どっちを使えば良いの?骨盤ベルトとコルセットの違いって何?
腰が痛い時につけるようなアイテムには、コルセットと骨盤ベルトがあげられます。
ただそうして骨盤ベルトとコルセットという2種類のアイテムがあると、自分はどちらをつければ良いのかと迷ってしまうでしょう。
実際コルセットと骨盤ベルトはなにが違うのかわかりますでしょうか?
それが分からないとどちらをつけるべきかも分からないでしょう。
そこでここでは、その違いについて紹介していきます。
骨盤ベルトは骨盤を矯正するもの
骨盤ベルトとコルセットの違いを理解していくためには、そもそもそれぞれどういうものなのかということを知らないとなりません。
まずは骨盤ベルトです。
骨盤ベルトというのは、その名の通り骨盤につけるベルトのようなものです。
ではなぜ骨盤にベルトをつけるのでしょうか?
それは、骨盤をサポートするためではありません。
そうではなく、骨盤を矯正するためにつけるものなのです。
歪みや開きをなおしていく
骨盤ベルトを骨盤のあたりに巻くことによって、骨盤はギュッと押さえつけられることになります。
骨盤はそうしてギュッと押さえつけられていけば、元々の位置に戻っていきます。
そうして開いてしまった骨盤や、歪んでしまった骨盤をなおしていこうというのが、骨盤ベルトなのです。
足がゆがんだり、腰痛が起こったりする
骨盤が開いたり、骨盤がゆがんだりするとどんな問題がおこるのでしょうか?
それはなんとなく身体にとって良くないことは分かるでしょうが、具体的にどうなるのかは意外と分からないものです。
骨盤がゆがむと、まず足がゆがんでいったります。
足の長さが変わってきたり、O脚になったりするでしょう。
それは、やはりいささか問題です。
さらにそれにともなって顔なども歪んでいってしまう可能性があります。
下半身ならまだしも、上半身まで歪んでしまうというのはダメージが大きいのではないでしょうか?
身体全体がゆがむことで、腰にかかる負担も増えていき、腰痛がおこる可能性も高いです。
また、骨盤が開くと、内臓が下に下がっていってしまいます。
そうするとぽっこりお腹になったりするでしょう。
そしてそれは、内臓なのでなかなか治ることはありません。
つまり、何をしても太って見えるようになるのです。
それも避けたいと考える人が多いのではないでしょうか?
だから、骨盤を矯正するというのはすごく大切なのです。
コルセットは腰をサポートする
では、逆にコルセットとはどのようなものなのでしょうか?
コルセットはすごくわかりやすいです。
コルセットは、腰にあまり負担がかからないように、腰をサポートするものだと言えます。
しっかりと腰全体に巻きつけて腰を固定します。
なぜ固定するのかと言うと、固定することで、腰にとって一番負担が少ない姿勢をキープするためです。
腰にとって一番負担が少ない姿勢とは、腰がキレイなS字になっている時です。
コルセットでまっすぐ上に固定してあげると、綺麗なS字になるのです。
それがコルセットの役割です。
姿勢が崩れると腰が痛くなる
コルセットなどでサポートしてあげないと姿勢が悪くなってしまうという人は、今の時代すごくたくさんいます。
たとえば、デスクワークの人です。
デスクワークの人は、一日中座っている事になるでしょう。
一日中座っているとどうしても人は前のめりになったりしてしまいます。
すると、それが癖になり、どんどん猫背になっていくのです。
でも、猫背になると、本来逃がせるはずの体重の重さを逃がすことができなくなり、腰にすごく負担がかかります。
そうして腰痛がおこっていくのです。
もしコルセットがあれば、前のめりになろうとしてもそれができなくなるので、腰痛は楽になるでしょう。
つける位置が違う
骨盤ベルトコルセットのそもそもの目的についてはなんとなく違いがわかったでしょう。
そういう違いがあるのですから、この二つは当然、つける位置も違うという事になります。
骨盤ベルトは、骨盤を矯正するためのものなのですから、骨盤にかかるようにつけないとなりません。
対してコルセットは、腰を支える為の物なのですから、腰にかかるようにつけないとなりません。
つまり、コルセットの方が上につけて、骨盤ベルトの方が下につけるということになります。
ということは、痛みの位置によっても、どっちをつけるべきかがなんとなく分かると言えるでしょう。
腰の上の方ならコルセット
腰の上の方が痛いのであればコルセットの方が合っていると言えるでしょう。
腰の上の方が痛い時に骨盤ベルトをつけても、そのあたりを締めることはないので、直截的に楽になるということはありません。
もちろん骨盤のゆがみが原因でそのあたりが痛くなっているという可能性もありますが、その可能性はあまり高くはありませんし、あまりサポート力があるわけではないので、そのタイミングでつけても意味がないと言えるでしょう。
そういう時にはコルセットをつけていってください。
骨盤付近が痛い時には骨盤ベルト
では逆に骨盤ベルトはどんなところが痛い時につけるべきなのでしょうか?
骨盤ベルトは、骨盤付近が痛い時につけるのがおすすめです。
骨盤付近であれば、骨盤を矯正する時に一緒に締めていくことが出来るので、痛みを和らげることが出来るでしょう。
だから低い位置がイタい時には骨盤ベルトが良いです。
動きの制限度合いが違う
コルセットと骨盤ベルトでは、動きの制限度合いも違うと言えます。
コルセットは、腰をしっかりと覆ってしまうものなので、動きはかなり制限されると言えるでしょう。
対して骨盤ベルトは骨盤のあたりにつけるものなので、動きを制限されることはまずありません。
もちろん多少の動きづらさは感じるでしょうが、それはそこまで大きいものではないはずです。
だから、動けないということはないはずです。
動く際のサポートにコルセットを使うというのもあり
逆に考えると、腰が痛い時けど動かないとならない時には、その動きのサポートとしてコルセットをつけるのはアリでしょう。
動きが制限されるわけですから、腰が痛むような無理な動きは出来なくなります。
そういう動きができないのですから、うっかりそういう動きをしてしまうということがなくなるのです。
骨盤ベルトをしているだけでは、問題なく動けてしまうので、うっかり腰に悪い姿勢で何かをしてしまう事はあります。
すると腰痛がひどい時にはかなりの痛みを感じてしまうでしょう。
コルセットであればそうした痛みを防ぐことが出来るのです。
骨盤ベルトメインの人はコルセットを持つのもアリ
もし普段骨盤ベルトを使っている、あるいはこれから骨盤ベルトに頼ろうと思っているのであれば、あわせてコルセットを持つのもアリでしょう。
上記のように、いざ動かないとならない時のサポートに使えるわけですから。
腰が痛くても動かないとならない時というのは、意外とたくさんあるものです。
逆にコルセットメインの人は、骨盤ベルトはあまり必要ないでしょう。
コルセットをしている人が骨盤を矯正してもあまり意味がない事も多いですし、持っていても仕方がないでしょう。
まとめ
骨盤ベルトコルセットの違いについては、しっかりと理解できましたでしょうか?
骨盤ベルトを使うべき人がコルセットを使うのは、場合によっては意味がありますが、逆はあまり意味がない事も多いので、しっかりと違いを理解して、自分にあった腰痛対策アイテムを使っていってください。
そして、的確に腰痛を改善していきましょう。