まくらは毎日の健康を握るカギ! 自分に合ったまくらを選ぶ秘訣とは?
わたしたちの毎日の睡眠に欠かせない、まくら。
何気なく使っていますが、まくらがわたしたちの健康に及ぼす影響は本当に侮れないんです。
どんなまくらを選ぶかで毎日の健康状態が変わってくると言っても過言ではないんですよ。
そんな大切なまくら選びで失敗しないために、自分の体や好みに合ったまくら選びの秘訣をお伝えします。
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まくらの役割とは?
まくらの役割ってご存じですか?
実は、睡眠中に頭を乗せるためのものではないんです。
まくらは、首のカーブと敷き布団との隙間を埋めるという役割を果たしているのです。
つまり体に負担がかからないように首を支えてくれるのです。
まくらが無い状態で寝るとどうなるでしょうか?
頭が心臓部より下がってしまい、頭に血液が溜まって、顔がむくんだりや眠りが浅くなってしまいます。
まくらは毎日の体の健康にとって大きな役割を果たしてくれているんですね。
しかし、自分に合わないまくらを選んでしまうと、逆に健康に悪影響を及ぼしてしまうんです。
まくら選びは非常に重要ですので、種類や特徴を知って、自分に合うまくらを見つけましょう。
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まくらにはどんな種類があるの?
まず、質の良いまくらの条件と言われるものはこちらです。
・寝ている間にかく汗を吸ってくれる吸湿性があること
・水分や熱を逃がしてくれる放湿性と通気性があること
・すぐにヘタらず寿命が長いこと
・形状が崩れにくいこと
・使用感が安定していること
・変な臭いがしないこと
・手入れが簡単である
ことこうした条件すべてを満たす種類のまくらは存在しません。
ですから、自分が求めるものに近い種類のまくらを選びましょう。
低反発ウレタン
マシュマロのような柔らかいスポンジ状の素材です。
頭を置いたとき、ゆっくりと沈み、ゆっくり戻るので、寝心地が心地よく、一番人気の素材です。
もともとはスペースシャトルに乗る宇宙飛行士のために開発されたものです。
パイプ
通気性が良く虫がわく心配がありません。
長い間使ってもヘタれたりつぶれたりしにくく長持ちします。
水洗いも可能で、まくらを清潔な状態に保つことができますよ。
羽根
高級まくらに使われることが多い素材です。
柔らかく、通気性の良い枕です。
夏は涼しく、冬は暖かく感じることができます。
水洗いはできないので要注意です。
そばがら
硬めのまくらで、通気性や吸湿性にも優れています。
水洗いはできません。
天然のそばがらを使用したまくらの場合、湿気により虫が沸いてしまうこともありますので、定期的に干しましょう。
つぶれやすいですが、復元力も高く、長い間使用することができます。
ポリエステル
綿のようなふわふわした素材を使っているため、頭が沈み込むような感覚があります。
長期間使うと綿の弾力がだんだん失われて枕が薄くなってゆきます。
水洗いはできません。
ビーズ
独特の柔らかくてなめらかな触り心地があります。
流動性が高く、安定しないというデメリットもあります。
まくらにはどんな形があるの?
