつはお世話になった。

寝ているときは無意識の寝返りで痛みが走ったりしたが、コルセットをするとひねられないのでだいぶ良かった気がする。

腰を悪くする原因が分かった今は、コルセットなしで、自前の腹筋をコルセット代わりに過ごせている。

あの時お世話になったコルセット…体型が変わってしまい、使うことはもう出来ないが、闘病仲間として頑張ってくれたな…と時々タンスの中のコルセットを眺めている。






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