キャストの必要が無い?岸壁ジギングにベイトリールでチャレンジしよう!
ベイトリールというとキャスト時のバックラッシュに悩まされてしまう方が多いでしょう。
そのため使うこと自体を敬遠しているアングラーも居ることかと思います。
そこで紹介したいのが岸壁ジギングです。
この釣り方ではキャストしなくても魚を狙っていくことが出来ます。
そんな岸壁ジギングを今回は紹介していきたいと思います。
岸壁ジギングとは?
岸壁ジギングとは、堤防の際、つまり足元でメタルジグをジギングして釣っていく方法のことです。
足元に落とすためキャスティングの必要が無いので、バックラッシュを気にすることが無くて済む釣法となります。
それなのにしっかりと魚をベイトリールを使って釣ることが出来る釣法なので、キャストでベイトリールを敬遠してしまっていた釣り人もこの釣り方ならチャレンジしてみるとよいのではないでしょうか。
岸壁ジギングで狙うのはシーバス
岸壁ジギングで狙うメインターゲットはシーバスです。
シーバスはバイブレーションやミノーをキャストして狙っていくことが多いイメージがありますが、実は意外と足元にも居るのです。
堤防の際は小魚の通り道となりやすく、あまり釣り人に狙われることもないので安全な場所としても活用しているのでしょう。
ヒットしてくるなかにはもちろん大型のシーバスも交じってくるのでかなりエキサイティングな釣り方ともいえるでしょう。
岸壁ジギングは暑さが厳しい夏からシーバスが広範囲に散る前の初秋くらいに特に効果的となります。
岸壁ジギングのポイント
ここでは岸壁ジギングのポイントについて解説しておきます。
これらの条件が複合しているとシーバスが釣れる確率は高くなってくるでしょう。
ご自身の身の回りでこういった場所がないか探してみてください。
深さがある場所
第一に深さがある場所です。
あまりにも浅い水深の場所では岸壁ジギングは有効ではありません。
最低でも10メートル、できれば20メートルほど深さがある場所であるほうが岸壁ジギングは行いやすいです。
深さがある場所の目安としては、大きな船がつくような岸壁や外海に面している岸壁といった場所があります。
また岸壁ジギングでは沖防波堤で行うというのも効果的です。
沖防波堤は船で渡る必要がありますが、ほとんどの場所で深さがあり、岸壁ジギングは行いやすいことと思います。
影になっている場所
次に影になっている場所も岸壁ジギングでよいポイントとなってくれます。
影はシーバスが潜んでいることにベイトフィッシュが気づきにくい場所だからです。
特に太陽が高い位置にあるほど、影の範囲は狭くなりますので狙っていく範囲が限られ、ヒットの確率も高めることが出来ます。
また水面に落ちている影からどのくらいボトムまでその影が広がっているのかを考えつつ探っていくとより釣果を伸ばしていくことが出来るでしょう。
ベイトフィッシュが見える場所
シーバスは岸壁際でベイトフィッシュを待ち構えていることが多いので、その存在もポイントの要素として必要になります。
イワシやアジ、サヨリ、ボラといったベイトフィッシュが見えたり、釣れているような場所にはシーバスが足元に潜んでいたりする可能性も高いでしょう。
流れが当たっている場所
最後に流れが当たっている場所も良いポイントとなります。
シーバスは流れがあるほうが活性が高くルアーにもヒットしやすいです。
流れが当たっている場所を探すコツは、浮いている草や泡が収束しているところを見つけたり、メタルジグを落として斜めに沈んでいくようなところを見つけたりしていくとよいでしょう。
岸壁ジギングのタックル
岸壁ジギングでは足元を釣っていくというのに合わせて、キャストする釣り方とは少し違ったタックルセレクトとなってきます。
特にロッドの長さや硬さ、ラインは違っている点に留意しましょう。
それでは下記に目安を挙げていますので参考にしてみてください。
ロッド
ロッドは7フィートくらいのミディアムヘビークラスのパワーを持ったロッドがよいでしょう。
シーバスが岸壁際でヒットした時にはできるだけ岸壁から離していくほうがよくなります。
理由は岸壁に付いている牡蠣などによってラインを擦られるとラインブレイクの危険性が高まってしまうためです。
少しでも岸壁から離してファイトができる長さと硬さのロッドを選んでおきましょう。
ベイトリール
岸壁ジギングでは巻き上げに力があるベイトリールが使いやすいです。
使うベイトリールは遠心力ブレーキタイプのものがおすすめです。
遠心力ブレーキタイプのベイトリールはメタルジグをフォールさせていく時に抵抗になりづらいのが特徴です。
メカニカルブレーキの設定についてですが、メタルジグが抵抗なくスムーズに落ちていくくらいに緩めに設定しておくとよいでしょう。
もちろんバイトや着底に備えて、スプールをサミングしつつ落としていくとよいです。
ライン
ラインは擦れに強いフロロカーボンラインを使いましょう。
太さは16ポンドから20ポンドといった太めのものがよいでしょう。
巻き量は100メートル程度はトラブルやブレイクしたときのために巻いておくようにしましょう。
そのため選ぶベイトリールは深溝のものにしておきましょう。
メタルジグ
岸壁ジギングで使うメタルジグは20グラムから40グラムくらいの範囲で選んでおくとよいでしょう。
形状はフラットか、センターバランスのものがよいでしょう。
これらはフォールでヒラヒラと落ちつつシーバスにアピールしてくれます。
しっかりと底が取れる重さのメタルジグを選んで使うとよいでしょう。
フックは2本で段差が付いているアシストフックを使っていくとよいです。
基本は前側に付けておき、絡まないようにアクションさせられれば後ろ側にも付けるようにしておくとフックアップ率を高めることが出来るでしょう。
岸壁ジギングのアクションとファイト
岸壁ジギングではまず岸壁に付いている海藻や牡蠣に引っ掛からない程度にしつつメタルジグをボトムまで沈めていくのがスタートとなります。
あまりにも岸壁に近づけすぎると根がかりしてしまいますし、離しすぎるとヒットの可能性が低くなったりアクションしづらくなったりしてしまいます。
岸壁ジギングでは巻き上げるジャークと、落とし込むフォールを使ってシーバスにアピールしていきます。
巻き上げるときにはリールを巻きつつメタルジグが左右に逃げ惑っている小魚をイメージさせられるようにロッドでアクションを加えましょう。
フォールのときにはラインを張らず緩めずのテンションを保ちつつ、メタルジグがフリーフォールしていくようにしていくのがコツです。
巻き上げしているときにバイトがあれば明確に手元に伝わってくるのでアクションの勢いそのままにフッキングしましょう。
フォールのときはラインが止まったり速く引き込まれるようになったりといった変化が起きます。
それを見逃さないようにして素早くフッキングするようにしてみてください。
フッキングに成功したら、岸壁からシーバスを引き離すようにロッドを動かしてファイトするようにしましょう。
ラインが岸壁に擦れないようにしていくのがコツです。
水面まで浮いてきたらネットでランディングするようにしましょう。
ネットは身に付けておくか、すぐ近くに置くようにしてキャッチに備えておきましょう。
まとめ
今回は岸壁ジギングという釣法について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
キャストの必要性無くベイトリールを使っていく釣法ですので、初心者の方にもおすすめしやすい釣り方です。
比較的簡単にシーバスを狙っていくことができるのは大きな魅力だと思います。
ぜひ今回の記事を参考にして岸壁ジギングに挑戦してみてください。