エギングロッドで磯釣りの合間に狙うアオリイカの泳がせ釣り
磯釣りでグレやチヌといった魚を狙っているとどうしても食いが止まる時間というのは出てきます。
時期によってはそのようなタイミングで足元にアオリイカの姿が見えることがあります。
そこで今回はエギングロッドを使ってエサ取りの小魚の泳がせ釣りでお土産のアオリイカを狙う方法について紹介します。
タックル面についてもまとめています。
目次
磯釣りの合間にお土産釣り
磯釣りでグレやチヌといった魚を狙っていると秋頃になると足元付近にアオリイカが姿を見せることがあります。
本来であればエギングなどで狙うのが手軽なのですが、その日によってエギには全く反応しないということもあります。
そこでおすすめなのが、エサ取りの小アジや小サバ、スズメダイをエサにした泳がせ釣りです。
アオリイカの大きさにもよりますが、1キロ前後のサイズまでであればエギングロッドでも十分に釣り上げることができます。
磯バッグにはイカ仕掛けを常に用意
アオリイカはどのタイミングで姿を見せるのか分からないので、磯に釣行する際には必ず磯バッグの中にイカ仕掛けを忍ばせておきましょう。
トラブルに備えて3つほど用意しておけば十分です。
釣具店に行けば多種多様なイカ仕掛けがありますが、よく分からない場合はスタッフに尋ねると良いです。
中にはアオリイカからは見えにくいような黒い塗装を施した仕掛けもあるので、そうしたものを選んでも良いです。
値段としては300円から500円前後のものがほとんどです。
稀に200円を切るような格安の仕掛けもありますが、針の強度など、どこかしら問題がある場合が多いので使わない方が良いです。
秋のシーズンにはエサ取りを生かしておく
一年の内でアオリイカが最も頻繁に姿を見せるのは秋のシーズンです。
秋口にはエサ取りの小アジや小サバが釣れればバケツや潮溜まりの中に泳がせて生かしておきましょう。
ただ、磯の上に潮溜まりが無い場合もあるので、出来れば小型のバケツにエアポンプをセットしておくのが一番確実です。
アオリイカはエギには一切反応しなくても、生きの良い小魚にはすぐに飛びついて来ることが往々にしてあるので、バケツの中に泳がせていても弱ってくればすぐに取り除いて下さい。
ちなみにエサにする魚の種類ですが、どうしてもアオリイカ釣りというとヤエン釣りやウキ釣りのように小アジを使うというイメージがありますが、実際はイワシや小サバ、スズメダイ、ネンブツダイなど色々な魚をエサとして使用することが出来ます。
小アジがエサ取りとして釣れない場合でも、ひとまず釣れるエサ取りはキープしておきましょう。
イカが見えてくればすぐにエサをセット
イカが浮いてくると目視できるので、そうなればエギングロッドを取り出して仕掛けとエサをセットしましょう。
頻繁にイカが釣れるような磯であれば最初からロッドにリールをセットしておいてサルカンを結んでおくと、すぐに釣り始めることが出来るのでおすすめです。
食い気があるかどうかはアオリイカの体色で判断
アオリイカが浮いてきたタイミングで食い気があるかどうかを判断するのに最も手っ取り早いのが体色を見ることです。
全体的に色が黒ずんでいる時はエサを投入すればすぐにヒットすることもあります。
逆に色が抜けて白っぽくなっている場合は、活性が低い状態なので釣れる可能性は低くなります。
イカよりも少し仕掛けを離して投入
仕掛けを投入する際には、アオリイカの目と鼻の先に投入するのは止めましょう。
そうすると驚いて警戒心を強めてしまう恐れがあります。
数メートルほど離れた位置に出来るだけそっと優しく投入して下さい。
エサにしているのが小魚の場合は乱暴に投入すると着水の衝撃そのものでかなり弱る恐れがあります。
少し沖に見える場合は、さらにその向こうに投入して少しずつ手前に向かって引っ張るようにして誘うと良いです。
短時間勝負で挑む
この釣りは長時間じっと粘ってコツコツとアタリを拾うような釣りでは決してありません。
比較的エサを投入してからすぐに釣れるかどうか分かるので、一向にアタックしてこない場合は諦めて元の釣りに戻った方が時間を無駄にせずに済みます。
ロッドは通常のエギングタックルで可
使用するロッドですが、泳がせ釣りとはいっても簡単な仕掛けなので磯竿のような本格的なタックルは必要ありません。
なので、通常のエギングに使用するエギングロッドが1本あれば十分です。
長さとしては2メートル前後のものが便利です。
ロッドケースに収納することを考えると、並み継ぎタイプのものがかさばらずに非常に便利です。
価格もメーカー物かどうかによって大きく値段は異なってきますが、2000円程度のものでも十分に使えます。
リールは小型スピニングリールで対応可
リールですがエギングロッドとの組み合わせで使うのであれば小型スピニングリールで十分です。
むしろ中型スピニングリールとなるとロッドとのバランスが悪くなって扱いにくいので避けた方が無難です。
本命のグレやチヌ釣り用のリールとは別に1台用意しておくと良いです。
ナイロンラインでもPEラインでも可
ラインはナイロンでもPEでもどちらでも特に問題なく使用することが出来るので普段から使い慣れている方を使用しましょう。
ナイロンラインであれば3~4号を、PEラインであれば1.5号もあれば強度的にも安心です。
海底周りを攻める釣りではありませんので根ズレの心配はありませんが、やはり直結した場合は強度が大幅に低下するのでショックリーダーは使用することをおすすめします。
ナイロンラインの4号程度を結んでおけば問題ありません。
エサの管理には気を付ける
この釣りに限った話ではないのですが、泳がせ釣りはどれだけ生き餌を元気な状態で保管することが出来るかに釣果が大きく左右されます。
エサ取りを釣り上げてそのままバケツに入れて泳がせるだけではなくて時折様子を確認して水面に泡が浮いているようであればこまめに除去するようにして下さい。
不純物を取り除き、小魚を掬うための小型ネットはホームセンターの熱帯魚コーナーなどに売られているので準備しておきましょう。
釣れたアオリイカは海中に漬けない
アオリイカが釣れた後にどう保管するかですが、スカリなどに入れて海中に漬けるのは避けた方が無難です。
というのも、磯ではウツボなどが周囲を泳いでいることが多く、スカリに入ったアオリイカにつられて寄ってきてスカリごと噛みついてボロボロにしてしまう恐れがあるからです。
氷に直接触れないようにして、クーラーに入れる
上記のような事態を避ける為にも、釣れたらその都度〆てビニール袋に入れてから氷の入ったクーラーに保管しましょう。
直接クーラーに入れて氷に触れてしまうと、氷焼けをして鮮度が著しく低下してしまうので避けて下さい。
磯の上に流れた墨もしっかりと洗い流す
アオリイカを釣るとどうしても取り込んだ際に墨を吐くことがあります。
磯の上にこぼれた場合は、マキエと同様に出来るだけ海水で洗い流すようにして下さい。
まとめ
今回はエギングロッドを使って磯釣りのグレ釣りやチヌ釣りの合間に泳がせ釣りで狙うアオリイカ釣りを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
この釣りはちょっとした隙間時間で食味抜群のアオリイカを手軽に狙えることが出来るので、おすすめです。
道具も非常にシンプルなので、興味がある人は是非とも挑戦してみて下さい。