コウイカエギングについて(エギングロッドについても簡単に解説)
これまで一度もイカ釣りをしたことがないし、アオリイカ釣りは釣れる気がしない。
でも何かしらイカをエギで釣ってみたい!
という方におすすめなのがコウイカのエギングです。
難しいアクションも一切必要なくて誰でも簡単に楽しめます。
コウイカも大型になると重量感ある引きを楽しめるので面白いですよ。
エギングロッドさえあれば仕掛けも簡単なので何とかなります。
挑戦してみましょう!
エギングで狙えるイカはアオリイカだけではない!
「エギング」と聞くと皆さんは一体どのような対象魚を想像するでしょうか。
恐らく釣りをする人のほとんどが「アオリイカ」と答えると思います。
確かにアオリイカは超人気ターゲットですが、ショアから狙えるイカはそれだけではありません。
「コウイカ」も立派な対象魚と言えます。
アオリイカの場合は、良型になるとエギで釣るのは釣り場にもよりますがそれなりのテクニックが必要となってきます。
初心者にはなかなか難しい釣りと言っても過言ではありません。
しかしながら、コウイカは誰にでも簡単に、初心者でも子どもでも女性でも気軽に楽しむことができて、かつ釣果もアオリイカに比べると安定しています。
また、食べてもアオリイカには劣りますが甘みがあって非常に美味です。
今回はそんなコウイカをエギングで狙う方法について簡単にではありますが書きたいと思います。
コウイカとは
コウイカは丸々1パイの状態でも刺身の状態でもスーパーなどで見かけることはそれほど無いのではないでしょうか。
アオリイカの場合だと刺身などで売られていることは多々あります。
それ故にコウイカが今一どんなイカなのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
ここではそんなコウイカの生態について書きたいと思います。
コウイカ科に所属しているコウイカは、日本では茨城県よりも南の地域から東南アジアまで幅広く生息していて、比較的波が静かな内湾部で海底が岩礁帯ではなく砂泥地の場所を好んで生息しています。
胴体に楕円形の非常に硬い「甲」が入っており、この硬い甲がコウイカという名前の由来になっていると言われています。
コウイカの産卵シーズンは、3月頃の春先から初夏にかけて行われ、海藻などに卵を産み付けます。
後述しますが、アオリイカに比べて釣り上げる時に大量のスミを噴射することで知られており、それが理由で関東ではスミイカとも呼ばれています。
このコウイカに見た目がよく似ている種類として、モンゴウイカやカミナリイカという種類がいて、たまに外道としてヒットします。
基本的にどの種類も食味は良いと言われています。
コウイカは大きくなっても1キロ前後なので、アオリイカほどは大型になりません。
これは胴体の硬い甲の影響とも言われています。
ロッド
この釣りはエギのみをラインに直結する通常のエギングと同じ釣法と、胴突き仕掛けのような形で一番下にオモリを付けて遠投して探る釣り方の2つがありますが、今回は胴付き仕掛けをメインに解説したいと思います。
確かに前者の場合は、アオリイカ釣りに普段使用しているエギングロッドがある人はそれを流用したので全く問題ありませんし、新しくコウイカ用に購入する必要は全くありません。
コウイカ専用ロッドというのはあまり聞いたことがありませんし、正直格安のルアーロッドなどでもいくらでも代用可能なので、こだわりを持つ必要はありません。
最近はエギングロッドもメーカー物にこだわらなければ2,000円も出せば十分良い物が手に入るので、それらを検討されてはいかがでしょうか。
ただ、後者の胴付き仕掛けとなると場所にもよりますが、かなりの距離の遠投が必要な場合や水深が深い場合などは使用するオモリの号数も必然的に大きくなってきますので、ある程度胴体部分がしっかりとしているエギングロッドを使われることをおすすめしま
す。
通常のアオリイカ用のエギ単体で使用するタイプのロッドですとそういったオモリを付ける釣りを想定していないので、思い切って遠投すると破損に繋がりかねません。
胴付き仕掛けで使うロッドの長さとしては、7~8フィートのものが使いやすくて便利です。
リール
通常の魚釣りのように外道に何が食うか分からないという事もなく、釣れてもマダコくらいなので、小型のスピニングリールがあれば十分です。
常に遠投して手前に巻きながら誘う釣りなので、大型のリールだと疲労感がかなりのものになるのでおすすめしません。
ドラグ性能もそれほど気にしなくて構いませんが、あれば何かと便利ではあります。
ラインについて
PEラインの1号から1,5号を使用して下さい。
あまりにも細いと思いっきり遠投した時に反動で切れる可能性もありますので、ある程度太めのものをおすすめします。
ショックリーダーはナイロンラインの5号辺りを使用すると良いと思います。
ポイント
この胴付き仕掛けで狙えるポイントの条件はいくつかありますが、水深のある港湾やサーフを中心に狙って下さい。
港の規模としてはタンカーなどの大型船が出入りするような場所は最高のポイントになります。
そうした大型船が頻繁に出入りする場所は、当然水深もあり、船の接岸時にスクリューによって海底が削れてカケアガリのような形となっているので、コウイカが周辺に居着いている可能性があります。
また、海底が砂泥地のポイントを中心に選んで下さい。
コウイカは普段海底の砂泥の中に身を潜めてエサを探っているので、ある意味砂泥地であることは前提条件ともなります。
また、波が高い場合でも海底が荒れていないことも大切です。
波で海底がかき回されて茶色に濁っているような場所は、コウイカは釣れません。
あくまでも波静かな場所を好みます。
自分が気になったポイントは取りあえず探ってみるという形でも良いかもしれません。
シーズン
本格的な産卵シーズンは春先ですが、ショアから釣れ始めるのは地域によっても多少変わりますが9月頃からとなります。
そこから冬場にかけてだんだんと釣果は上昇する傾向にあります。
コウイカは夏前になると産卵を終えて死んでしまうので、釣れる時期としては翌年の5月頃までと覚えておいて下さい。
釣り方
胴付き仕掛けの場合はオモリが着いているので初心者でも確実に底を取ることが可能です。
遠投して着底したら、そのままリールをゆっくりと巻いて海底をズル引きして下さい。
非常にシンプルですがこれが一番よく釣れたりします。
時折、大きくロッドを煽ってエギを跳ね上げることによってアピール力が増します。
アタリはグーッと竿先を抑え込むようなものが多いので、しっかりと合わせを入れて下さい。
コウイカの足は比較的硬いので、多少強く合わせても切れることはありません。
また、一度ヒットしてバレてもすぐにアタックしてくる可能性が高いので、そのまま同じ場所で仕掛けをステイさせて下さい。
また、遠投せずに足元を探る場合は、激しくシェイクさせてその後ピタッと静止させるとその瞬間アタックしてくることが多いので是非試してみて下さい。
小物類
コウイカは抜き上げも可能ですが、大量にスミを吐くので玉網は絶対に必要不可欠です。
玉網の中に収めたら激しくゆすってある程度スミを吐かせきってから取り込んで下さい。
また、イカを持ち帰る際は必ずビニール袋に入れないと、クーラーがスミまみれになってしまいます。
まとめ
「エギングロッド」と「エギ」を使えばエサ釣りでは決して味わうことのできないゲーム性と「釣ってやった感」を存分に体験できます。
基本に忠実にやれば、アオリイカ釣りではなかなか釣る事ができなかった人も、必ず釣れると思います。
アタリが無ければどんどん移動して広範囲を探って是非とも最初の1パイをゲットして下さい。