エギで釣れない場合に効果を発揮するエギングロッドで狙うテンヤ釣り
ルアーとエサのどちらが釣れるのかと言われると魚種やその日の状況にもよるので何とも言えませんが、エサでしか釣れないという日が多いのは確かです。
それは魚だけではなくアオリイカやコウイカといったイカ類も同様です。
そこで今回はエギングロッドを使用して身近な波止から狙うコウイカのテンヤ釣りを紹介したいと思います。
目次
- エギとエサではどちらが釣れるのか
- エサにはエギには無い匂いなどがある
- 泳がせ釣りよりも遥かに身軽で手返しが早いスッテ釣り
- 釣り場は波静かな砂地もしくは砂泥底のエリアが狙い目
- 夜間は表層から中層も万遍なく探ることが釣果アップの秘訣
- 簡単なエギングロッドが1本あれば釣りは成立する
- 小型スピニングリールとラインはナイロンでもPEでもどちらでも使用可
- コウイカテンヤはあらかじめ複数用意しておくと便利
- エサはシャコが定番ですが、かなり手に入りにくいのでスーパーの冷凍エビを代用として使う
- 足場が高い場合や良型の場合は玉網を使用、低い場合や小型の場合は抜き上げでも可
- 堤防上に飛び散った墨はそのまま放置しないのがルール
- 保管する際は氷と直接触れないように1パイごとにビニールに入れる
- まとめ
エギとエサではどちらが釣れるのか
一般的に言ってコウイカ釣りの場合はエサで狙う人はそれほど多くありませんが、エギと比較するとやはりエサ釣りの方がよく釣れます。
普段はエギ釣りをメインに行っている人も、食いが渋い日にはエサ釣りを使用すると効率的に釣ることが出来ます。
どちらでも対応できるように、事前の釣況をしっかりと確認して用意することをおすすめします。
エサにはエギには無い匂いなどがある
なぜエサ釣りの方が安定して釣れるのかというその要因ですが、例えばコウイカスッテを用いて狙うエサ釣りであれば、スッテに縛り付けているエサから少なからず匂いが出るので、それが周囲のコウイカに強くアピールすることによって大きな集魚効果があると見るのが自然です。
動きはエギの方が多彩なパターンを再現することが出来るのは事実ですが、匂いというのは決してエギでは再現できません。
食い渋りの際に生まれるエギとエサの差はここにあるのです。
泳がせ釣りよりも遥かに身軽で手返しが早いスッテ釣り
コウイカを狙うエサ釣りは2種類あり、生きたアジを使用した泳がせ釣りとシャコなどを使用するテンヤ釣りです。
どちらでもよく釣れるのですが、数を狙いたいのであれば間違いなくテンヤ釣りの方がおすすめです。
泳がせ釣りはアタリの数は少ないものの、当たれば良型がメインで釣れます。
ただ、エサのアジを生かす為のポンプやバケツなどを用意するのが非常に手間なのがデメリットです。
一方、テンヤ釣りの場合はそのような大掛かりな装備も準備する必要が一切ないので非常に身軽に楽しむことが出来ます。
釣り場は波静かな砂地もしくは砂泥底のエリアが狙い目
コウイカは波が穏やかな砂地あるいは砂泥底のエリアを好んで生息地としています。
なので、そのようなエリアを集中的に攻めるようにして下さい。
釣行日も潮がそれほど強く流れない小潮の、波が穏やかな日を狙って下さい。
荒れた天気の翌日などは海底の砂や砂泥が巻き上げられて、そこに潜むエサが出てきてコウイカの活性が上がることがあるので、狙ってみる価値はあります。
夜間は表層から中層も万遍なく探ることが釣果アップの秘訣
コウイカは昼間でも夜間でも釣る事が出来ますが、攻め方が少し変わってきます。
昼間は基本的に海底周りに潜んでいることが多いので、時折大きく跳ね上げて誘うとき以外は海底をズル引きして狙うようにして下さい。
一方で夜間はある程度上のタナにまで浮いてくるので、まずは海底付近を昼間と同様に探ってアタリが無ければ中層、そして表層まで探るようにして下さい。
常夜灯があれば、その周辺の見える位置に浮いていることもあるので、そのような見えイカを発見した場合は、目の前にスッテを持っていけば相手のやる気が高ければ執拗にアタックしてきて釣れる可能性が高いです。
見える魚は釣れないとよく言われますが、イカに関しては例外もあるので覚えておいて下さい。
