入浴剤を入れても効果がない⁉ここがポイント、肩こりに効く入浴剤の選び方
肩こりを和らげる方法は様々なものがありますよね。
ストレッチで肩回りの筋肉をほぐしてやわらかくする方法や、湿布剤など薬をつかった治療法、さらにはお灸などの方法を取られる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これらの方法は意識していないとなかなか続きません。
日常的に利用するもので肩こりを和らげるいい方法があります。
それはお風呂です。
全身の血行が良くなりますので、こり症状に大変効果的です。
さらに効果を上げるために入浴剤なんかも使用するとよいでしょう。
肩こりはどうしてなるの?
年齢を問わずになってしまう、肩コリにはいくつかの原因が考えられます。
筋肉が疲れて硬くなってしまい、さらにその硬い筋肉で血管や神経が圧迫されることによって血行が悪くなり、肩こりを感じるようになってしまいます。
筋肉の中に発生した乳酸菌が流れていかず、筋肉内にたまってしまうのと同時に筋肉に届く酸素の量も減ってしまうため、悪循環を繰り返し、どんどんひどくなっていくのです。
肩こりを治す方法
では、肩こりを少しでも良くする方法にはどのようなことをする必要があるのでしょうか。
血行をよくしよう
血液がうまく流れず、血行不良が起こることで肩こりがひどくなってしまいます。
その血行を良くしてあげるために何が効果的かというと、入浴やマッサージがあげられます。
しかし、マッサージといっても機械を使用したり、人の手にお願いすることとなり、継続できないことも多いのではないでしょうか。
そこでおすすめな方法は、入浴です。
入浴は日常的に行う動作なので、とても継続しやすい方法です。
入浴の仕方
41℃ほどのお湯に15~20分ほどゆっくりつかり、身体をしっかり温めて血行を良くします。
身体が温まったところで、肩をぐっと上にあげて、すとんと落とす動作や、肩をまわしたりしてほぐしてあげるとよいでしょう。
これを何度か繰り返し、最後にストレッチをして筋肉を伸ばしてあげます。
入浴剤をプラス
入浴で身体全体を温めることで血行が良くなり、肩こりや疲れも取れやすくなります。
そんな入浴時間をさらに効果的なものにするために、入浴剤を入れることをおすすめします。
入浴剤はどのようなものを選べばいいの
実は入浴剤にはいろいろな成分が含まれており、そのすべてにおいて厚生労働省の承認許可が必要とされています。
無機塩類、生薬類、酵素類、有機酸類、保湿剤、着色剤、香料などが使われた入浴剤が市販されています。
成分ごとの目的
無機塩類は、入浴による温熱効果や清浄効果を高めたり、お湯をやわらかくする効果があります。
生薬類は温熱効果を高め、酵素類は皮膚の清浄効果、有機酸類は重曹などの炭酸塩と組み合わせてお湯のphを調節し、炭酸ガスを発生させます。
その他にも、保湿剤はお肌の保湿、着色剤はお湯に色をつけ、見た目のリラックス効果、香料は、お湯の香りからのリラックス効果を狙う目的で配合されます。
肩こりに良い入浴剤
さて、いろんな成分を含んだ様々な入浴剤がありますが、いったいどれを選べばよいのでしょう。
その一つとして、炭酸ガス系入浴剤があります。
このタイプの入浴剤は、炭酸ガスの血管拡張作用を有効利用したタイプの入浴剤になります。
お湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から吸収され、皮下内に入り、直接血管の筋肉に働きかけることで血管を広げてくれます。
血管が広がることで、抹消血管の抵抗が弱まる効果から、血圧が下がり流れる血液の量も増えます。
その結果、全身の新陳代謝が促進され、疲労が和らいだり、肩や腰、関節などの痛みが緩和するのです。
この入浴剤の効能と、温かいお湯が組み合わさることで、肩こりなどにとてもいい効果が期待できます。
