狙うはドラゴンサイズのみ! エギングロッドで挑む太刀魚の引き釣り
皆さんは堤防から釣る事ができる太刀魚のサイズというとどのくらいを想像するでしょうか。
指3本と答える人もいれば指5本と答える人もいるかもしれません。
しかし、今回狙うのはあくまでも指5本以上のドラゴンサイズです。
このドラゴンサイズをエギングロッドでショアから狙うにはどうすれば良いのか簡単にではありますが紹介したいと思います。
目次
狙うは超大型! ショアからエギングロッドで挑む太刀魚の引き釣り
7月になると地域によっては数は少ないものの上がり始める全国的な人気ターゲットと言えば、太刀魚が挙げられます。
この太刀魚ですが、その細長い見た目からは全く想像もできないくらい強烈な引きと、食べても塩焼きや刺身、バター焼き、天ぷらなど様々な料理に使えることから大変な人気を博しています。
しかしこうお考えの人も中にはいるかもしれません。
それは、オフショアからの釣りと違ってショアから釣れるのは大きくても指4本くらいのサイズまでで、指5本級なんてめったに釣れないから面白くないと…。
確かにオフショアに比べれば全体的に平均サイズは小さくはなってしまいますが、実は場所によっては超大物も潜んでいるのです。
堤防から釣る指5本以上のドラゴンサイズはオフショアからの釣りで上げるのとはまた1匹の価値が全く違います。
確率的にはかなり低い釣りにはなりますが、一発大物狙いに果敢にチャレンジしてみたいという方に非常におすすめできる釣りです。
では、釣り方や使用するタックルなども含めて紹介していきたいと思います。
大型が狙えるシーズンについて
ただでさえ確率の低いショアからのドラゴンサイズ狙いで少しでもキャッチの確率を上げる為には、シーズンを正確に把握しておくことが非常に大切です。
夏から秋にかけて太刀魚が狙える時期であればいつでもチャンスはあるのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
何故ならば、シーズン最盛期は指3本前後のサイズの群れが多くなる為に、その中からドラゴンサイズを選んで釣ることは相当に難しいのです。
つまり、狙い目としてはシーズン初めの7月とシーズン終盤の11月と12月が候補となります。
7月は地域にもよりますが、産卵の為に数は少ないものの大型が接岸してくるので、確率は低いですが当たれば相当デカいサイズが狙えるいわば宝くじのような釣りができます。
この時期は場所によっては1メートルを軽く超える2キロ級のものが狙えることもあるのでまさにロマンに満ち溢れていると言えるでしょう。
その後8月に入るとそうした大型は影を潜めて、代わりにベルトサイズと呼ばれている指2本前後の超小型太刀魚が大規模な群れで接岸してきます。
こうした小型の太刀魚は警戒心も低いのですぐにエサに飛びついてくる為、ドラゴンサイズが中には交じっていたとしても確率的には相当に低い釣りとなりますのでおすすめしません。
季節が進み、11月に入れば再び大型の太刀魚が釣れるようになります。
この時期は、アベレージサイズも大幅に上がっており、ドラゴンサイズも場所によってはそれなりに交じっていることがありますので、確率的には7月よりも高い釣りが展開できます。
太刀魚はその年によっても多少は変わりますが、だいたい年内がショアから狙える時期だと考えておいて下さい。
1月も稀に釣れることはありますが、数は格段に少なくなりますし、何より夜は大変な低気温になるのでおすすめはしません。
釣れる時間帯
ドラゴンサイズを狙うならば夜明け前と夕方はどちらも外せないゴールデンタイムとして、例えば潮が早い日であれば、その流れが少し緩んできたタイミングでアタリが連発することが考えられます。
どの時間帯であれ、太刀魚の時合いは大変分かりやすく、アタリ始めると集中してヒットするのでそのチャンスを決して逃さないように手返しよく釣って下さい。
使用するロッドについて
後述しますが、ドラゴン狙いで絶大な効果を発揮するのがテンヤを使用した引き釣りです。
この釣りはオモリが一体となったテンヤをできる限り遠投して探ってくる釣りになるので、エギングロッドを使用する場合はバットパワーがしっかりとしたものを選択して下さい。
オモリ負荷のこともありますが、何よりもドラゴン級ともなると根掛かりかと思うほどの強烈なパワーの持ち主で取り込む直前までぐいぐい抵抗するので、パワーが無いロッドでは太刀打ちできません。
また、抜き上げる直前が最も抵抗するのでそれを制することができるバットパワーがやはり必要不可欠となります。
ちなみに長さとしては8フィート前後のものが扱いやすくて良いのではないかと思います。
エギングロッドはどのモデルも比較的硬調に作られているので、太刀魚釣りにはある意味非常に向いています。
というのも、太刀魚の口周りは非常に硬くて、柔らかいロッドではアワセを入れても上手く力が伝わらずに、やり取りの途中でバレてしまうということが起こり得るからです。
使用するリールについて
パワー重視のタックルにしたいので、中型スピニングリールの使用をおすすめします。
中型のものであれば、ドラゴン級がヒットしても安心してやり取りができます。
小型スピニングリールでも、各メーカーの最高機種であれば巻き取り力もかなり強いので対応できるかと思いますが、そうしたモデルを現在持っていないという人は無理に購入する必要はありません。
ラインについて
釣り場にもよりますが、ドラゴンサイズは沖合の深場にいることが多いので遠投性能に優れているPEラインを使用して下さい。
号数は1,5号を巻いておけば引っ張り合いで切られるということはまずありません。
リーダーはナイロンラインかフロロカーボンラインの7号前後を普段自分がやり慣れているノットで接続して下さい。
仕掛けについて
ショアからのドラゴン狙いという事になると、釣り方は「引き釣り」一択です。
遠投がどのエサ釣りよりも効くのに加えて海面から海底まであらゆるタナを探ることができるので、効率よく探ることが可能です。
テンヤも色々な種類のものがありますが、一番おすすめなのはYo-zuriの太刀魚リアルヘッドです。
アタリの数が他のテンヤと比較しても格段に多く、圧倒的な実績があります。
テンヤのサイズはSサイズを使用して下さい。
ケミホタルは50のサイズで十分です。
色は黄緑色をメインに使用したので構いません。
使用するエサについて
エサは手返しを重視するならばドジョウがおすすめです。
身が非常に硬いので、太刀魚が噛みついてきてもすぐにボロボロになることはありません。
しかしドジョウでは食い渋る場合も考えられますので、そういったときの為にキビナゴやイワシを持参した方が良いと思います。
ただ、キビナゴやイワシは身が柔らかいのですぐにボロボロになってしまうのが難点ではあります。
ただ、光沢もあるので太刀魚の食いは非常に良いです。
釣り方について
釣り方としては、できる限り遠投してよほど高活性で表層付近に浮いている時以外は、ボトムを中心に狙って下さい。
ドラゴンサイズは海底付近を泳いでいる場合が多いので、重点的に狙って下さい。
また、誘いはゆっくりとしたリーリングを心がけて時折竿を大きくしゃくってイレギュラーな動きを演出してやると反射的に噛みついてくるものもいるのでおすすめです。
まとめ
エギングロッドを使用して身近な堤防で狙う事ができるターゲットの中では、ドラゴン太刀魚というのはもしかするともっともパワーのあるターゲットかもしれません。
11月ともなると夜の海は大変冷えますが、防寒対策をしっかりと行った上で、夢のドラゴンサイズを狙って挑戦してみて下さい。
皆さんがショアからの価値ある1匹をゲットされることを祈っています。