その肩こりはまくらが原因だった!? 正しいまくら選びの3つの秘訣とは
「なんだか肩こりがつらいなあ………」あなたは、そんな風に感じたことはありますか?
誰もが一度は肩こりに悩まされるもの。
日々の仕事や生活に追われていると、つい肩こりが気になって、ストレッチやサプリメントを試してみたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな時はぜひ、「まくら」を見直してみましょう。
まくらを変えるだけで、肩こりの症状がスッキリ改善するかもしれません。
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そもそも、まくらと肩こりって関係あるの?
では、まくらと肩こりはどのように関係しているのでしょうか?
肩こりは日々の仕事や加齢による影響、普段の姿勢など様々なものが原因になりますが、そのなかでも意外と見落としがちなのが「睡眠時の姿勢」。
眠ってもなんだか疲れが取れないなぁと思ったり、朝から首や頭が重かったりするときは、いま使っているまくらが自分の身体にフィットしていない可能性があります。
「肩こり」と聞くと、つい肩そのものに負荷がかかっているように聞こえますが、実は肩こりは首周りの神経が圧迫されたり刺激を受けたりして、その首周辺の筋肉が緊張することによって引き起こされることが多いそうです。
日中、立っている時や座っている時には気付かなくても、眠っている間に自分の首に大きな負担をかけてしまっていたら、誰でも肩こりになってしまう可能性があります。
「仕事が大変だから……」「自分はもうこの年齢だから……」そんな風に勝手に思い込んでいると、症状が重症化して、手足にしびれが出てきてしまったり、最悪の場合は病院に通わなくてはなりません。
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1.まずはまくらの高さをチェックしましょう
では、まずは自分の使っているまくらの高さを確かめてみましょう。
テレビやインターネットではよく「低反発まくらがいい!」なんて、一つのまくらが誰にでも合うような宣伝がされていますが、衣服のサイズが人それぞれなのと同じように、まくらにも人それぞれに合った高さがあります。
具体的には、「高すぎても低すぎても」いけません。
もっと言ってしまえば、身長や顔のサイズ、筋肉や脂肪のつき方などは人それぞれなので、低くめのまくらがぴったり合う人もいれば、高めのまくらがしっくり来る人もいます。
「じゃあどうやって選べばいいんだろう…?」そんな風に迷ったら、まずは現在使っているまくらの上に、バスタオルなどを使って高さを足してみたり、逆に一度まくらを外して、重ねたバスタオルの上に頭を置いてみたりして、一晩眠って過ごしてみるのが簡単な方法です。
特に、肩こりだけではなく、眠っている間にいびきに悩んでいたりする人や、寝つきが悪かったり、夜に何度も寝返りを打ってしまう人は、たったこれだけで、それらの症状が改善してしまうこともあるのです。
万人におすすめのまくら、というのは存在しません。
有名ブランドだからいいだとか、何年も同じまくらを使ってきたから、といったように自分で勝手に思い込んだりせずに、まずは色んな高さのまくらを試してみて、自分にぴったりのまくらを探していきましょう。
2.まくらの素材の選び方
自分にピッタリの高さのまくらを見つけたとしても、その素材選びにも悩んでしまうもの。
前の項でも書いたように、バスタオルを重ねてまくらの代わりにする方法もありますが、バスタオルだと眠っている間に形が崩れてしまいますし、繊維によっては肌ざわりが気になって、逆に眠りづらくなってしまうこともあります。
まくらの素材にもたくさんの種類があるので、自分で手に取って確かめてみるのがベストでしょう。
ここでは代表的な5つの素材をご紹介します。
低反発ウレタンフォーム
一時期、日本で爆発的なブームを起こした低反発まくら。
今でも多くの愛用者に支持されていて、このまくらを使っている方も多いかもしれません。
最も有名なものでは、NASAの公式認定を受けているテンピュール枕があげられます。
クッション性が高く、自分の頭の形に沿って沈み込んでくれるので、一度使用するとやみつきになってしまう人も多いようです。
ネットショップなどでも数多く見かけますが、同じ低反発のウレタンフォームを謳っていても、その触り心地やクッション性は異なります。
可能なら、実際にまくらを手に取れるお店で選ぶのが良いかもしれません。
羽毛
旅先や出張先のホテルなどでもお馴染みのふかふかの羽毛素材のまくら。
なんといってもやわらかく、空気を含んでいるので、ウレタンフォームとは違ったやわからさ、温もりを感じることができます。
吸湿性や放熱性にも富んでいるので、夏でも快適に使う事ができます。
ただし、羽毛独特のにおいや、羽毛アレルギーを持っている人の場合は使用に注意が必要なので、使う前には自分の体質に合っているか確認してみましょう。
そばがら
日本でも昔から支持されている、そばがら素材のまくら。
なんといってもその「安定感」が人気の理由のようです。
羽毛のような空気感のあるやわらかさはありませんが、その代わり首や頭をしっかりと支えてくれるので、特に寝相が気になる人は、そばがらのまくらを使うことで睡眠時の姿勢が安定することも。
吸湿性も高く、まくらによっては中のそばがらの量を調整することで、自分好みの高さにすることができるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
一方で、そばアレルギーを持っている場合は、羽毛同様に注意が必要です。
パイプ
プラスチック製のパイプを素材としている枕。
メーカーによって、中身のパイプも様々な加工がされており、その硬さや質感もバリエーション豊かなのが大きな特徴です。
安定性が高く、素材の流動性もあるので、比較的好みの高さや形で使用できます。
デメリットとしては、人工素材の為、吸湿性がそばがらなどに比べて低かったり、枕が動く時に中の素材の音が気になってしまう人もいるようです。
ラテックス
天然ゴム素材で作られた高反発のまくら。
手ざわりが柔らかいのに対して、頭の重さをしっかりと支え、寝ている間もへたらずにホールドしてくれるので安心感があります。
低反発のウレタンフォームはやわらかすぎるけれど、パイプ素材のまくらはは肌触りが硬くて気になってしまう……そんな風に感じる方にはぴったりの素材かもしれません。
中の素材に通気孔が空いているタイプのまくらもあるので、カバーを洗濯していれば、比較的へたりにくく、素材の抗菌性も高いです。
一つだけ注意するとすれば、ゴム素材なので、特有のにおいを感じるのと、もしゴムのアレルギーを持っているのであれば使用が難しいというところでしょうか。
3.まくら交換の目安とは
まくらの交換の目安は、素材によって異なります。
天然素材のそばがらであれば1年程度で交換することをおすすめしますし、人工素材のパイプまくらであれば、2~3年は持つことも。
ただし、どんな素材のまくらであってもメーカーによって耐用年数は異なるので、使用してみて「枕がへたってきたな」「吸湿性が悪くなったな」、そんな風に感じたら交換してみる、といったように、自分の使い方に合わせてまくらを交換するのが良いでしょう。
まとめ
一口にまくらといっても、自分にあう高さや素材は人それぞれ。
自分に合わないまくらを使っていると、それが原因で肩こりが起こることもあるのです。
まくらの高さや素材を変えるだけで、眠っている間の姿勢が改善されて、肩こりや体の不調がスッキリするかもしれませんね。
まずは今夜寝る前に、自分の使っているまくらが合っているか、もういちど考えてみるのはいかがでしょうか?