標準タイプ
一般的な長方形のタイプのまくらです。
素材をそのまま長方形の袋に詰め込んだタイプなので、中心部にボリュームがあります。
ほとんどのまくらがこの形ですね。
ドーナツタイプ
中央部分がくぼんだドーナツ型の形です。
くぼみの部分に頭がおさまり、首や肩に安定感を与えてくれます。
波状タイプ
まくらを横から見ると波のような形になっています。
低反発まくらによく見られる形で、首の角度をしっかり安定させてくれます。
波が高い側が首のほうになります。
ハート型タイプ
ハート型の丸みを帯びた形。
首のところのボリュームが抑えられているので、首への負担を最小限に抑えることができて人気です。
低反発まくらに多く見られる形です。
自分に合うまくらを見つけよう
硬さ
人気の傾向としては、男性は硬めのまくらを、女性は柔らかめのまくらを好むようです。
硬いまくらがお好きな方は、パイプ、そばがら素材、柔らかめのまくらが好きな方は、わた、羽根、低反発ウレタン素材などがおすすめになります。
まくらの硬さは頭を支える上で大切な要素です。
眠っている間にまくらの中身の素材が動いたり、柔らかすぎて頭の形が残ったりするものは良くないでしょう。
頭がしっかり安定するまくらを選べば、寝返りがとても楽になります。
高さ
まくら選びにおいて最も大切なものは、高さです。
まくらの高さで、眠っている時の首の角度が決まってしまうのです。
自分に合った高さのまくらで眠ると、首の筋肉が緊張せず、頭の重さから完全に解放され、全身がリラックスした状態で眠ることができます。
また、首の神経を圧迫せず、呼吸も楽にできます。
楽に寝返りを打つことができる高さが理想的と言えます。
人間がリラックスして立っているとき、顔の角度は約5度になっています。
眠っている間も同じように約5度に保てる枕がちょうど良い高さのまくらと言えます。
大きさ
寝返りしても頭が落ちずに、肩先までしっかり支えてくれるサイズは、横幅60センチ以上、奥行き40センチ以上です。
理想的なのは頭3個分の大きさのまくらと言われています。
寝ている際に左右に動いても十分余裕があるまくらを選ぶとよいでしょう。
寝返りのしやすさ
寝返りをすることによって人は体内の血液やリンパ液、関節液などの流れを良くして、体温を調節しています。
寝返りは疲労回復に欠かせない効果なのです。
寝返りが打てないと、疲労物質が溜まり、コリや痛みの原因となります。
最も寝返りがしやすいのはやはりフラットなまくらです。
NGなまくらって?
柔らかすぎるまくら
柔らかすぎるものは首筋の筋肉に大きく負担がかかるので良くありません。
頭が深く沈んでしまってあごが上がってしまう体勢になってしまったりして頭が安定しません。
また寝返りを打つ際に、首が捻れるような不自然な動きになることもあると言われています。
硬すぎるまくら
硬すぎるまくらを使うことによって、頭とまくらが接している部分が後頭部の一点のみになってしまうことがあります。
つまり首や頭の付け根が支えられていない状態です。
そうなると、首から肩の筋肉が緊張してしまい、良くないとされています。
高すぎるまくら
高すぎるまくらは首から肩の血行が悪くなり、肩コリや首のコリを引き起こします。
また、あごがつまり軌道が狭くなってしまうこともあるので、いびきの原因になる可能性もあるのです。
また、顎が引けてしまい首にシワが出来やすくなってしまいます。
低すぎるまくら
低すぎるまくらはあごがあがってしまい、首が不安定になってしまうので筋肉が緊張し、肩コリの原因になることがあると言われています。
また頭が低くなることで血液の流れが頭部に行きやすくなり、睡眠が浅くなることもあります。
頭や顔の血液の循環が悪くなり、朝に顔がむくみやすくなり頭痛の原因にもなります。
寝返りを打ちにくいまくら
寝返りを妨げるような形のまくらは、体や筋肉に緊張や負担を与えてしまいます。
起きた時に体のダルさや首や肩のコリ、手のしびれ、頭や腰の痛みなどの症状がある方は、こうしたまくらを使っているのかもしれません。
自分で作るタオルまくらって?
なかなか自分に合ったまくらが見つからないと悩む方におすすめなのが、ご家庭で簡単に作れて、なおかついろいろな調整ができるタオルまくらです。
お金をかけずに、必ず自分の体に合ったオーダーメイドの高さのまくらが作れますよ。
外出先や旅行先のホテルなどでまくらが合わない時も、ホテルのタオルだけでも即席で自分に合ったまくらを作ることができるのでおすすめです。
必要なもの
大きめのバスタオル
フェイスタオル(高さ調節用)
作り方
大きめのバスタオルを用意して、長い辺同士をくっつけるように二つ折りにします。
その後、Z状に折りたたんでいき、高さを作ります。
横向きに寝て鏡で確認しながら、顔の中心から身体にかけて一直線になる高さになればOKです。
高さが合わないとき、フェイスタオルを加えて調節しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
まくらはとても大切な役割を果たしています。
自分に合ったまくらを選ぶことは、健康な毎日を送るために非常に重要なんですね。
今使っていらっしゃるまくらは、本当にあなたに合ったものですか?
もしそうでないならぜひ見直して、より良いまくらを選んでくださいね。
きっと、疲れがしっかり取れてさわやかな朝を迎えることができる、そんな上質な睡眠を手に入れることができますよ。