まくらのお手入れどうしていますか? 素材別お手入れ方法まとめ
まくらって毎日使うし長時間頭を乗せているものなので、定期的にお手入れがしなければなりません。
でもまくらのお手入れの仕方は、素材によっては水洗いNGなものもあるんですよ。
つい先日我が家でも低反発のまくらを洗濯して、やたらと膨らんでしまい乾くまでに相当時間がかかって大変でした。
そこで今回は、素材別のお手入れ方法を調べてみることにしました。
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まくらの素材の種類について
まずはまくらに使われている素材の種類について特徴を見ていきましょう。
ポリエステルのわた
まくらやクッションによく使われている定番の素材です。
購入時はふんわりとしていて柔らかめの枕ですが、使用期間が長くなると徐々に弾力性がなくなってぺったんこになってしまいます。
弾力がなくなってくると枕が低くなりすぎて、肩凝りやイビキの原因となってしまうこともあります。
わたなのでホコリもたまりやすく、ダニやカビの温床になってしまうので定期的なお手入れが必要です。
同じポリエステルのわたでも、水洗いができるものとできないものがあり、水洗いができないタイプであれば定期的に買い替える必要があります。
羽根
羽毛が使われているまくらは独特のやわらかさと高級感があり、寝具にこだわっているホテルでもよく使われる素材です。
通気性がよく、吸湿性・保温性に優れていて、天然素材ならではの冬は暖かく夏は涼しくといった特徴が人気です。
使用期間が長くなると、羽根は真ん中の芯が生地から飛び出して羽根が外に出てしまったり、羽根そのものが湿気を吸ってへたれてくるとふんわり感がなくなってしまいます。
およそ寿命は1年~3年で、羽根が出てきてしまう状態のものは買い直した方がよいでしょう。
低反発ウレタン
マシュマロのように柔らかい素材で、独特の触り心地で寝具以外でもぬいぐるみなどにも使用されている素材です。
とても柔らかい素材なので、体型や寝姿勢など個人差にも左右されず形が適応してフィット感と体圧分散により、体への負担も少ないまくらです。
触り心地にこだわる人や寝姿勢による肩凝りがある人にはおすすめの素材です。
通気性が他の素材と比べると劣るため、夏使用すると熱がこもってムレやすいというデメリットがあります。
使用期間が長くなると、形が元に戻りにくくなり本来のモチモチ感もなくなってしまいます。
ビーズ
小さなビーズがたくさん使われているタイプのまくらです。
細かいビーズの独特の感触により、クッションやぬいぐるみなどにも多く使用されています。
個人差に応じて形が柔軟に変化しますが、周りを覆っている布が伸びてしまうと形を保てなくなり。
ビーズが平らに流れてぺたんこになってしまいます。
またビーズがかなり小さいので、布に小さな穴があくとそこからポロポロとこぼれてしまうこともあります。
このタイプのまくらは、ビーズそのものよりも周りの生地によって寿命が来ることが多いです。
そばがらや小豆
小豆やそばの実の殻を乾燥させた素材で、日本では古くからまくらに使われている素材です。
通気性や吸湿性に優れていてコストも比較的安価ですが、長期間使用すると中で殻がつぶれて粉々になり外に出てくることがあります。
小豆やそばがらのまくらを使う時は、必ずまくらカバーを使用しましょう。
また天然素材のまくらは、手入れを怠ると虫がわいてしまうこともありますので注意しましょう。
パイプ
細かく切ったストローのような素材です。
通気性はかなり良くパイプそのものの寿命比較的長いので、まくらがへたれてしまったり虫がわいてしまうなどの心配もありません。
まくら専門店などに行くと、同じパイプでも硬さや大きさを選んで自分の好みのまくらを作ることができます。
プラスチックのパイプなので硬めということと、まくらが動く時に素材同士が音をたてるため、安眠を阻害してしまう可能性があります。
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水洗いができる素材は?
