頼れる優秀万能薬! 馬油をヘアオイルとして使ってみよう。
古くから民間療法として火傷などに使用されてきたのが馬油です。
ドラッグストアなどでも販売されているので、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
馬の油から造られたこの油、実はヘアオイルとしてもとても優秀なのです。
お肌に馬油がいいというのは聞くけれど、髪の毛に塗っても大丈夫?
と疑問に思われるかもしれませんね。
馬油の効果的な使い方とおすすめを見てみたいと思います。
馬油ってどんなもの?
簡単に言うと、馬油とは馬の皮下脂肪を原材料とする動物性油脂のことです。
主に食用の馬を解体する際に馬のおなかや首の部分から採取されています。
古くは火傷などに効果があるとして民間療法に使用されてきました。
非常に人間の皮脂に近い性質を持ち、浸透力は抜群です。
ですから肌や髪の毛につけてもべたつかず、すぐにサラサラになるのです。
オレイン酸、パルミトレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸を多く含んでいます。
動物性油脂にしては多くの不飽和脂肪酸を含むため、コレステロール沈着を防ぐ効果なども期待できます。
さらに肌の酸化防止や炎症を鎮める効果、殺菌作用もあると考えられています。
民間では妙薬として古くから伝わる馬油ですが、様々な薬効が明らかになってきたのは最近のことです。
その多彩な働きに、俄然注目が集まっています。
馬油の歴史とは?
馬油の歴史は約4000年前の中国の騎馬民族に遡ると言われています。
現存する最古の医学書と言われる「黄帝内経」や明時代の「本草網目」には「皮膚のひび割れを改善する」と記されています。
日本には約400年前に渡来した唐の高僧が、上京する途中の九州で馬油の効果を伝えたのが始まりと言われています。
もともとは中国によりその効果が示された馬油ですが、近年は逆転現象も見られます。
中国人観光客が大挙して訪れ、買い物をするいわゆる「爆買い」。
日本産の馬油はその対象アイテムの一つとなり、中国の人々の間で大人気となっています。
馬油に期待できる効果とは…
馬油に多く含まれる高濃度不飽和脂肪酸は人体内で造ることが出来ない貴重な成分です。
さらに馬油の脂肪酸構成は人体のそれと大変よく似ているため、浸透力もかなり高め。
馬油を塗れば素早く毛穴の奥深くまで浸透します。
副作用の心配もないため、赤ちゃんにも使用できるのもメリット。
オムツかぶれなどに馬油を塗れば、素早い浸透力で赤ちゃんの肌の回復を助けてくれるのです。
美肌効果
馬油には血行促進効果があります。
馬油は皮膚の皮下組織にまで浸透するため、細胞が刺激されるのです。
さらに皮膚上にある被膜のおかげで保温性と保湿性が高まり、血液の循環が促進されるというわけです。
ですから馬油を肌に塗り、マッサージを行うと血液の巡りが良くなり、新陳代謝が活発になります。
おかげでシワを予防したり、お肌のターンオーバーをきちんと整えてくれる効果が期待できるのです。
さらに気になるシミ、ニキビ跡につけるのも効果的。
日焼けあとの肌の回復にも馬油効果が期待できると言われています。
傷・かゆみを抑える効果
特に馬油を塗ると良いとされるのは火傷による傷です。
火傷をしたらすぐに冷やすのは当然ですが、馬油を塗り、その上にガーゼをあてて水で冷やすのがさらに効果的と言われています。
火傷とは皮膚が燃えているような状態のこと。
ものが燃えるに酸素が必要となりますから、水で冷やしている間も皮膚の酸素が燃え続けている状態なのです。
そこで皮膚に馬油を塗ると皮膚上の酸素を追い出し、かつ酸素の供給を絶ってくれるという効果があります。
酸素の供給を絶つことで皮膚の燃焼は最小限に食い止められるというわけですね。
馬油が火傷に良いというのはこのような理由からなのです。
また、馬油かゆみにも効果的。
かゆい部分に馬油を塗ると素早く浸透し、血行を促進してくれるため、かゆみを抑制してくれるのです。
もちろん髪の毛にも効果的!
