ジギングロッドで挑む深海の大物イシナギの泳がせ釣り

ジギングロッド

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釣りの種類は数あれども、昔からいつの時代もアングラーの心を鷲掴みにして離さないのが「大物釣り」ではないでしょうか。

大物と一言に表してもクエやマグロやエイなど様々なものがいますが、今回紹介するのはイシナギの泳がせ釣りです。

ジギングロッドを敢えて使って勝負を挑むこの釣りを簡単にではありますがまとめてみました。



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巨大魚に挑戦!ジギングロッドで挑むイシナギ釣り

皆さんは大物と極限の引っ張り合いをしてみたいと思ったことはありませんか?

堤防周りで気軽にアジやサバなどの小物釣りを楽しむのも良いですが、やはり詰まる所は大物釣りに最終的には行き着くのではないでしょうか。

そんな方々に全国的にどこでも楽しめるというわけではありませんが、上記のような力と力のぶつかり合いができる釣りがあります。

それはイシナギを狙った泳がせ釣りです。

あまり聞きなれない魚かもしれませんが、今回はそんなイシナギ釣りを紹介したいと思います。



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イシナギとはどんな魚なのか

イシナギという魚について馴染みのないアングラーも多いと思うので、ここではその生態について簡単にではありますが紹介したいと思います。

イシナギとは正式名称オオクチイシナギのことです。

日本全国の太平洋側に多く生息していて、普段は水深400メートルから600メートルという深海に身を潜めています。

カンナギと同様に大きなものになると体重100キロを超えるものも生息しており、全長も2メートルを超えます。

しかし、産卵期の5月から7月頃に限っては水深100メートルから200メートル台の浅場へと移動してくるので、この時期が釣りで狙う絶好のチャンスとなります。

市場に出回ることはほとんどありませんが、非常に上品な味で刺身や煮付、フライや塩焼きなど様々な調理方法で楽しめますが、肝臓は大量のビタミンAが含まれており、摂取すると食中毒を起こす危険性があることから食品衛生法で食用を禁じられています。

使用するロッドについて

狙う魚が相当大きいので、タックルもかなり大がかりなものとなります。

船竿であれば2メートル前後でオモリ負荷が120号以上のものが目安となります。

ジギングロッドを使用する場合は、この釣りは基本的にロッドを竿掛けに設置して狙う釣りなので、重さを気にせずにとにかく頑丈一点張りのものを使用して下さい。

離島遠征モデルなどのモンスター級のヒラマサやカンパチにもしっかりと対応できるくらいの強度が欲しい所です。

このくらいの強度のロッドになると普段ジギングではそれほど使用頻度の高くないロッドになるので、間違いなく新しく購入するということになると思いますが、値段もかなり張るので、納得の行くロッドを購入する為にもネットショッピングなどの現物が届くまで分からないような経路では購入しない方が良いと思います。

実際に釣り具店などで手に取ってみるのが一番間違いありません。

使用するリールについて

リールはベイトリールを使用するのですが、手動か電動かは特にこだわらなくても構いません。

ただ、電動リールの方が圧倒的に仕掛けの上げ下ろしやイシナギがヒットしてからのファイトも楽になりますからおすすめです。

この釣りは水深が深い為にオモリも200号を超えるようなものを使用するので、仕掛けの上げ下ろしだけでもかなりの抵抗を伴うということは覚えておいて下さい。

各メーカーから様々なタイプのものが販売されていますが、メカニカルブレーキなどの細かい性能面はそれほどこだわる必要はありませんから、とにかく巻き取り力のあるモデルを選択して下さい。

使用するラインについて

ヒットするイシナギのサイズにもよって変わってきますが、PEラインの10号を目安に使用して下さい。

乗合船の場合はある程度周りの釣り人と仕掛けの太さを合わせておく必要があります。

太さが違いすぎると当然仕掛けを落とす際の潮の抵抗も変わってくるのでオマツリが発生しやすくなります。

事前に何号のラインを使用するのかを船長に聞いておくと良いでしょう。

ショックリーダーは根ズレ対策の為にも必ず接続しておいて下さい。

仕掛けについて

仕掛けは下にオモリを付けるタイプの胴付き仕掛けで、1本針が基本となります。

ハリスは大体50号程度となりますが、このくらいの太さの仕掛けになると釣具店で完成したものが販売されているということはほとんどありませんので、自分で全ての材料を購入して仕掛けを自作する必要が出てくるので、針とハリスの結び方などをしっかりと強度のムラが出ないように練習をしておく必要があります。

特に慣れていないとイシナギの強烈な引き込みで通称ブタの尻尾と呼ばれるような糸がほどけた状態になってしまうので注意して下さい。

結び方には色々なものがありますが、基本的にどれか一つの結び方を徹底的に練習して強度のムラを無くした方が、あれこれ手を出すよりも安定します。

エサについて

エサは生きた魚を使用する場合と生きたイカを使用する場合の2通りがあります。

いずれにせよ本命ポイントに向かう前にエサ釣りをしてある程度の数をイケスにストックしておく必要があります。

イカ釣りはイカ釣り専用のスッテを利用して釣ります。

魚を使用するにしてもイカを使用するにしても、エサの生きの良さが釣果に直結するので、取り扱いには注意して下さい。

特にイカは弱りやすいのでなるべく手で触れないようにイケスに素早く取り込んで下さい。

魚の場合は主に40cm級のサバを使用します。

サバはかなり耐久力があるのでしばらくの間は生きているので、エサを交換する手間が省けます。

釣り方について

まず仕掛けを海底まで下したら、すぐに糸ふけを巻き取って下さい。

底から数メートル上をエサが漂うようにするのがポイントなので、底取りは定期的に行って下さい。

タナを取り直す目的と、海底に根掛かりすることを避ける目的の2つがあります。

基本的にはこの作業を繰り返してイシナギからのアタリを待ちます。

アタリについて

イシナギのアタリはその巨体からは想像もできないほど小さいものです。

コツコツとエサをつついているような状態からスタートするので、違和感を相手に与えないように糸を少しずつ送り込んでいきます。

しばらくすると一気に竿が海面に突き刺さるようなアタリがあるので、このタイミングをしっかりと見計らってドラグを締めて巻きアワセを行って下さい。

あとは、渾身の力を込めてリールを巻き上げるわけですが、イシナギの引きは強烈なのでそう簡単には糸を巻けません。

竿が折れそうなくらいひん曲げられても糸は出さずにとにかくリールを巻き続けます。

巻けなくても巻くといった感じでしょうか。

ちなみにそのような強烈な引きも幾分か弱くなる瞬間が来るのでそのタイミングで巻けるだけ巻いて下さい。

タックルの強度を信じることが勝利に繋がります。

耐え切れずに糸を出すか、竿が折れても良いと言う強い覚悟で持ちこたえるのか…そこが勝負の分かれ目となります。

取り込みについて

取り込みはギャフを掛けて下さい。

1人で持ち上げるのは不可能に近いので、何人かで協力してタイミングを計って船上に引きずり上げるようにして下さい。

まとめ

今回はジギングロッドを使用して狙うイシナギの泳がせ釣りを簡単に紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

この釣りはかなり地域性が強いので全国誰でも気軽に楽しめるというわけではありませんが、一度は自分の身長を超えるような大きな魚を釣ってみたいという夢を抱えている釣り人は是非とも挑戦してみて下さい。

挑戦の価値は十分にある釣りです。







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