エギングロッドを使う時の3つのコツと5つのテクニックとは?
エギングロッドはエギを操作することで初めて機能します。
しかし、これがエギング初心者にとって難問であり、しっかりできている上級者と大きく差が出る部分です。
操作によって釣果に差が出ることを私も何度も経験してきました。
そこで今回はエギングロッドを使う時の3つのコツと5つのテクニックについて、エギング経験が長い私から解説をしていきたいと思います。
目次
コツその1.ロッドの反発力を使う
エギングロッドを使う時のコツ1つめは、ロッドの反発力を使うことです。
エギングロッドはエギをスムーズに動かすために軽く反発力の高い素材を使ってあることが多いです。
その素材とはカーボン素材がほとんどで、その中でも特に高弾性と言われるものが多く使われています。
高弾性のロッドはとてもロッドの反発力が強く、これを上手く使うことであまり腕力を使わずにエギをアクションさせることができます。
使い方のコツとしては、ロッドでエギを弾く感じで使っていくことです。
最初の頃は1回ずつロッドで「パンッ」と弾く感じでやりつつ、リールで動いた分のラインを巻き取っていくとよいでしょう。
そして、弾いた反動を使ってロッドを元の位置に戻すように意識すると上手にやっていくことができます。
上手くできるようになると、ずっと連続してアクションさせ続けることができます。
ぜひ意識してみてください。
コツその2.ロッドの持ち方を工夫する
エギングロッドを使う時のコツ2つめは、ロッドの持ち方を工夫することです。
ロッドは通常、リールを固定してある部分で、リールフットを指の間に挟んで持つと思います。
しかしこうすると、少しですが握りに力が入りにくくなってしまいます。
指が開いている感じになってしまうからです。
そのときにどうするかというと、ロッドのフロントグリップを握るようにしてみると良いと思います。
フロントグリップとは、リールから先端方向にあるグリップのことをいいます。
私はエギングをするときはいつもこの持ち方をしています。
このようにすると利点が2つ出てきます。
1つはしっかり握りこめるので力が入りやすいこと、もう1つはタックルの重心を支えられるので疲れにくくなることです。
方法としてはキャストのときはリールフットを挟んだ状態でキャストして、キャストし終わったらフロントグリップを握る様にしていくとスムーズにできます。
これは知っておけば簡単にできることなのでぜひやってみてください。
コツその3.ラインの弛みを調整する
エギングロッドを使う時のコツ3つめは、ラインの弛みを調整することです。
釣り用語でラインテンションを調整すると言います。
エギングではエギを使いますが、このエギは抵抗があまりなく、ラインを張ってしまうとすぐ手前によってきてしまいます。
また、エギングではPEラインを使うことが多いです。
PEラインは飛距離が出て、ラインに癖が付きにくく良いのですが、軽いので風や波にさらわれやすいという欠点があります。
上手く調整ができないと、釣りができる条件が限られてしまいレベルアップができません。
なので、初心者は特にこのラインの弛みを意識するようにしましょう。
どの程度が目安かというと、エギが手前によってこないギリギリの弛み具合といったところです。
あまりにもラインテンションが緩めだとエギを上手くアクションさせられない、ラインがロッドに絡むなどの弊害が出てきます。
逆に張りすぎると、エギが手前にすぐ寄ってくる、フォールが上手くできないといったことが起きます。
なので、張らず緩めずといった微妙なテンションを保つことが必要になります。
これを上手くやるために私はリールから出ているラインをハンドルを持つ側の手で持って調整するようにしています。
もしイカがエギに抱き着いたときでもラインを送り込めるので、違和感を与えずおすすめです。
ここからは具体的なエギのテクニックを紹介していきます。
テクニックその1.ジャーク
エギを使うときのテクニック1つめは、ジャークです。
これはエギをアクションさせる基本中の基本操作となります。
エギはジャークさせることで、水を切り水中で飛び跳ねるようにアクションします。
これを見たイカが小魚やエビと勘違いしてエギを抱いてくるわけです。
ジャークのロッドアクションは、下方向に構えたロッドをすっと持ち上げ、加速させつつ上方向に持っていくようにします。
これを2~5回くらいまで連続して行うことでイカを興奮させやすくなり、釣りやすくなってきます。
テクニックその2.スラックジャーク
エギを使うときのテクニック2つめは、スラックジャークです。
ジャークと少し違うのは、ラインスラックをより多く取ってからアクションさせることです。
ラインスラックを多く取ることでアクションの距離を抑え、また飛び上がることも少なくし、一定層を探っていきやすくなります。
さらに通常のジャークより腕への負荷が掛からないので、長時間の釣りでもおすすめです。
やり方としては、弛ませたラインを張ってはすぐ弛ませるといった感じです。
エギにロッドで衝撃を与えるようなイメージをしつつ、通常のジャークよりはゆっくりと動作していくと良いと思います。
これを覚えるとイカの活性が低いときに役立つのでぜひ覚えておいてください。
テクニックその3.ボトムノック
エギを使うときのテクニック3つめは、ボトムノックです。
ボトムノックとは、底を叩きつつ、その音や砂煙でイカにアピールしていくテクニックです。
これはコウイカやカミナリイカといったボトム付近に生息するイカに効果的なテクニックになります。
エギは抵抗があまりないため、アクションさせるとすぐに浮き上がってきてしまいます。
なので、できるだけゆっくりアクションさせないとボトムノックできません。
ボトムノックの方法はリールでアクションさせることです。
リールをただ巻いてくるだけでも、エギは底にある石などによってゆらめいたりつんのめったりしてくれます。
意外にですが、ボトムノックしつづけるというのはけっこう難しいので練習してみるようにしてください。
テクニックその4.フラッシングアクション
エギを使うときのテクニック4つめは、フラッシングアクションです。
イメージとしては小魚が体を動かして、キラッと一瞬身をひるがえしたような感じです。
これはスラックジャークのロッドアクションをかなり小さくしつつ、さらにラインスラックを多めにとることでやっていきます。
この状態でラインスラックを一瞬だけ張るというようにすると、一瞬の負荷だけがエギに掛かりその場でアクションする感じになります。
これはイカが回遊してくるような場面でとても有効になるテクニックになります。
テクニックその5.フォール
エギを使うときのテクニック5つめは、フォールです。
イカはほとんどがフォールの時にエギに抱き着いてきます。
フォールの方法は、エギをラインの抵抗から解き放つのが理想であり基本です。
なので、フォール中はラインを送り出していくようにすると良いと思います。
上級者をよく見て観察し、学んでいくことがフォールを上手くやっていくためには必要だと思います。
まとめ
エギングロッドを使う時の3つのコツと5つのテクニックについてまとめると、
◆コツ
その1.ロッドの反発力を使う
その2.ロッドの持ち方を工夫する
その3.ラインの弛みを調整する
◆テクニック
その1.ジャーク
その2.スラックジャーク
その3.ボトムノック
その4.フラッシングアクション
その5.フォール
以上になります。
ぜひ今回の記事を参考にして、あなたのエギングが上達すればいいなと思います。