ハイギア? ローギア? ベイトリールの使い分け
ベイトリールにはギア比の違いで「ハイギアモデル」と「ローギアモデル」の2つがあります。
2つのモデルはそれぞれ釣り方によって使い分けるのが一般的です。
しかし、ベイトリールを使ったことがない方にとっては「何が違うの?」「どう使い分ければいいの?」などわからないことがたくさんあると思います。
一般的なモデルごとの使い分けをご紹介しますので参考にしてみてください。
ハイギアモデルとローギアモデルはどこが違うのか
そもそもベイトリールのハイギアモデルとローギアモデルは、ギア比の違いつまり「ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ長」の違いで分けられています。
シマノ スコーピオンを例にとって説明してみるとハイギアモデルはハンドル1回転させると「77センチ」、ローギアモデルはハンドル1回転させると「67センチ」の巻き上げ能力があります。
数字にするとその差はわずか10センチですが、キャスティングとルアーの回収を何度も繰り返し行うようなルアーフィッシングではこのわずかな差が釣果をあげる上で重要な要素になってきます。
シマノのバスライズやバスワンXTなどの安いベイトリールには1種類のギア比しかないものもあります。
そのような格安ベイトリールは一般的にはローギアモデルと同等の巻き上げ能力となっています。
ハイギアモデルの使い所
ハイギアモデルのベイトリールは、ショアジギングなど比較的広い範囲にルアーを遠投して行うような釣りに向いています。
また、ルアーを早く動かすことが求められる釣りにもおすすめです。
1度のハンドルの回転でたくさんのラインを巻き取ることができるので遠くにキャスティングしたルアーを素早く回収したりルアーに激しいアクションをさせてたい時に使うととても便利です。
ローギアモデルの使い所
ローギアモデルのベイトリールは、ハンドル1回転あたりの巻き上げ長さがハイギアモデルに比べると短くなります。
そのため、エギングやアジング、メバリングなどのできるだけルアーを長く水中で動かしていたい釣りにおすすめです。
ローギアモデルだからといって遠投性が低いとかパワーがないということは全くありませんので使い方次第ではショアジギングなどハイギアモデルが向いていると言われる釣りにも使うことは十分可能です。
どっちを選べはいいかわからない方はハイギアモデルを
釣り方によって2つのギア比のモデルを用意して使い分けることができればベストですが、しかし、2台揃えるとなるとお金もかかりますし、それぞれロッドを用意したりすると荷物も増えてしまいます。
1つもロッドで2種類のリールを付け替えて使うことももちろんできますが、釣り場でそれを行うのは現実的ではありません。
また釣り初心者の方でこれからベイトリールでの釣りを始めてみたいという方は2台とも購入するには勇気がいるはずです。
そんなときは、ハイギアモデルのベイトリールをおすすめします。
ハイギアモデルであれば、広範囲に効率的にルアーを投げ込むことができるのはもちろん、ハンドルをゆっくりと回転させるなどの工夫をすればローギアモデルと同じような釣りにも対応できます。
2つのモデルの違いは、最大巻上長だけでその他のドラグ性能や重さ、ベアリング数、価格などに違いはありませんなので最初の一台としてはハイギアモデルのベイトリールをおすすめします。
まとめ
ご紹介したようにベイトリールなギア比によって使い分けることでより深く釣りを探求することができます。
今までスピニングリールしか使ったことがない方はギア比はあまり意識したことがないかもしれません。
スピニングリールにもベイトリールと同じくハイギアモデル、ローギアモデルがあるリールがあります。
お手持ちのリールがどちらなのかを知っておくとベイトリールを選ぶ時に参考になると思います。