馬油は髪の健康を維持する働きがあると言われています。
髪の毛は絶えず再生をくりかえしています。
一日約50本もの髪が抜け、生え変わっているのです。
しかしパーマやカラーリングで髪を痛めたり、食生活が不規則で頭皮に栄養が行き届かない状態になると白髪や抜け毛が多くなってしまいます。
そんな時におすすめなのが馬油です。
頭皮に塗りこみ、マッサージを行うことで頭皮に栄養と刺激が与えられ、血行促進につながります。
髪のターンオーバーのサイクルが整えられ、健康な頭皮になり、抜け毛や白髪を減らしてくれるというわけです。
馬油をヘアオイルとして使うには?
食べても安心とされる馬油ですから、体中あちこちに使えて便利です。
勿論、髪にも地肌にも有益な馬油。
お風呂前・中・後、いつでも使えて、美髪にとても有益です。
乾燥しらずの美しい美髪になるために効果的な馬油の使用法とはどんなものなのでしょうか。
馬油で頭皮マッサージ!
頭皮ケアに馬油を使用するには、直接塗り込んでマッサージすることがおすすめです。
入浴中は毛穴が開いている状態なので、特に効果が期待できますよ。
まず、髪の毛全体を丁寧にブラッシング。
その後小豆一つ分くらいを手に取ります。
両手に馴染ませ、頭皮に優しくも見込みます。
爪を立てず、指の腹を使うのがおすすめ。
全体を良くマッサージしたら、タオルやラップで髪を包み、20分ほど放置してください。
その後お湯で丁寧にすすぎ、いつも通りのシャンプーをするだけです。
馬油でラッピングすると頭皮の汚れや皮脂が浮き上がり、次のシャンプーできれいに汚れが落ちてくれるのです。
頭皮のターンオーバーを整えてくれるので、週に1度くらいがおすすめです。
洗い流さないトリートメントとして使用!
お風呂でヘアケアをした後、よくタオルドライします。
小豆一つ分くらいを手に馴染ませ、髪全体に揉みこみます。
足りなければ少量ずつ足してくださいね。
大量に手に取ると、さすがにべた付きます。
髪全体に馬油が行きわたったら、ドライヤーでいつも通り髪を乾かしてください。
馬油が髪に水分を閉じ込め、ドライヤーの熱から守ってくれます。
ドライヤー後もパサつかず、しっとりした髪になりますよ。
ヘアオイルにも使える!おすすめの馬油!
馬油は馬の脂から造られますが、精製方法によって品質に差があります。
オリーブオイルでも、精製度の違うものによって品質や値段に差があったりしますよね。
馬油の場合もそれと同じです。
精度の低い馬油はお肌への浸透度も悪く、使用感がイマイチだったりします。
そんな馬油を使用しても効果を感じることはできませんよね。
おすすめの馬油を見てみたいと思います。
ソンバーユ無香料
薬師堂の有名な馬油です。
純度100%で、無香料・無着色。
口コミサイトでもかなりの高評価を得ていますね。
薬師堂独自の技術で精製され、油臭が取り除かれています。
まさに「元祖」と呼ぶに相応しい馬油です。
馬油を使用した製品は多くありますが、こちらの「ソンバーユ」を基本として比較するのがおすすめです。
化学物質や添加物は一切使用されていません。
【北海道限定】天然良質北海道純馬油
北海道純馬油の北海道産馬油です。
勿論純度100%です。
独自の製法で抽出・精製されています。
臭いもなくさらっとした使い心地。
初めて馬油を使うという方や、馬油が苦手という方におすすめです。
こちらも化学物質や添加物は一切使用されていません。
まとめ
スキンケアからヘアオイルとして、ヘアケアにまで使える馬油。
ドラッグストアでも購入できるのでとてもお手軽です。
しかし、馬油の保存には注意が必要です。
不飽和脂肪酸が多く含まれているため、非常に酸化しやすいのです。
酸化してしまうと匂いや品質が変わってしまうこともあるので、気をつけましょう。
直射日光を避け、涼しい場所がおすすめ。
特に夏は液状化してしまうおそれがあるので、冷蔵庫がいいかもしれませんね。
高品質な馬油で美しい髪をキープしてくださいね。