辛い腰痛、骨盤が原因かも?骨盤ベルトで腰痛対策してみよう
年を取って来ると、様々な不調が起こるもの。
腰痛もそんな不快な症状の一つです。
しかも一旦腰痛になると、完治するというのは難しい様子。
大抵の場合再発したり、痛みが軽くなったり重くなったりをくりかえしてしまいます。
そんな腰痛対策の一つとしておすすめなのが骨盤ベルト。
腰痛の原因は腰椎の歪みから来ている場合がほとんど。
そして腰椎の歪みは骨盤の歪みとセットになっていることが多いのです。
骨盤と腰痛の関係と、骨盤ベルトについてみてみたいと思います。
腰痛は日本人の国民病!
腰痛は40~50の中高年以上の男女なら誰でも経験したことがあるのではないかといわれる障害です。
平成22年の「国民生活基礎調査」における項目の中に「自覚症状のある病気やケガ」というものがあります。
この項目において、腰痛は男性1位、女性は肩こりに次ぐ2位という結果になりました。
腰痛のタイプや原因は様々。
しかしそれら全てを合わせると、日本人の成人男女の90%が腰痛を経験すると言われています。
つまり、腰痛は日本では誰もが症状を感じるであろう障害なのです。
いわば日本の国民病というわけですね。
どうして腰痛になるの?
殆どの日本人が死ぬまでに経験するだろう腰痛。
腰痛といっても様々なタイプがありますから、「これ」という原因と特定することは難しいです。
しかし、日本人にここまで腰痛が多くはびこっているのは持って生まれた体格が関係していると考えられます。
日本人に比べると、欧米人は腰痛に苦しむ人の割合が少ない様子。
これは日本人の腰回りの筋肉が欧米人よりも細く、腰を支える力が弱いためと考えられます。
また、日本人の骨盤は倒れているタイプの人が多く見られます。
このタイプは重心が前にかかってしまうので、腰を痛めやすくなります。
対する欧米人の骨盤は立ち上がっています。
重心が後ろにあるので、身体の負荷を分散させる正しい姿勢をキープしやすいのです。
骨盤と腰痛の関係とは…?
腰痛の原因は人それぞれ。
しかし、一般的には腰椎への負担が大きくなってしまったことが原因である場合が多いです。
これはどういうことかといいますと、腰椎は重たい上半身と下半身をつなぐ重要なポイント。
通常であればかなりの負荷がこの部分にかかります。
しかし、人間の背骨はその負荷を分散すべく、なだらかなS字のカーブを描いているのです。
これを「生理的湾曲」と呼びます。
この湾曲が負荷を分散し、腰部分に負担が集中するのを防いでくれているのです。
しかし、この湾曲が崩れてくると、身体の負荷が分散しにくくなります。
肩や背中の筋肉が緊張し、腹筋が弱まってしまい骨盤にも歪みが生じるようになるのです。
骨盤は腰椎ともつながっていますから、骨盤のずれが腰椎の歪みの原因に。
ずれた腰椎によって腰痛が引き起こされるのです。
腰椎のずれが腰痛を引き起こすというのはよく知られています。
しかし、腰椎の病気やぎっくり腰をのぞいて、腰椎だけがずれることはありません。
腰痛や腰の不調にはほとんどの場合骨盤のずれが影響しているのです。
どうして骨盤がずれてしまうの?
腰椎のずれを引き起こしてしまう骨盤の歪み。
特に激しいスポーツをしているわけでもないのに、どうして歪むの?
と思われる方もいるかもしれません。
これは、日常生活や習慣と大きな関係があります。
どのようなことが考えられるのでしょうか。
1日中ずっとデスクワーク!