洗える素材は、ポリエステルわたやパイプ、ビーズなどです。
ポリエステルわたやビーズには洗えない種類もあるので、まくら本体についている洗濯表示タグをしっかりと確認しましょう。
まくらカバーがついている場合は必ず外して、洗濯機で洗える場合は洗濯ネットを使います。
まくらだけを洗濯機に入れる場合、どうしても偏って途中で回らなくなることもあるので、二個ある場合はうまく遠心力がかかるように、まくらを洗濯機の周りに沿って入れます。
洗濯機にモードやコースを選べる場合は、「手洗いモード」や「ドライモード」など水流が弱めのコースを選びましょう。
手洗いをする場合は、洗面台や浴槽などに水を張って中性洗剤を入れ、もみ洗いをします。
まくら全体を手洗いで洗う場合は、脱水が大変なのでなるべく汚れている部分だけを洗うようにしましょう。
干し方
水洗いした後はよく水をきって、干す前に形を整えるように表面を叩いてから干します。
素材によってはだまになってしまったり、偏ってしまうことがあるのでそういった場合は手でほぐして形を整えてから干しましょう。
素材によっては天日干し・陰干しの指定があるので、タグを確認して間違えないように注意しましょう。
まくらを干す専用のハンガーがあればそれを使用した方が干しやすいです。
ない場合は2本のハンガーにまくらで橋をかけるようにして干したり、洗濯カゴの上に置いて干しましょう。
水洗いができない素材のお手入れは?
小豆やそばがらなどの天然素材
小豆やそばがらのような自然素材は、丸々水洗いをするのは避けた方がよいでしょう。
水を含んでしまうと乾かすのにかなりの時間がかかりますし、しっかり乾燥できていなければ虫がわいてしまうこともあります。
まくらカバーを使ってカバーだけを定期的に洗濯し、本体は天日干しをすることで清潔に保つことができます。
天気がいい日に中身を新聞紙の上に出して、天日干しをするのもいいでしょう。
そばがらのまくらの場合、通販で中身だけを購入することもできるので、古くなってしまったら中身をまるごと詰め替えるといったメンテナンス方法もあります。
低反発ウレタン
低反発ウレタンは水洗いをすると、水と化学反応を起こしてボロボロになったり、かちこちに固まったりして完全に使い物にならなくなるケースがあるので気を付けましょう。
洗う段階で問題が起きなくても、低反発ウレタンは通気性がかなり悪く、乾くまでに数日かかったり中の方が乾かずにカビの原因となってしまうことがあります。
また低反発ウレタンの場合、天日干しをすると変色して劣化しまうものもあります。
低反発ウレタンもまくらカバーだけを定期的に洗うようにして、本体は陰干しをすればOKです。
万が一水洗いをしてしまった場合も、陰干しで5日から1週間程度時間をかけてしっかり乾燥させる必要があります。
水を含んだウレタンは破れやすくなっているので、取扱いに十分注意しましょう。
羽毛
羽毛も基本的には水洗いができない素材で、陰干しでお手入れをします。
羽毛の場合は洗濯機で洗うと、羽根の骨の部分が折れて覆っている布を突き破ってしまったり、洗濯で生地が傷み破れると中から羽毛がふきだしてくることもあります。
どうしても水洗いをしたい場合は、中性洗剤を使って優しくもみ洗いをします。
その場合は数時間置きに裏返しながら、最低でも2日以上は天日干しをしてしっかり乾燥させます。
頻繁に水洗いをすると、羽根の弾力がなくなってしまうので年に1~2回程度にとどめて、それ以外は陰干しで風通しの良いところに干すだけにしておきましょう。
自分で洗濯するのが心配な時は、クリーニングに出してプロにまかせてしまうのも手です。
まとめ
ウレタンを洗濯すると、ボロボロ崩れてしまう可能性があると知って驚きました。
あまり洗濯タグも確認せずにぽいぽい洗濯機に放り込んでしまうと、大変なことになってしまう場合もあるんですね…。
まくらにはいろいろな素材の種類がありますので、まくらについている表示タグをしっかりと確認して、素材にあった適切なお手入れをしましょう。