簡単なエギングロッドが1本あれば釣りは成立する
コウイカ釣りはエギングで使用するようなエギングロッドが1本あれば、十分に釣りは成立します。
なので、今手元に使えそうなエギングロッドが無い場合でも、安い物であれば1000円前後で購入することが出来るので購入されることをおすすめします。
他にもルアーロッドや最悪の場合はコンパクトロッドでも対応することが出来ます。
ちなみにロッドの調子としては、柔調子のものだとしっかりとフッキング出来ないということになりかねませんので、注意して下さい。
ある程度硬調のものがこの釣りに限れば使いやすいです。
小型スピニングリールとラインはナイロンでもPEでもどちらでも使用可
この釣りは小型スピニングリールの方が仕掛けをしっかりとコントロールしやすく持ち重りしないのでおすすめです。
中型スピニングリールは確かに巻き取りパワーという点では良いのですが、コウイカ相手にそこまでのパワーは必要ないので不要です。
テンヤ釣りはそこまで遠投する釣りでも無いので、PEラインを使用しなくてもナイロンラインで十分に事足ります。
普段PEラインを使用している人はナイロンラインをメインラインにすると感度が悪くなるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、コウイカのアタリは水の入ったビニール袋でも引っ掛けたように明確にグッと重くなることがほとんどなので、それほど関係ありません。
コウイカテンヤはあらかじめ複数用意しておくと便利
コウイカテンヤは根掛かりなどのトラブルに備えて複数本用意しておいて下さい。
岩が全く無いような完全な砂地というのはほとんどありませんので、点在する岩に引っ掛かることも時にはあるので注意が必要です。
エサはシャコが定番ですが、かなり手に入りにくいのでスーパーの冷凍エビを代用として使う
テンヤ釣りに使用するエサは主にシャコエビが定番となりますが、簡単に手に入るものでは無いので、スーパーなどで見つからないという場合は代わりのエサとして冷凍のエビを使用すると良いです。
もしあれば頭まで付いたものを利用すると、テンヤの針にも刺しやすくおすすめです。
魚を釣る場合とは大きく異なり、丸呑みにされたりボロボロに齧られるということはあまり無くそこまで数は必要ありませんので、5尾ほど用意すれば一日中楽しむことが出来ます。
足場が高い場合や良型の場合は玉網を使用、低い場合や小型の場合は抜き上げでも可
この釣りはショアから狙う場合は身近な堤防から釣るパターンが多いと思いますが、足場が海面から高い場合や海面まで浮かせてみて相手が良型の場合は念のために玉網を使用して下さい。
足場が低い場合や相手が小型の場合はそのまま抜き上げるようにして下さい。
ただし、玉網を使用した方が掬う際に前後に揺すって墨を吐かせてから取り込めるので便利です。
堤防上に飛び散った墨はそのまま放置しないのがルール
コウイカは釣り上げられるとほぼ例外なく大量の墨を吐き散らします。
特にランディングして堤防上にずり上げた直後に吐くことが多いので、周囲に飛び散った墨は必ずブラシなどで綺麗にして下さい。
イカ墨は少し放置するとすぐに乾いてなかなか取れなくなるので、すぐに掃除するのが良いです。
保管する際は氷と直接触れないように1パイごとにビニールに入れる
釣ったイカをクーラーボックスで保管する際には、必ず1パイごとにビニール袋やジップロックに入れて下さい。
イカの身が氷に直接触れると氷焼けして、鮮度が急速に落ちてしまいます。
また、中には袋に入れた後で残っていた墨を吐くようなイカもいるのでビニール袋に入れる場合には必ず2重にしてクーラーボックス内に漏れないようにして下さい。
まとめ
今回はエギングロッドを使ったテンヤでコウイカを狙う方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
この釣りは身近な堤防で1年を通して楽しめて、エギではなくて生のエサを使うことによって初心者でも気軽に釣ることが出来るので釣果を比較的得やすいです。
興味がある人は難しく考えず、気軽に挑戦してみて下さい。