事務系のお仕事の方は、一日中パソコンや机に向かっているという方が多いですよね。
始業から終業まで、ほとんど机から動いていない…という人もいるのではないでしょうか。
じつは一日中座りっぱなしというのが骨盤を歪ませる原因になります。
同じ姿勢をとり続けるということは、背中や首、肩の筋肉が緊張しつづけている状態。
特に首から肩にかけての「僧帽筋(そうぼうきn)」や背筋を伸ばす時に使う筋肉「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」の緊張状態が続くと、筋肉の圧迫によって背中のS字カーブが崩れてしまいます。
背中の筋肉の緊張に対し、バランスをとるために腹筋は緩んだ状態に変化。
骨盤を支えるべき腹筋が弱まることにより、骨盤が歪んでしまうのです。
さらに、緊張した背中の筋肉は骨盤を上に引っ張ります。
背中の筋肉の引き上げによっても骨盤の歪みが生じてしまうのです。
さらに、仕事によってストレスを感じている人も要注意。
ストレスを感じるとぎゅっと奥歯をかみしめたりすることがありますよね。
さらに睡眠中もストレスのせいで歯ぎしりを起こすこともあります。
この「奥歯をかみしめる」という行為も背中にある「脊柱起立筋」を緊張させてしまいます。
良く寝たのにすっきりしない、肩や首が痛いという人は寝ている間に歯ぎしりをしているのかもしれません。
しかたないことですが…加齢が原因
老化が進むと、自然と筋肉が衰えてきます。
骨盤を支える腹筋が弱くなり、それをカバーするために背中の筋肉が緊張し、骨盤を引っ張ります。
さらに太ももの筋肉の弱体化も骨盤の歪みに影響があります。
太ももの筋肉の衰えをカバーするべく、ふくらはぎの筋肉が緊張するのです。
これによって大腿骨がひっぱられ、大腿骨につながる骨盤も歪んでしまうのです。
体の筋肉が衰えると、あちこちでカバーしようとする動きが生じます。
それによって骨や筋が引っ張られ、骨盤を歪ませてしまうのですね。
骨盤が歪むとどうなる?
骨盤は体の中心にあり、上半身と下半身をつなぐ要ともいえる存在。
大変重要なものですが、「仙骨」と「腸骨」をつなぐ「仙腸関節」が一つあるだけ。
骨盤の周りは筋肉と靭帯の力だけで支えられているのです。
そのため不安定で、歪みが生じやすいのです。
正常な人の骨盤は綺麗なハート型。
これに対し、歪んだ骨盤は四角く開いたリ前後左右上下にねじれたりしています。
さらに、女性は出産というものがあるので、男性よりも骨盤が開きやすくなっています。
そのため男性よりも骨盤が歪みやすくなっているのです。
骨盤のずれが腰椎のずれと係わり腰痛を引き起こすほか、脂肪をため込みやすくし、下半身太りの原因ともなります。
骨盤ベルトで歪みを矯正できる!
背中の筋肉や足の筋肉の緊張によって引き起こされた骨盤の歪み。
骨盤を安定させ、骨盤を歪ませないことが大切です。
特に腰痛をすでに感じている人の場合、骨盤の関節が緩くなりすぎている可能性があります。
安定しない骨盤を支えるために緊張する必要のない筋肉までもが緊張し、だるさや痛みを感じるようになるのです。
この不安定化した骨盤を支えるのにおすすめなのが骨盤ベルト。
正しい位置にベルトを巻きつけることで、歪んで不安定になった骨盤を支えてくれます。
骨盤の歪みが正されれば、それが原因となって生じる腰痛も軽減するのです。
骨盤ベルトを巻く際のポイントは「仙腸関節」と「大転子」と「恥骨結合」。
この3点を環状的にサポートできれば、骨盤をきちんと支えることが出来ます。
骨盤ベルトワコール
産前産後の女性におすすめされていますが、そうでない方が使用しても大丈夫です。
巻きやすく、ケアも簡単なので骨盤ベルト初心者には特におすすめ。
凹凸の少ない縫製で肌当たりが優しく、通気性の良いウレタンを使用。
装着していても蒸れにくく、快適に過ごすことが出来ます。
前後が分かりやすい、ベルトをとおすスタイルで、正しく骨盤周りに巻くことができます。
バックはY字構造でヒップを挟み込んでくれるのでずれにくく、安定性もばっちりです。
まとめ
骨盤の歪みを矯正するのにおすすめの骨盤ベルト。
歪みやすい骨盤を支え、キープしてくれるのでおすすめです。
ポイントは正しい位置に適切な強さで装着する事。
そのためには骨盤の位置やベルトを巻くべきポイントをきちんと把握しておくのがおすすめです。
また、強い力で巻けばいいというものでもありません。
あまり強く巻くと血流の妨げになり、かえって痛みがひどくなることがあります。
取り扱い説明書をきちんと確認し、正しい使用法を守ってくださいね。