注目のヘアオイル!マルラオイルの魅力や特徴とアルガンオイルとの違い
ヘアケアアイテムとしてヘアオイルの人気は高く、注目している人は多くいます。
そのヘアオイルの種類はとても多く、インターネットなどで調べてみると様々な種類のオイルを見つけることができます。
そのように種類の多いヘアオイルの中で、最近注目を浴びているオイルが「マルラオイル」になります。
ヘアオイルを使用しているが、マルラオイルは知らないという方はいるかと思います。
そのような方のために、ここではマルラオイルの魅力や特徴などを紹介していきます。
マルラオイルの原料について
現在、話題のマルラオイルは、「マルラ」という木の実を原料としています。
そのマルラの木は、主に南アフリカに自生するマンゴー科の木になります。
砂漠が多く湿度が非常に低い厳しい環境下で育つことから、生命力の高い木と言えます。
しかし、一年通して気温が高くなりすぎることはなく、低すぎることもないため、生活しやすい気候となっています。
ですが、場所によって、思ったよりも冷えたり、暑さを感じたりする場合もあります。
そのような気候で育つマルラの木の実は酸味がある甘さをしており、リキュールやジャムなどに加工され、南アフリカでは馴染みのある食べ物となっています。
マルラの木の実で作ったリキュール「アマルーラクリームリキュール」は、多くの人がお土産として購入していきます。
それほど人気の高いアマルーラクリームリキュールは多くの国に輸出されており、その国数は160カ国といわれています。
そして、ジャムやリキュール以外にも、マルラオイルの原料となっており、髪や肌の美容に役立てられています。
このように様々な物に利用されているマルラの木の実は、現地の野生動物からも好まれており、象や猿の好物となっています。
そのようなことから、マルラの木は「エレファントツリー」ともいわれています。
また、現地の人は、結婚式を挙げる前にマルラの木の下で身を清める儀式をすることから、「結婚の木」と呼ぶこともあります。
このように、面白い呼び名や、幸福を呼びそうな呼び名があり、現地の村の人にとってマルラの木は神聖な木なため、「神の木」といわれ大事にされています。
マルラオイルに含まれている成分とは
人気の高いリキュールの原料にもなっている「神の木」の実から抽出されるマルラオイルには、様々な美容効果のある成分が多く含まれています。
マルラオイルの主成分は、オレイン酸・リレノン酸・ビタミンEとなっています。
その他にもパルミチン酸やステアリン酸やビタミンCが含まれています。
また、抗酸化作用に優れたプロシアニジンやフラボノイドカテキンといったポリフェノールの一種も含まれています。
さすが「神の木」といわれるだけあって、その実から取れるオイルには様々な美容効果のある栄養成分が含まれています。
マルラオイルの髪への効果とは?
それでは、様々な美容効果のある栄養成分が含まれているマルラオイルには、ヘアオイルとしてどのような効果が期待できるのでしょうか?