しかし、血行を良くするだけなら、わざわざ入浴剤をいれなくても、身体が温まれば肩こりの改善効果があるのではないか、と思ってしまいますよね。
実際のところ、さらのお湯につかり続けるよりも入浴剤を入れたお湯の方が、10分ほど経過したあたりからの身体の温まり方が大きく違い、血流も増加することが判明しています。
炭酸系入浴剤"きき湯"
炭酸系の入浴剤の中でも、どのような入浴剤があるのでしょうか。
一例として市販の薬局やドラッグストア、スーパーなどでも手に入る"きき湯"という入浴剤があります。
その中でも「はちみつレモンの香り」は、肩こりや疲労回復に効果があるようで、同じブランドの「カボスの香り」も腰痛や肩こりに効果があるようです。
どちらもそれほど高価なものではなく、手軽に始められる入浴剤となっています。
"きき湯"の入浴剤は粒状になっており、炭酸ガスを出しながらサッと溶けてくれます。
やはり炭酸ガス効果で、身体の芯まで温まり、血行が良くなったような気がしますが、長時間入っていると炭酸は消えてなくなっている感じがします。
また、保湿効果は重視されていませんので、入浴後は保湿クリームなどでお肌のケアが必要となりそうです。
いい炭酸系入浴剤を選ぶポイント
せっかく入浴剤を購入したのにさほど効果が感じられないのでは、残念ですよね。
ここで一つ豆知識として頭に入れておきたいのが、炭酸ガスが抜けにくい入浴剤を選ぶポイントです。
それは、1000ppm以上の発砲力がある入浴剤を選ぶことです。
お湯の中の炭酸濃度が濃ければ濃いほど、肩こりや疲労回復。
結構の促進効果が高いと言われています。
実はこの炭酸濃度が高い入浴剤はあまり出回っていないようです。
市販の入浴剤でみると、ほとんどが60~100ppmとかなり低い数値となっています。
1000ppm以上あれば入浴剤が溶けきっても、炭酸ガスが大量に溶け込んでいるので長時間の効果が期待できます。
長時間で無くても、入浴タイムの間だけ炭酸効果を得るとしても400ppmほどはあった方が、効果は高いようです。
おすすめ入浴剤"薬用ホットタブ重炭酸入浴剤"
こちらの入浴剤は、肩こりや腰痛に悩む方以外にも、プロのサッカー選手も愛用するなど、アスリートにも人気がある入浴剤です。
この薬用ホットタブ重炭酸入浴剤から発生する炭酸ガスは、お湯の中ですぐに重炭酸イオンと水素イオンに変化します。
そのガスは空気中に逃げることなく水中に溶けていきますので、長時間炭酸による血行促進効果が期待でき、お湯の沸かしなおしをしても、その効果は持続するほどです。
薬用ホットタブ重炭酸入浴剤は重層とクエン酸を主原料としていますので、敏感肌にも優しい中性のお湯になります。
お湯触りがとても柔らかくなるので、肌の弱い赤ちゃんをはじめ、肌の弱い方からお年寄りまで幅広い年齢層の方に使っていただけます。
また、この入浴剤をつかった重炭酸入浴法はアスリートに大変人気があるようで、注目されいます。
その魅力は、やはり高い炭酸濃度と、身体への負担を軽くしたぬるめのお湯で入浴できることにもあるようです。
ぬるめのお湯でも、身体が芯から温まり、血流も非常に良くなることから疲労回復にはもってこいで、腰痛・肩こりへの効き目も段違いだそうです。
じっくり入れることで発汗作用もあり、入浴の翌日身体が軽くて調子がいい!
発汗効果で化粧ノリがよくなった!
冷え性が治って身体の痛みが和らいだ!
と肩こり解消以外の嬉しい効果も期待できるようです。
まとめ
年齢と共に手が上がらなくなって肩がきしむように痛いけど…デスクワークで肩こりが一向に良くならない…と肩こりにお悩みの方は多いと思います。
また、血行が悪くなっていることは分かっていても、簡易的なケアで済ませている方は多いのではないでしょうか。
日常的な習慣であるお風呂に入浴剤を足すだけで、身体の軽さが断然違ってくると思います。
入浴剤といっても大変多くの種類が出回っていますので、情報を集めてご自身にあったものを購入し、少しでも痛みを解消しましょう。