入浴剤を使うことで得られるメリットと効果を高める方法まとめ
寒い季節はゆっくり入浴して、身体も心も温めたいものです。
そこで活躍するのが入浴剤です。
入浴剤には、身体を芯から温めて疲労回復を促す他にも、心をリラックスさせるなどのたくさんのメリットがあります。
そこで、入浴剤を使うことで得られるメリットを、効果を高める方法とともに紹介していきます。
入浴剤を使って寒い冬を元気に過ごしましょう。
入浴剤ってそもそも何でできてるの?
入浴剤は使っているけど、どんな成分でできているかを考えたことのある人は少ないでしょう。
入浴剤の成分は厚生労働省の許可を得ているものが使われているため、主に6種類の成分が使用されています。
それでは、種類と使用する目的を見ていきましょう。
無機塩類
炭酸ナトリウムや炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムに相当する成分をまとめて無機塩類と呼びます。
主に、入浴による温熱効果を高める目的で含まれている成分です。
他には、湯の洗浄効果を高めたり、湯を柔らかくする働きもあります。
生薬類
甘草やヨモギ、ハッカ草やショウブなどの食物由来の成分をまとめて生薬類と呼びます。
医薬品としても使われる生薬類には、血行を促進して新陳代謝を高める効果や、身体を温めて発汗を促す作用、抗菌や抗酸化作用の効果もあるので、多くの入浴剤に使用されている成分です。
酵素類
蛋白質分解酵素やパパイン、パンクレアチンなどをまとめて酵素類と呼びます。
皮膚を洗浄する効果があるため、美肌効果が高い入浴剤に含まれる成分です。
古い角質を分解してくれるので、肌がツルツルになります。
有機酸類
リンゴ酸やクエン酸、乳酸をまとめて有機酸類と呼びます。
重曹や有機酸と反応することで、血行を促進する炭酸ガスを発生させる効果があります。
身体を温めるために重要な成分です。
保湿剤
大豆油やグリセリン、オリーブ湯やはちみつなどをまとめて保存剤と呼びます。
ほとんどの入浴剤に使用されている成分で、入浴後の肌荒れを防いだり、皮膚を保湿する効果があります。
入浴時にはどうしても身体の水分が失われてしまうため、乾燥肌にならぬように肌を守る重要な成分です。
着色剤
リボフラビンやカロチン、色素などをまとめて着色剤と呼びます。
身体に直接的な効果はありませんが、湯の色を楽しむためや心をリラックスさせる効果があります。
入浴剤を使うことで得られるメリット
入浴剤は多くの人に愛されるリラックスグッズのひとつです。
たくさんのメリットがあるからこそ、長年愛用者が絶たないのです。
では、どんなメリットがあるのでしょうか。
血行促進
入浴時は温かい湯に浸かるだけでも身体が温まり血行が良くなります。
しかし、入浴剤を入れることでさらに血行促進を促すことができるのです。
理由は炭酸ガスです。
炭酸ガス(二酸化炭素)は体内に入り込む性質があるため、その分、酸素との比率を身体が保とうと皮膚呼吸が増すので毛細血管が広がって血の流れが良くなります。
その結果、血行促進が促されるのです。
疲労回復
血行促進が促される入浴剤は、老廃物も同時に排出する効果があります。
老廃物が溜まった身体は疲れが取れにくい上に、溜まりやすいのです。
いらない老廃物を汗として発汗することで、疲れも取れて、体内が綺麗に洗浄されます。
よって、疲労回復に効果的なのです。
リラックス効果
入浴剤には、いろいろな匂いや色のタイプがあります。
身体を温めながら、良い香りと綺麗な色湯に包まれることで身体と心をリラックスさせることができます。
入浴時にリラックスできることで、その後の睡眠にも大きく影響してくるので深い睡眠を促すこともできます。
美肌効果
入浴剤に含まれる酸素類や保湿剤によって、美肌効果を得ることもできます。
特に、冬は乾燥しやすい季節です。
温まって毛穴が開いている状態は、美肌成分も吸収しやすい状態となっています。
1日の疲れた肌をリセットするため効果的です。
肩こりや筋肉疲労回復
血行が良くなるとゆうことは、詰まっていたリンパの流れを促す効果もあります。
リンパの流れが悪くなると、肩こりや筋肉硬直などの原因となってしまいます。
入浴剤を入れて血行促進をすることで、固まっていた筋肉がほぐれるので、肩こりや筋肉疲労を回復する効果も期待できるのです。
効果を高める方法
入浴剤を使うだけでも十分な効果を得ることはできます。
しかし、一工夫するだけで、さらに入浴剤の持つ効果を高めることができるのです。
そのポイントを紹介します。
気分によってタイプを使い分ける
入浴剤は、何百ともなるたくさんの種類が販売されています。
毎日同じタイプを使うよりは、その日の気分によって使い分けることで、心も身体もさらにリラックスさせることができます。
気持ちを落ち着かせてリラックスモードに切り替えたいときは森林系の香りのするタイプがおすすめです。
一方、リフレッシュを求めているときは柑橘系の香りのするタイプを選んでみましょう。
また、お肌に潤いを与えたいときは酵素類・保湿剤配合タイプ、身体を温めて疲労回復を求めているときは無機塩類・有機酸類・生薬類タイプがおすすめです。
温度にも気を配る
発汗作用を求めるあまり、熱いお湯に浸かる人も多いです。
しかし、適温は39度程度のぬるま湯です。
高温の湯は、身体の水分を必要以上に排出させてしまうので乾燥肌の原因ともなります。
また、高温の湯はのぼせの原因ともなってしまいます。
ゆっくり入浴することが最低条件となるので、温度には注意しましょう。
入浴時間は20分以下
入浴剤でリラックスした状態は、つい長湯をしてしまいがちです。
しかし、入浴後の効果を維持するためには、入浴時間は最高でも20分までです。
血行がよくなり新陳代謝が上がっている状態は、少なからず身体に負担がかかっている状態です。
そのため、長湯は逆に疲労を溜めてしまう場合もあるのです。
就寝の1〜2時間前までに済ませる
入浴を楽しんだ後、すぐにお布団に入りたいと思うのが本来の心理です。
しかし、身体が温まっているときは、就寝モードに入りにくい状態なのです。
身体が温まり、体温が下がってきた状態が良い睡眠を得られるタイミングとなります。
入浴剤の効果を無駄にしないためにも、できれば就寝の1〜2時間前までには入浴を済ませておきましょう。
入浴剤を使う際の注意点
身体にとって良いことばかりの入浴剤ですが、使用を控えた方が良い場合もあります。
まずは、アレルギーなどの症状がある人です。
皮膚に刺激を与える入浴剤もあるので、使用の際はかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
また、妊娠中の人は、発汗作用のある生薬類配合タイプは避けましょう。
もちろん、赤ちゃんと入る時も、入浴剤は避けるべきです。
また、一部の入浴剤には、温泉と同じ硫黄を含むタイプもあります。
風呂釜を傷める場合もあるため、硫黄入り入浴剤の使用時には細心の注意と使用後の風呂釜ケアをおこないましょう。
入浴剤を入れた後の追い炊きも避けるべきといえます。
まとめ
入浴剤は日々の疲れを癒したり、血行促進による健康維持にも効果的です。
発汗作用によりデトックス効果も期待できるのでダイエット中にも大活躍するアイテムです。
種類も豊富なので、自分の求めている効能のあるタイプを選びましょう。
そして、使用する際は記載のある注意事項を守り、正しい方法にてリラックスタイムを楽しみましょう。