何故シャンプーで染まるの?白髪染めシャンプーの仕組みを解説
白髪染めは、基本的にはヘアカラータイプのものを使用しているという方も多いでしょう。
でも今では、白髪染めシャンプーなるものもあるんです。
普通にシャンプーをしているだけで白髪染めが出来るというのが白髪染めシャンプーなのですが、なぜシャンプーをしているだけで白髪染めが出来るんでしょうか?
ここではその仕組みを解説していきます。
白髪染めシャンプーは色を上から付着させる
簡単に言うと白髪染めシャンプーは、髪の毛の上に色を付着させるという仕組みになっています。
一般的なヘアカラータイプの白髪染めは、まずしっかりと髪の毛のキューティクルを開いて、そこに色を流し込んで、髪の内部から色を付けていきます。
そうすることによって、しっかりと髪の毛に色を付けることができ、落ちづらくなる。
しかしそれには大きな欠点があるんです。
それが、髪の毛へのダメージ。
1回しっかりとキューティクルを開くわけなのですから、その分強いダメージを受けてしまうんです。
そうして強いダメージを受けてしまうと、当然白髪が増える原因にもなりかねません。
だから、それは一長一短なのです。
しかし、白髪染めシャンプーは、髪の毛の内部にまで色を通しません。
上から付着するだけ。
上塗りするだけなのです。
だから髪の毛に与えるダメージは最低限で済む。
それが一つの特徴ですね。
しっかりとは染まらないのがデメリット
ダメージが少ないのであれば、白髪染めシャンプーはすごく効果的なのではないかと思いますよね。
でも、当然白髪染めシャンプーにもデメリットがあります。
それが、しっかりとは染まらないという点。
上から色を塗っているだけなので、まずどうしても落ちやすいです。
そして、その色も、完全な真っ黒にはなりづらい。
それは見方によっては自然な黒髪にみえて、その方が良いという方もいるかもしれません。
でも、中には完全に真っ黒にしたいという方もいるでしょう。
そういう方には白髪染めシャンプーはあまりおすすめできません。
髪の毛にイオンの力で成分を付着させる
髪の毛の上に色を付けていくというのが、白髪染めシャンプーの基本的な仕組みであることはわかりました。
でも、まだわからないことがありますよね。
それが、なぜシャンプーで髪の毛の上に色を付けることが出来るのかという点。
色をつける成分を含んでいるというだけであれば、たとえば手も真っ黒になってもおかしくありません。
それなのに髪の毛だけが染まっていく。
その理由は、イオンの力にあります。
白髪染めシャンプーの色をつける成分は、イオンの力で髪の毛にくっつくにようになっているんです。
だからそれをシャワーで洗い流しても完全に落ちてしまうことがありませんし、手にしつこくついて手が黒くなってしまうということもないんです。
ただ全く汚れないかというと、当然そういうわけではありません。
使い続けているうちに汚れてしまうことはある
たとえば手全体が黒くなってしまうことがあるかと言われたら、そうなることはまずないと言っていいです。
でも、使い続けているうちに、爪の間などが汚れてきてしまうことはあります。
その当たりには、成分が入り込んでいても流しきれないことがあるものです。
しかも白髪染めシャンプーは1回すれば終わりというわけではなく、繰り返し使っていくものになります。
繰り返し使って、少しずつ上塗りしていって、初めて効果が感じられるのが白髪染めシャンプー。
なので、どうしてもそういう爪の間などの付着分も積み重なっていきがちになるんです。
そうなれば当然そこが黒くなってしまうこともある。
しかもそれはなかなか落ちません。
ではどうすればそうならないようにできるのか。
手袋を使うのが一番無難
一番楽で無難なのは、やはり手袋を利用するということ。
ビニール手袋などの水分をはじいてくれる手袋を利用しつつシャンプーをしていけば、爪に成分が入り込んでしまうということもなくなります。
なので手は綺麗に保ったまま、白髪染めシャンプーを使っていくことが出来るようになるんです。
ついでに、そうしてビニール手袋を利用してシャンプーをしていけば、爪などで頭皮を傷つけてしまうこともありません。
意外と一石二鳥な方法になるんです。
上塗りなのでやめたら色が抜けてしまう
中に色を浸透させるのではなく、上塗りで色を付けていくだけという白髪染めシャンプーの弱点は、落ちやすいことだと説明してきました。
落ちやすいということは、もし白髪染めシャンプーの使用をやめることがあれば、そのせいで色が抜けてしまうということ。
なので、白髪染めシャンプーで色を保ちたいのであれば、それはずっと使い続けないといけないということになります。
ただそれは、別に白髪染めシャンプーだけに限った話ではありませんが。
他の方法でも伸びてきたらしないといけない
確かにたとえばヘアサロンなどで白髪染めをしてもらえば、少なくとも白髪染めシャンプーでの白髪染めよりは落ちづらいです。
でも、それであれば1回すればもうしないでもいいかというと、まったくそんなことはないんです。
確かに色はそうそう落ちないかもしれませんが、髪の毛は伸びるもの。
それは白髪の部分だって全く変わりはありません。
だから、黒く染まっている部分も、次第に根元が白くなっていくんです。
いくらヘアサロンでの白髪染めとはいっても、まだ見えていない毛を黒くすることはできませんから。
そうして、結果的に割と頻繁に白髪染めをしないといけなくなる。
でもその費用はまったくバカになりません。
毎月しないとならないとしたら、すごくお金がかかるんです。
もちろんそれだけの余裕があれば問題はないですが、このご時世ですから、そんな余裕がない人も多いもの。
余裕がない時、より続けやすいのは白髪染めシャンプーなのです。
コストもかかりませんし、気楽に使うことができますから。
どのくらいの頻度で使えばいいのか
白髪染めシャンプーは、どのくらいの頻度で使えばいいものなのでしょうか?
仕組み的には毎日使用した方が良いようにも思えますが、実際のところは、別に毎日使用する必要はありません。
確かに最初のうち、色がまだ上塗りしきれていないうちは、毎日使用した方が良いです。
そうすることで少しずつ上塗りが出来るようになりますから。
でもある程度色が塗れてきたのであれば、別に毎日使用する必要はありません。
満足できる程度まで染まってきたらそれからは、5日に1回とか1週間に1回くらいで大丈夫になります。
そうすれば、落ちかけたところで色をプラスしていくことができます。
それが一番無駄のない使用頻度になるのです。
ずっと毎日使用するのはおすすめしない
別のシャンプーをもう一つ用意するのが面倒だから、白髪染めシャンプーをずっと毎日使用していきたいと考える方もいるかもしれません。
でも、それはおすすめできないんです。
というのも、やはり白髪染めシャンプーであっても、カラーリングはカラーリングですから、髪の毛にノーダメージなわけではないんです。
だから毎日使用しているとどうしても髪の毛の負担が大きくなる。
結果色が抜けやすくなることもあるので、毎日は避けることをおすすめします。
まとめ
白髪染めシャンプーは、イオンの力で髪の毛に色を付ける成分を上塗りしていくというのが、基本的な仕組みになります。
1回1回の上塗り度は高くはないため、何度も使用することが必要ですし、ダメージは多少少ないけどノーダメージなわけではないので、日々使用することはおすすめできない。
仕組みがわかれば、正しい使い方も見えてきますよね。
是非こうして仕組みを理解して、正しく使用していってください。