テトラ際をエギングロッド+ジグヘッドで攻める春のメバル釣り
春になると暖かくなって人間も行動を開始しますが、海の中では魚も同様に活発に動き始めます。
そこで今回はエギングロッドを使ってテトラの際を攻めて良型のメバルを釣り上げる方法について簡単に紹介したいと思います。
夢の30センチ級も狙える春先はまさに自己記録級のメバルを手に出来る絶好のチャンスです。
皆さんも積極的に狙っていきましょう。
目次
春先は絶好のメバルシーズン
冬の凍えるような寒さも落ち着き、次第に暖かくなってくる春先に絶好のシーズンを迎える魚が「メバル」です。
メバルは春告げ魚とも呼ばれている通り、春先が1年間を通して最も釣りやすくなります。
産卵前なので荒食いをして、30センチ前後というショアからであれば滅多に釣れないようなサイズのものも場所によっては十分に狙うことが出来ます。
水深が浅く根掛かりが激しいテトラの際は実はメバルの好ポイント
では具体的な釣り場について紹介しますが、テトラポッドが積み上げられている場所が主な狙い目となります。
テトラが複雑に積み重なっている所は物陰になっており、外敵から身を守るのに最適の場所となり、数多くのメバルが居着いています。
また、潮の流れに変化が生まれる為にカニやエビといったエサも集まりやすい為に、メバルにとっては格好のエサ場ともなっています。
どんな日が釣れるのか
メバル釣りに適した天候は、雨が降らない程度に曇っていて風が無くて凪いでいるような状態です。
太陽が出ており強く日差しが照りつけているような天気の場合はそこまで釣れません。
また、曇りの天気でも風が強くて波が高い場合は、メバルも底に沈んでしまい活性が低くなってしまう為、あまり釣れません。
天気予報を見て釣行日を見極めることが釣果に繋がると言えます。
使用するロッドについて
使用するロッドはエギングロッドが手軽でおすすめです。
細身の割にはある程度の大物にも対応出来るようなパワーも持っている為に、1本あればあらゆる状況に対応できます。
メバルが相手なのでエギング入門用の2000円代の安物のロッドでも十分に対応出来ますし、1万円を超えるようなロッドでも勿論使用出来ますが、テトラ帯で使うとなるとどうしてもテトラにぶつけたり擦ってしまいがちなので、安物のロッドの方が使用する環境としては向いています。
使用するリールについて
リールは小型のスピニングリールで十分です。
こちらも長期的な使用を考えないのであれば安物で問題ありません。
ドラグ性能なども多少調整出来るのであれば、そこまでこだわりを持つ必要はありません。
リールの大きさは、この釣りは常に竿を手持ちで狙うスタイルになるので小型リールのようななるべく軽いものを選んで下さい。
中型リールのような大きさになると手持ちのスタイルの場合は持ち重りがかなり気になってくるので、避けた方が無難です。
使用するラインについて
この釣りはそこまで遠投する場面もありませんので、ナイロンラインでもPEラインでもどちらでも使えます。
ただ、根ズレなどの危険もあるので大型が出るポイントではPEラインを使用する場合はある程度の号数を用意しておいた方が良いです。
具体的には1号前後あたりがおすすめです。
メバルも30センチ前後の大きさになると、かなりのパワーを持っているので油断は大敵です。
20センチ前後がアベレージサイズであれば、PEラインの0,8号前後でも十分に対応出来ます。
ナイロンラインの場合は3号前後あれば問題ありません。
使用するジグヘッドについて
ジグヘッドは出来るだけ軽いものの方が、水深が浅いポイントも楽に攻められます。
ジグヘッドの重さがあると、すぐに海底まで沈んでしまいメバルがいる層をキープすることが難しくなってしまいます。
3gから5g前後のものをメインに、ある程度重さがあるものも念のため取り揃えておけば様々な釣り場に対応することが出来ます。
使用するエサについて
エサはメバルが最も好物と言っても過言では無い生きたシラサエビかブツエビを使用します。
こちらは自己調達することは難しいので、釣具店で買います。
毎年春先になれば各釣具店にブツエビやシラサエビを置いていますという看板が出るので、それらを目安にしても良いです。
ベラやフグなどのエサ取りが多いポイントの場合は、かなりエサの消耗が激しくなるので予め余裕を持って多めに購入しておいた方が良いです。
釣り方について
テトラの際を徹底的に狙うので、足場が多少悪いですがやはりテトラに降りて狙う方がおすすめです。
春先は藻が茂っている場所などもあるので、そうした場所があれば藻が生い茂っている際を重点的に攻めて下さい。
この釣りはとにかくテトラ際に仕掛けをどれだけキープできるかで釣果は大きく左右されます。
根掛かりしそうなラインを恐れずに攻め切って下さい。
まずは狙ったポイントの少し沖に投げて着水させて、中層をそのままゆっくりと引いてアタリが出るのを待って下さい。
テトラの中に居るメバルは自分たちが潜む穴の前を通過するジグヘッドを確実に見ています。
そしてジグヘッドを口にくわえた瞬間に素早く反転して自分の住処の穴に戻ろうとします。
つまり、ここでモタモタしていると穴に入られて魚は勿論、最悪の場合は仕掛けごと切らなくてはならなくなります。
ですから基本は竿先に重みを感じたら小さく鋭くアワセを入れて巻き上げて下さい。
フッキングしてから寄せるまでもあまり遊ばせすぎるとすぐに別の穴に入ってしまうので大型ほど多少強引にでも頭をこちらに向けさせる必要があります。
足元まで寄せたら抜き上げられるサイズ、もしくは大型でも針がしっかりと掛かっている場合はそのまま抜き上げて下さい。
しかし、薄皮一枚で掛かっている場合や抜き上げが困難なサイズの場合は、無難に玉網で掬って取り込むようにしましょう。
無理に抜き上げようとするとバラしたり、大型の場合は竿先の破損に繋がりかねません。
安全対策が必須
テトラは滑りやすく落下してしまうと奥に奥にと海水が流れ込んでいく構造上、自力で上がるのは並大抵のことではありません。
最悪の場合は命を落とす危険さえ十分にあるので、足元はスパイクシューズを履くなどしっかりと対策をして下さい。
また、当然ですがライフジャケットは必ず着用して下さい。
明確にデータとしても残っていますが、ライフジャケットを着用していない場合の生存率は大幅に下がります。
特にテトラ帯という特殊な場所は尚更に注意が必要となります。
小型のメバルはリリースを
メバルは小型でも積極的にジグヘッドに飛びついてきます。
しかし、根魚の場合は一度その周辺の魚を釣り切ってしまうと次に同じくらいの数に戻るには成長が遅い為に相当な時間を要します。
小さなメバルが釣れてしまった場合はなるべく素早くリリースするようにして下さい。
そうすれば、資源確保にも繋がり末永くこの釣りが楽しめます。
また、大型でも卵を抱えてお腹が大きくなっているものは、出来る限りリリースをしてやることをおすすめします。
キープする場合でもお腹を教えてやれば仔魚が出てくるのでバケツに泳がせてゆっくりと海面に放出してやれば泳ぎだしますので、一度試してみて下さい。
まとめ
今回はエギングロッドでテトラ際を狙う春のメバル釣りについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
この釣りは根掛かりと隣り合わせのかなりスリリングな釣りですが、ポイントを直撃できる為にアタリの数は大変多い釣りです。
初心者でも十分に楽しむことが出来るので興味のある人は是非ともエギングロッド片手に挑戦してみて下さい。