では、さっそく見ていきましょう。
潤いを与え血流を良くする
マルラオイルには、ビタミンEが豊富に含まれているため、抗酸化作用があるオイルとなっています。
また、プロシアニジンやフラボノイドカテキンといった抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれていることから、さらに抗酸化作用を高めています。
このように、優れた抗酸化作用があることがマルラオイルの魅力となっています。
抗酸化作用は、老化の原因といわれている活性酸素の発生を抑える働きになり、アンチエイジング効果を期待することができます。
また、髪や頭皮を保湿し乾燥を防止したり、頭皮の血流を良くしたりする効果も期待することができます。
そして、オレイン酸もマルラオイルの主成分となっており、髪の潤いを与え維持する働きがあるため、乾燥を防ぐ効果をさらに高めることができます。
そのオレイン酸は皮脂の成分の40%ほど含まれており、皮脂の分泌は多すぎると肌に悪影響を及ぼしますが、不足しても悪影響を及ぼします。
そのように、皮脂はある程度必要な物質であり、それに含まれているオレイン酸も必要な成分になります。
これらの保湿する働きにより、ツヤのあるまとまりやすい髪にする効果も期待できます。
頭皮トラブルを予防する
頭皮マッサージは血行を促進させる効果があるため、薄毛の予防などで行われていますが、頭皮マッサージの時にマルラオイルを使用することにより、取りにくい毛穴に詰まった皮脂などの汚れを除去しやすくします。
そのため、マルラオイルで頭皮マッサージを行うと、頭皮を清潔にすることができ、マッサージ効果も伴って血行が促進され、頭皮環境を良くする効果が期待できます。
そのことにより、頭皮の痒みやフケなども予防することができ、美しい髪を育てることにも繋がります。
マルラオイルに含まれているオレイン酸は皮脂にも含まれているため、頭皮に馴染みやすくなっており、効果を引き出しやすいと言えます。
マルラオイルとアルガンオイルの違いについて
アルガンオイルの人気は安定しており、マルラオイルは徐々に人気が高まってきています。
そして、その二つは性質が似ているため、比較されることが多々あります。
アルガンオイルは、モロッコに自生しているアルガンノキの種子を抽出したオイルになり、マルラオイルは南アフリカに自生しているマルラの木の実を抽出したオイルになります。
このように、両方ともアフリカのある地域で自生している木の種子や実から取れることや、砂漠の多いところで自生していることなど、共通している部分がいくつかあります。
それでは、その二つのオイルの違いについて説明していきます。
共通している部分
どちらのオイルにも、脂肪酸であるオレイン酸とリノール酸が豊富に含まれています。
この二つの脂肪酸は、肌のハリや柔軟性を維持することや、肌や髪を保湿することをサポートしてくれる成分になります。
マルラオイルのオレイン酸含有率が7、80%に対し、アルガンオイルのオレイン酸含有率は4、50%となっています。
そして、マルラオイルのリノール酸含有率は約5%で、アルガンオイルのリノール酸含有率は約30%です。
オレイン酸とリノール酸の含有率は2、30%違っていますが、両方とも豊富に含まれています。
特に、マルラオイルはオレイン酸が7、80%も含まれているため、高い保湿力を誇ります。
そのため、マルラオイルは肌や髪が乾燥しやすい方におすすめのオイルとなります。
それに対し、アルガンオイルは通常の肌や髪に向いていると言えます。
そして、それらの脂肪酸以外にも、ビタミンEが豊富に含まれているところも共通しています。
ビタミンEは「若返りのビタミン」ともいわれており、優れた抗酸化作用があります。
抗酸化作用は、身体が錆びる(老化する)のを抑制する働きがあるためアンチエイジング効果が期待でき、主にコラーゲンの生成を促したり、シミやシワの予防、血流を促進させたりする効果があります。
その血流の促進は、頭皮や髪に栄養を届けやすくすることにも繋がるため、健康的で美しい髪を育てることが期待できます。
共通していない部分
マルラオイルには抗ヒスタミン作用がありますが、アルガンオイルにはありません。
アトピーや花粉症などのアレルギー反応が起きる原因であるアレルゲンが体内に入ると、ヒスタミンが過剰に放出されます。
そうすると、アレルギー症状を出す指令がヒスタミンによって伝達され、アレルゲンと戦うために皮膚に痒みや腫れが起きたり、鼻水が多く出たりするなどの症状が現れてしまいます。
その、アレルギー症状を出す指令をブロックする働きのことを抗ヒスタミン作用と言います。
マルラオイルには、そのような抗ヒスタミン作用があるため、皮膚の痒みや腫れなどのアレルギー症状を抑える効果が期待できます。
そのため、ヘアケアだけでなく、スキンケアとしても最適なオイルと言えます。
まとめ
以上のように、強い抗酸化作用と高い保湿力がマルラオイルの特徴となっており、抗酸化力はオリーブオイルの10倍ともいわれています。
そのように美容効果の高いマルラオイルは、ヘアオイルとしてはもちろん、マッサージオイルとしても美容効果を発揮することができます。
現在注目されてきているマルラオイルを、ヘアケアやスキンケアに使用してみてはいかがでしょうか。