ベイトリールのスーパーハイギアを使いこなす!特徴を活かした使い方とは?
ベイトリールにはさまざまなギア比があります。
ギア比によって使い分けるというのが基本的な考え方ですが、1つのギア比のメリットを使うことはもちろんのこと、一見はデメリットと思われるようなところもメリットとして使うことができると思います。
今回はギア比のなかでもスーパーハイギアに焦点を当てて解説していきたいと思います。
目次
スーパーハイギアのベイトリールとはどんなものか?
スーパーハイギアとは、基本的にギア比7.0:1以上のものを言います。
スーパーハイギアの特徴は、・ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多い・スピーディーな釣りが可能・ギアに力が無い・リトリーブの感度が良いこういった特徴があります。
スーパーハイギアのベイトリールを使いこなすことを考えると、一見デメリットである「ギアに力が無いこと」も使い方次第でメリットとなります。
ここからはそれぞれの釣りでのスーパーハイギアの使い方について紹介していきます。
テキサスリグ、ラバージグの釣りでの使い方
テキサスリグ、ラバージグの釣りではハンドル1回転あたりの巻き取り量を活かした釣りをしていきます。
テキサスリグ、ラバージグではスポット撃ちの釣りが多くなります。
撃っては回収することを繰り返し行っていくので、回収速度は速いことに越したことはありません。
1回転あたり10センチの差が、1時間、半日、1日と釣りをしていく中で大きなキャスト数の差となっていきます。
また、テキサスリグ、ラバージグはバイトがあったらすぐにフッキングする必要があります。
そのときにはラインスラックを素早く巻き取ってフッキングしたほうが成功率が上がります。
バスがルアーが偽物と判断して吐き出すまでには、コンマ何秒ということもあるので、そういったときにスーパーハイギアのベイトリールの特徴が活きてきます。
シャロークランクベイトの釣りでの使い方
クランクベイトにはローギアのベイトリールと言われることが多いと思いますが、シャロークランクベイトにはスーパーハイギアを使ってみることをおすすめします。
なぜなら、まずシャロークランクベイトは引き抵抗が少なく、スーパーハイギアのベイトリールでも扱いやすいからです。
スーパーハイギアだとハンドルはゆっくり巻いていてもシャロークランクベイトがアクションするスピードを確保できます。
また、バイトミスがあったときには、ギアに力が無い分感度がよいため、それを察知することもできます。
そういったスポットには再度アプローチすることでバスのバイトを得やすくなります。
シャロークランクベイトには他にもスポットの近くを通り過ぎたら素早い速い回収、カバー際でヒットしたら素早くカバーから引き離さなければならないなどの必要性があるので、スーパーハイギアのベイトリールは活かしやすいです。
ディープクランクベイトの釣りでの使い方
引き抵抗があるディープクランクベイトでもスーパーハイギアの活用がされます。
それはベイトフィッシュに付いているバスをリアクションバイトでヒットに持ち込む場合です。
とにかくスーパーハイギアの利点を活かして、ルアーを高速アクションさせます。
少し強引な考え方ですが、ギアに力が無いことは人間側の力でカバーするといった使い方をします。
高速アクションするディープクランクベイトの波動はバスにとってあまり体験したことのないものなので、連続ヒットすることも多々あります。
連続ヒットしたときのファイト時間を短くするようなトーナメンターにとってもスーパーハイギアは必要不可欠であるようです。
チャターベイトの釣りでの使い方
チャターベイトはスーパーハイギアとの相性がかなりよいルアーです。
チャターベイトは通常リトリーブと、高速巻きでバランスを崩させることでバイトを得やすいルアーです。
通常のスピードで巻いてきた上で、スピードを一瞬で引き上げて使う使い方はスーパーハイギアでしかできません。
引き抵抗もあまりないので、スーパーハイギアの感度のよさが活かされます。
私はチャターベイトとスーパーハイギアの組み合わせで1スポットから5本のバスを引き出したことがあります。
ポッパーの釣りでの使い方
ポッパーはキャストしてスポット近くでアクションさせてバスのバイトを誘うのが基本的な使い方です。
アクションにリールのギアの力は必要ないので、回収に重点を置いたリール選びが必要になります。
ロッドアクションさせてスポット近くでバイトが無ければ、スーパーハイギアの利点を活かした回収スピードで、次々とランガンが可能です。
バズベイトの釣りでの使い方
バズベイトにもスーパーハイギアのベイトリールはおすすめです。
キャスト精度が問われるのと、少し複雑なカバーへのアプローチをするのがその理由です。
例えば、ちょっとした草が倒れているところの先に投げて巻いてきて、草のところに差し掛かったらリールのハンドルを巻くスピードを上げて飛び越えさせるといったような使い方が可能です。
そのときにロッドを煽って飛び越えさせてしまうと、バズベイトが水中に沈んでしまいバイトチャンスを減らしてしまいます。
スーパーハイギアのベイトリールの巻くスピード変化によるバズベイトの水しぶき調整、音の大きさ調整も効果的な釣り方です。
フロッグの釣りでの使い方
フロッグの釣りには特にスーパーハイギアのベイトリールの回収スピードが役立ちます。
フロッグの釣りはスポットに撃ち込んでから数アクションで回収するというとてもスピーディーなものです。
また、バイトミスされたときでもすぐにアプローチ出来れば再度バイトしてくる可能性も高い釣り方です。
キャスト数が増えれば増えるほど、バスに出会える確率を挙げられるので、スーパーハイギアのベイトリールは欠かせません。
ベイトフィネスでのスーパーハイギア
ベイトフィネスにおいて、スーパーハイギアは欠かせないものです。
なぜなら、軽量ルアーを投げることに重点を置いたベイトフィネス用のスプールは直径が小さなものが多いです。
直径が小さいと、巻き取り量が減ります。
その巻き取り量が減るところをカバーするのがスーパーハイギアです。
以前、ノーマルギアのベイトフィネスリールを使ったことがありますが、あまりにも回収が遅くストレスが溜まりました。
ベイトフィネスではスーパーハイギアは欠かせないものだと思います。
おすすめのスーパーハイギアのベイトリール
私がおすすめするスーパーハイギアのベイトリールは、アブガルシアのビックシューターコンパクトです。
このベイトリールはギア比8.0:1とかなりの高速ギアです。
1回転あたりの巻き取り量が多いので、かなりスピード感のある釣りができます。
ボディやギアの素材は強く、剛性についての問題はありませんので、力強くバスとのファイトができます。
ハンドルノブも力が入れやすい形状になっています。
価格的にも搭載されている性能からすればかなりコストパフォーマンスに優れています。
ぜひ使ってみてもらいたいスーパーハイギアのベイトリールです。
まとめ
今回はスーパーハイギアのベイトリールをどのように使っていったらいいのかについて解説してきました。
メリット、デメリットとして捉えるのではなく、特徴として捉えることで柔軟な発想に結びつき、結果として釣果に繋がっていくと思います。
スーパーハイギアのベイトリールを持っている方もそうでない方も、今回の記事を自身の釣りに活かしていってもらえればと思います。