エギング上級者が知っておくべきエギングロッドの硬さによる違いとは?
エギングロッドには実に多くの硬さがあります。
これらは使っていく釣り方によって変えていくことが多いですが、そもそもの考え方を知っておくと使い分けがより一層深まり、結果的に釣果につながっていくことと思います。
ロッドの使い分けが出来ていくと、ハイプレッシャーといわれるスポットでもイカを釣っていくことが出来るでしょう。
今回は少しエギング上級者に向けた解説をしていきたいと思います。
目次
エギングロッドの硬さのラインナップ
最初にエギングロッドの硬さのラインナップを解説しておきます。
これはエギングロッドにかかわらず、他のロッドにも共通していますので、覚えておくとよいでしょう。
エギングロッドをはじめとする疑似餌を使ったロッドは、ほとんどに硬さの表記で日本語が使われていません。
その大きな分類分けとしては、ライトアクション、ヘビーアクション、ミディアムアクションとなります。
ライトアクションは柔らかく、ヘビーアクションは硬い、ミディアムアクションはその中間的パワーとなっています。
これにさらにウルトラライトアクションや、ミディアムライトアクションといったさらに柔らかかったり中間的なものだったりという硬さがあり、細分化されるようになっています。
これらの細分化を理解して使っていくことで、同じエギを使った場合でもアクションの質が変わってきたりして、それをきっかけとしてイカの反応が変わったりします。
それでは次にアクションごとの基本的な考え方を解説しておきます。
ライトアクションエギングロッドの特徴
ライトアクションエギングロッドは柔らかいといったことから小さい2.5号程度のエギで使われることが多いです。
それも間違いではありませんが、考え方を変えてみると移動距離を短くできるといった特徴があります。
エギをアクションさせるときには水が抵抗となってきます。
その水の抵抗を受けているので、ライトアクションのロッドでは大きくエギを動かしにくいです。
そのため、冬といったエギングが厳しい状態であったり、船などから深場を狙っていくときに使っていくと良かったりします。
また、水の抵抗を受けやすいことを逆手にとって、より水を掻き乱してイカにエギをアピールしていくといった使い方もできます。
ヘビーアクションエギングロッドの特徴
ヘビーアクションのエギングロッドは硬くパワーがあるので、大きめのエギで使われることが多いです。
しかし、上手く使っていくことによってイカが小型の場合であっても反応を引き出すための良いロッドとなってくれることがあります。
ヘビーアクションのロッドは硬さによって、エギを瞬間的に動かすのが得意です。
エギが瞬間的に動くということは、水を切ってアクションするようになるという感じです。
特にこの瞬間的に動くというのは、ハイプレッシャーエリアだったり、水の透明度が非常に高かったりしたときに有効となってきます。
使うときには人間側にも体力が要ることも多いですが、しっかり使いこなしていくと良い結果をもたらしてくれることも多いパワーだと思います。
ミディアムアクションエギングロッドの特徴
ミディアムアクションのエギングロッドは、ライトアクションとヘビーアクションの中間的なパワーとなります。
エギングではイカの状況に合わせてより細かくアクションを使い分けしていくと良いことが多いため、ライトアクションでもヘビーアクションでもアクションが合わせにくいときに使っていくとよいでしょう。
また、陸っぱりで移動が多くなるような状況で、持ち運べるのが1タックルだけの場合といった状況でもミディアムアクションのロッドを選ぶことは多いと思います。
エギングロッド上級者に使ってもらいたいメーカー
ここまではパワーアクションごとのエギングロッドの特徴について、使い方の考え方を含めて解説してきましたが、実際に使い分けていくとなると細かなラインナップを揃えているメーカーを知っておく必要があると思います。
下記に特に上級者向けのエギングロッドメーカーを紹介していますので、ロッド選びのときに参考にしてみてください。
ブリーデン
エギングロッド以外にもソルトウォーターに力を入れているメーカーがブリーデンです。
エギングロッドのカテゴリーとしては、スペシメンやスパイスといったシリーズがあります。
もちろん陸っぱり用だけでなく、ボート用のラインナップも用意してあります。
エギングロッドと一緒に使ってみたいのは、同じくブリーデンのエギマルシリーズです。
ソリッドボディーの細いノーズが特徴的で鋭いアクションを得意としています。
エギマルシリーズは細かいウエイトラインナップがされていて、かつそれぞれのウエイトで適正な位置を考えて設計されています。
エギングロッドの使い分けと併せて使っていくことで、より多くの状況に対応できることと思います。
エバーグリーン
エギングロッドからジギングロッド、バスからシーバスまで多くのラインナップがあるのがエバーグリーンです。
エギングロッドとしては、インペリアルシリーズが有名です。
これらのシリーズで使ってもらいたいのは、スラックジャーク対応モデルとなっているモデルです。
スラックジャークはエギの移動距離を抑えてアピールするのが特徴で、特にスレたイカが多い場所で効果を発揮することが多いです。
かなりシャープな印象を受けるロッドが多いので、そういったロッドが好きなエギンガーにおすすめのメーカーとなっています。
シマノ
総合釣り具メーカーとして多くのラインナップがあるのが、シマノです。
自転車などのギアでもその名前を見たことがある人が多いのではないでしょうか。
エギングロッドとしては、セフィアシリーズがラインナップされており、その中でさらに上級者向けのエクスチューンシリーズ、軽さを求めたCI4+シリーズ、初心者向けのBBシリーズなどに分かれています。
トータルしてみると、全体的にパワーがある印象を受けると思います。
リールを組み合わせるときには、同じシマノから選んでいくのが良いかと思います。
ダイワ
ダイワも総合釣り具メーカーとして有名です。
多くの釣具店で取扱いがあり、実際に手に取ってロッドの調子を見たりすることもしやすいと思います。
エギングロッドとして、エメラルダスシリーズがラインナップされていて、中には磯竿からノウハウを得つつ製造されているインターラインモデルもあります。
全体的にはしなやかなロッドが多い印象を受けます。
上級者向けエギングロッドで気を付けたいこと
最後に上級者向けエギングロッドで気を付けておきたいことを紹介しておきます。
その気を付けておきたいのは破損についてです。
どうしても上級者向けエギングロッドは感度や軽量化の目的で、表面の塗装やブランクス自体が薄くしてあることが多いです。
ですので、傷を付けたりしない、立てかけて置かないなどのロッドの基本的取り扱い方により気を付けておく必要があるでしょう。
万が一破損してしまった場合には、上位機種には免責補償が付いていることが多いので、そういったシステムを使っていくのも良いと思います。
まとめ
今回は上級者向けに少し深い内容を解説してきました。
一人で釣りをしているとなかなか感じることはできませんが、複数人で釣りをしていると同じエギを使っていてもロッドで釣果が変わってくると言った状況は珍しくありません。
ぜひより多くのエギングロッドのラインナップを手元に用意しておいて、使い分けも楽しみつつエギングをしてもらえると良いと思います。